ミノウラ VERGO-TF

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自転車を車載するため、長い間ミノウラの車載キャリアを使ってました。ミノウラVERGO-Excelというやつの2台用。

結構昔から持ってたような...と履歴を検索すると2010年の1月、サイクルベースあさひに発注した記録がありました。

ワタシが初めて買った9mmクイックリリース付き自転車Bianchi LUPO-Dの納車は2009年の6月なので、自転車買って半年ほどで車載キャリアを仕入れ、以後13年ずーっと使ってきたことになります。

ストビューに撮られた↓これが、まさに「Excelに固定した自転車を車載している」現場(^_^;)

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ストビューデビュー

このExcelは良いキャリアなんですが樹脂製のフォーク固定部分が脆くて壊れるという弱点があり、壊れるたびフォークマウント部(3k円くらい)を買って交換してました。履歴をみると買ってから2~3度交換してるみたい。

で、今回またしてもフォーク固定部分が壊れた→既にモデルチェンジしており旧Excel用の交換部品がもう手に入らない→諦めて新型の車載キャリアにまるごと買い替えた次第。

それがコレ、現行車載キャリア、ミノウラVERGO-TF

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MINOURA(ミノウラ) VERGO-TF2-WH [AA]

TFとExcelは一見良く似てるんですが、フォーク受けアタッチメントに互換性がありません。正確に言うと

「新TFに旧Excel用フォーク受けは付くが、旧Excelに新TF用フォーク受けはつかない」

という片方向の互換性しかない。

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MINOURA(ミノウラ) VERGO-TF専用 フロントフォークマウント [AA]

なんでそうなるんかなー、旧型レールに新マウント付けばいいのにと思ってましたが、現物見ると

・旧型のレールはひし形断面
・旧型のフォーク受けはひし形レールを挟み込んで固定
・新型のレールもひし形断面だがレール内にT字型のスリットが切ってある
・新型フォーク受けはスリットにねじ止めされて固定される

という感じで、確かにこれだと互換性は片方向になっちゃう。

レールにスリットを設けこれを固定に使うことで、旧Excelでは

・フォーク受けをレールに固定するクイック
・フォーク受けが回転しないよう固定するネジ

と2種類付いてた固定具が、回転&位置固定ネジの1つで済むようになった。

なかなか良く考えられています(^_^)

フォーク受け部は他にも色々変わっていて、従来「脆くて壊れる」=消耗の主因であったシャフト部の圧入樹脂部品が、新TFではひとかたまりの金属から削り出した1パーツになっています。これなら割れない。

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そしてシャフトを固定するクイックリリースも変わっていて、新TFではカムリフトの量がえぐい、特別製のレバーになっています。

9mmクイックリリースレバーのカムリフト量ってだいたい数mmで旧Excelに付属してたレバーもそんな感じのリフトだったんですが、新TFレバーのカムはすっごい偏心でリフト10mm以上あり、レバー1発ですごい長さを一気に詰められる。

つまりリリース時には一気に開くということで、「クイック部の抜け止め爪」があってもそれ以上に大きく口が開き、抜け止めのあるカーボンフォークが、わざわざネジをくるくるしなくてもレバー一発だけで脱着可能になっています。すげぇ(^^;;

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さらに、くるくるするネジ部はゴムを噛ませて「回すことに抵抗があるよう」作られており一旦出したセッティングが容易に狂わないよう考えられてますし、クイックレバーは締め切ったとき「かちん」という感触が出るようになってます。

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すげぇ(^^;;

旧Excelでは

・フォークから荷重されているところ
・接地して重量を支えてるところ

が数センチほど離れており、結果フォーク部を中心に旋回することが何度かあってレール上に重い工具箱を載せて荷重するのが習慣になってましたが、新TFではこの距離が大幅に短縮されて旋回しにくくなってます。

それでも接地部はシェル状の空洞→接地面積は殆どない→滑りやすいのは滑りやすいんで、3dプリンタで↓こんなのを自作。

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接地部に履かせる「靴底」。これに滑り止めのラバーを貼って接地力を増す。

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Creality Ender-3 S1 PRO 3dプリンター [AA]

ワタシ3dプリンタの造形サイズは220×220×270mmなんですが、この「靴底」は長軸200mm→結構ギリギリ(^_^;) ビルドプレートに斜めにレイアウトして打ち出した。

正直3dプリンタってこういう「大きくて平らなもの」作るの苦手(なので、駄目だったら合板で作り直す計画)なんですが、実際に作ってみたらなんとか許容程度の歪みに収まりました(^_^;)

ビルドプレートにマスキングテープを貼り(底にマスキングテープの跡が見えてる)、更にプリンタをエンクロージャーで覆って低反りABSで打ってるんですが、それでも1~2mm反る。それとも、この寒い時期に打ってこの程度の歪みに収まった、というべきなのか...。

SainSmart 3Dプリンター エンクロージャー、Ender 3/Ender 5/CR-6 SE用 防塵暖房テント [AA]

RepRapper 低反りABS+ 3Dプリンターフィラメント ABS Plus 1.75mm径 [AA]

靴底が付いて、キャリアは接地面積ほぼ皆無から滑り止め付き平面に→固定力は大幅に上がり、少々クルマのブレーキを踏み込んでも自転車が車内を滑走する事故が起きにくくなりました(^_^)

ついでに(重石の)工具箱にも滑り止めを噛ませといた→これでほぼ滑らない。