【オルクセン王国史】謎の小銃Gew61【ネタ】

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コミカライズ版「オルクセン王国史」。

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オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~1 [AA]

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ネタバレ注意!!
そして本稿はあくまでネタ
→真に受けてはいけない!!!!
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5話前半を見てひっくり返りました。

「えぇっ?! コボルト族って、並ぶとこんなデカいの?!」

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コボルドのRPGデザイン [AA]

本当にびっくりです。ワタシ脳内では「2足で歩く犬」→それこそダンジョン飯のチルチャックみたいなバランス感で描かれてた→ほぼ人間サイズであることに驚愕。

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ダンジョン飯 Blu-ray BOX 1《通常版》 [Blu-ray] [AA]

コボルト族は身体が(人間やエルフと比べて)小さいので航空兵になったという理解だったのですが、もしかして「主力であるオーク族よりも小さい」というだけの話で、人間よりも小さいとまでは言われてなかった...?(^^;;

改めて見直してみると、コボルト族の場合「コボルト族」のあとに

・コーギー種
・ビーグル種

のように「なんとか種」という記述がつき、これによってサイズが大きく変わるみたい。

で、ワタシが犬のことよくわからないのでテキトーな、それこそ犬みたいなサイズでコボルト族全体を認識してた模様(^_^;)

オークの体重の話は何度も出てきて覚えてるけど、コボルトの体格の話は全然記憶に残っていない。

そしてオークとは全然食える量が違う(=身体が小さい)話は間違いなくあったけど、食う量をダークエルフ他と比較した話はなかったかもしれない...。

コボルトがこうした立派な体格なら、オーク用の装備はともかく人間/エルフ用の装備がふつーに使える→いろんな兵科に編成できそうな気がします。エルフがGew74を装備してるなら、コボルトがGew74を使えない理由を思いつかない。

あとずーっと英語式に「コボルド」と読んでそう記述してましたが、オルクセンではドイツ式に「コボル」と言ってることにようやく気づきました。Koboldの綴りは同じなんだろうけど、最後のdが濁ってない。

「エルフ式の敬礼とオルクセン式の敬礼」

をきっちり描き分けてるあたり、やはり野亀センセ...ではなく野上武志氏すごいなぁ、と感心。まぁ本編でわざわざきっちりと描写してたトコなんで、これを描かないわけにもイカンのですが。


で、記述チェックしてるときに気づいた小ネタ。

それまでも、基礎体力作りや、整列、行進や行軍といった兵士としての基本的動作の訓練は行われていたものの、小銃を模したかたちで木材を加工しただけの木銃や、あるいはそれさえ不足して棒くれを用いていて、ごく僅かに前世代銃のGew六一があっただけだから、真新しい小銃が届きその木箱が開封されるたびに、営庭のあちこちで歓声があがったものだ。

我々の知るドライゼ銃の採用は1841年で全然年代が合いませんので、オルクセンではGew74の前の世代としてGew61という、また別の小銃が作られてた模様。

このとき、彼らが装備していたのはあの高性能極まるGew七四ではない。その一世代前の銃で、技術的には同系譜のものとなる槓桿単発式小銃のGew六一、その後期生産型だった。

ただしあの改良一一ミリ弾は支給されている。両者が使用する小銃弾もまた同系譜のものであり、弾薬は共有できた(Gew七四の採用時、少し小さく出来たはずの銃弾口径を軍が変えなかったのは、このためである)。
まだまだ前世代の、Gew六一を装備した隊がうんといた。
Gew六一の有効射程は六〇〇メートル。
最大射程一〇〇〇。

えーっと、つまり、

・Gew74と61の弾薬は共通(11x60mmRセンターファイア弾)
・しかし両者の有効射程距離は異なる

ということか。

薬莢部が共通なら閉鎖等に関する問題ではなく薬室より前の違いに起因すると思われる→銃身が違うのかなぁ? 銃身長か、ライフリングか、材質かが致命的に違うと。

この時期の小銃は半ば以上槍→そう簡単に長さをいじれるとも思えないので、同一弾薬を用いてこれほど性能(というか、初速)差が出る理由がよくわからない。

耐久性が違うといわれればなるほどとか思うけど、工作精度と言うか公差の話でこんなに速度差がつくものなのかなぁ? よほどに銃身内がガサガサなのか?

「共用」が片方向、つまりGew74で61用の旧式弾は撃てるけど、Gew61で74用の新型弾は撃てないとかならとりあえず納得するんだけど、このへんは書籍版3巻以降を待ったほうが良いのかもしれない。

「改良11mm弾」は弾頭だけの話で、Gew61用の弾薬は装薬が異なる(例えば褐色火薬ではない)、とか?

薬莢長が異なる.357マグナム弾(9.1x33mmR)と.38スペシャル弾(9.1x29mmR)が同一銃で共用できるのは薬莢形状がストレートだからで、ボトルネックやテーパードの薬莢では無理→薬莢=薬室形状は同じはずなんだけど...。

あ、

このGew74、どうやら正式には「エアハルトGew74」と呼ばれてるらしーんですが、このエアハルトが人名なのか施設/団体名なのかすらわからない(^_^;)

「エアハルト」は工廠名でした。おそらく工廠のある地名。エンフィールド王立小火器工廠とかスプリングフィールド・アーモリーみたいな感じらしい。

国内に二つあったエアハルト造兵廠とアムベルト造兵廠は、年間一二万丁の小銃生産能力があったが、これは平時における生産量だ。

↑このへんを読み飛ばしてた(^_^;)

この小銃、年代を74式とか61式とかの記述に変えると、なんかどこかで見たことあるような並びになる気がする→もしかするとコレもミリオタギャグの一つなのかもしれない...(^^;;

これでGew88に相当するGew74の後継小銃が「Gew90」になれば、並びから見てほぼ間違いなさそう(^_^;)

HJモデルキットシリーズ No6 1/35 74式戦車改リアクティブアーマー[バトルオーバー北海道Ver.] [AA]

↓このへんもそーですね。203高地のアレ。二十八糎榴弾砲

ヴィッセル七五/H二八センチ攻城重砲L一二。そしてこの火砲は巡り巡って、やがてずっと遠く道洋の新興近代国家にも採用されることになる―――

二百三高地 [AA]


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