シマノ WH-RS300
ワタシの遠出用ロードバイクFUJI TRANSONIC 2.7。完成車に元々付いてたホイールはリム幅が合わなかった→その乗り心地に耐えられず、長らくDT-Swiss R23 Splineというホイールを履いて走ってました。
このホイール、安価な割によく回るホイールという印象でとても気に入っていたのですが、なんかリアホイールのリムが振れてるな調整するかと振れ取り台に載せてみると...
「・・・・うわ、リムが割れとるやん」
軽量薄肉の代償でしょうか? ニップル穴のところが破れてます。しかも複数。やべえ。
ミノウラ(MINOURA) 自転車 振れ取り台 FT-1 コンボ [AA]
DT SWISSのホイール...というかリムはニップル穴のとこにPHRワッシャーというぐにゃっとしたワッシャーが入ってて、こういう事態が起こりにくいと思ってたのですが...。
PHR - Pro Head Reinforcementシステム
PHRシステムは、リムのニップルの荷重支持面を増やし、局所的な応力を低減します。ピーク負荷が減少するため、さらに軽量のリムを構築することができます。ワッシャーの形状はボールジョイントとしても機能し、固有のDT Squorx Pro Head ボールヘッドニップルとスポークが自動的にさらに位置合わせされ、スポークの不具合やリムのひび割れが減少します。
スポークが折れたとかニップルが割れたとかのレベルなら修理も考えるけど、一体の大型部品であるリムが割れちゃうとなると流石にどうしようもない→急遽ロードバイク用の新ホイールを検討します。
FUJI TRANSONIC 2.7は
- 11速
- エンド幅130mmのQR
- リムブレーキ
という仕様の旧型ミドルクラスカーボンロードで、この(旧い)形式に適合するホイールは、現在どんどん数を減らしてます(^_^;)
(話を聞きに行った某ショップのお兄ちゃんには、「リムブレーキロードはもうオワコン→現行ディスクブレーキロードへの買い替えを検討したら?」みたいなことまで言われてしまった。さすが某ショップ...:^^;)
そして(チューブラーやチューブレスタイヤではなく)出先での修復作業にも有利なクリンチャータイヤを使用し、リムが高温になるリムブレーキ形式が確定。ということで、
- 予算数万円
- アルミ製の丈夫なクリンチャーリム
というホイールが求められることになりました。
ブレーキシューが直接当たり高温となるブレーキ用リムにカーボンリムを使うのはとてもおっかないし、アルミでも薄肉だと割れてしまうことが実証済→もはや選択の余地がない。
もうこの基本要求仕様の時点で軽快なホイールは望むべくもないんですが、リムが割れるはそれ以上に拙い事態という認識なので、もう仕方ない。出先でリムが割れるような状況に陥ったら、場所によっては即遭難してしまう(-_-;)
ということで、今回は堅実にシマノから選びます。正直シマノハブの仕様はワタシもアレだと思うんですが、脆くて壊れるのが嫌=安牌を志向するならシマノ選択はやむを得ない。
シマノ製ホイールで今回の要求仕様に合いそうなのは
- WH-RS100
- WH-RS300
- WH-RS330
くらい。上がTIAGRAグレード(4700)、下2つが105グレード(R7000)。
OPTBALのRS330はちょっと面白そうだけど、売ってるとこを見かけない→買えないものはどうしようもないので、残り2者のうちストレートスポーク仕様でよりマシそうなRS300を発注。
- バランスの良い優れたエアロダイナミック効果と剛性
- スポークの削減によりエアロダイナミクスが向上
- 16H/20H エアロ スポーク
- 高い剛性により優れた加速性能
- ストレートスポーク構成
- ワイドタイヤ用に最適化された高剛性リム
- 17C wide-profile clincher rim
- 容易なメンテナンス
- 高品質なシール性能
- カップ&コーンベアリング
↑仕様にしっかり書いてあるんだけど、ちゃんと読んでなくてまったく気づいていない→現物見たらいきなり
「きしめんみたいなエアロスポーク」
でびっくり(^_^;)
シマノ (SHIMANO) リペアパーツ スポーク 2-1.8-2A SWC 304mm Y012AP047 [AA]
エアロスポーク、幅2.8mm、厚み方向には1.0mmしかない→いつもみたく横からテンションゲージを当てると「めっちゃゆるゆる」という値が出ます(^_^;)
テンションから見ると、このスポークは1mm径くらいにしか見えない(1mm厚のスポークなんで当たり前といえば当たり前:^^;)
調べると、ホーザンのwebサイトに新しい変換表があるみたい→これを印刷してメーターと一緒に置いておこう。
PARKTOOL(パークツール) スポークテンションメーター [AA]
「シマノ製ストレートスポークハブ」ということで予想はされてましたが、やはりILMIK SR32は付きませんでした。ギアがハブボディ...というか「フランジに相当する部分」と接触する。
もうSR32は入手不能みたいなのでこの情報が役に立つような場面はたぶんありませんが、現物を組み合わせて確認したので一応報告。
ちうことで、スプロケットもシマノCS-R7000に交換。
シマノ(SHIMANO) CS-R7000 11S 11-32T 12346802582 スプロケット ICSR700011132 [AA]
ちなみに新R7000のロー側と手持ちの旧5800(とアサヒ製SR32のリング)でスプロケット組み換えも試してみたのですが、どうにもギアの繋がりが良くないし変速してもチェーンがうまく乗り換えない→組み換えを断念しR7000をまるごとポン付けしました。
フロントFC-RX600-2×リアCS-R7000→オールシマノ製ギアの変速性能は流石で、
ILMIK Liike-SR32を使った11s 13-32tスプロケット
34x32tは一応入るけど、他ギアのように1/4回転でちゃっとチェーンが乗り換えるわけではなく、半回転してよっこらしょがっちゃんと乗り上げる感じ。
みたいなどんくささはまったくありません(^_^;) 46x32だろうと30x32だろうと、一瞬で「ちゃっ」と乗り上がる。あとニッケルメッキがぴかぴか(笑)
TRANSONICで坂を下るとブレーキが加熱してきて、ある時点で
「ぶおーーーーーー」
というすごい音がして効きが弱くなるフェード現象が発生→これはリムブレーキ車の宿命で仕方ないことなんだろうと認識してたんですが、なんかホイールをシマノにしたら...音が、しなくなった?
従来のTRANSONIC...というかR23 Spline、場合によっては200m下るだけでもフェード→ぶぉー音してたと思うんですが、RS300だと500m以上一気に下ってもぶぉー言いません。ブレーキ側は変わってない→リムの肉厚が違うのか...?
RS300のスポークやニップルはWH-RS21と共通みたい。ニップルは4.0mm(3.95mm?)とかいう妙なサイズ→振れ取り等のメンテナンスには専用のレンチが要る。
シマノ純正のY4EF28000はさすが純正というか、「このために作りました」というピッタリ感がすごい。
ストレートなエアロスポーク→ニップルを回すときはスポークが回らないようおさえとくスポークホルダーも要るんだけど、スポークホルダー側もぴったりフィット。
↓コレだと「0.9mmは入らない。1.1mmはちょっとゆるい」感じ。
SUPER B(スーパービー) エアロスポークキー 5502 [AA]
ちなみに↓このレンチも4.0mm対応をうたってるけど、嵌合がちと緩い→アルミ製のニップルをナメそうで怖いので、RS300のニップルを回すならY4EF28000×2で作業するのが一番良さそう。
ノグチ(NOGUCHI)スポークレンチ [YC-1HS] 4.0/4.3mm [AA]
ホイールの違いは...よくわかりません。数字を見比べるとDTよりシマノのほうが若干重いみたいなんですが、ワタシのレベルでは大した違いを感じません。
通勤車に付いてる鉄下駄ホイールと比べれば回り方や乗り心地に明確な違いがありますが、ロードホイール同士だと全然違いがわからない。価格帯も同じくらいだし、どっちも悪くない。
補修部品もストックしてしばらくRS300で走るつもりだけど、次に買うなら正直RS100クラスのホイールでも良いかな、と思う(^_^;)
シマノ WH-RS100 クリンチャー シマノ/スラム用 前後セット [AA]
ただ...ほんとにシマノのホイールはビジュアルが地味(^_^;)