通勤自転車Bianchi LUPO Dオーバーホール

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毎日自転車通勤に使ってるBianchi LUPO D号。先般後輪のスポークが折れてこれを交換したりしたんですが、他にもなんかBBがきしんでかちかち言うとか、走行中ギアが不意に変わったりとか、各所のヘタリが目立ってきました。

んじゃそろそろオーバーホールするか、以前の記録はいつだったろうと調べたところ、9年前(^_^;)

さすがに9年手つかずってことはない(何度かひどい目にあっているのでワイヤー類は毎年秋に交換、後タイヤやチューブも2年以内に換えてる)ですし、ホイール等部品を丸ごと換えた例もあるんですが、整備間隔が開いてるのは間違いないんでオーバーホールを行います。

交換部品は在庫から。

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なんか検索語句とか見ると、今でもST-4500ブラケットカバー(Y6LP98070)のことを調べてるヒトがそれなりに居るみたいなんですが、拙宅は未だこんくらいブラケットカバーの在庫があり、まだしばらく持ちこたえそう。

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ちなみにST-5800/6800用ブラケットカバー(Y00E98080)はこの倍くらい在庫持ってる→当分ブラケットカバーに困らない。

ただ、これら在庫ブラケットカバーって未開封新品のはずなんですが、古いせいか若干加水分解されて表面がびみょーににちゃにちゃしてるような...(泣

ちうことで、ブラケットカバーにはシリコーンオイルを吹いときます。シリコーンオイルは自動車の未塗装樹脂部品劣化対策にも使う→軽トラック等安い(部品が多く使われている)クルマの面倒を見ているヒトには必須のテクニック。

ブラケットを外す=ワイヤー類は当然総とっかえ。

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現在ワタシ自転車のドロップハンドルは40cm幅。かつては42~44cmが肩幅と合ってて使いやすいと思ってたんですが、特に市内走行でハードブレーキングを繰り返す通勤車に幅広気味のハンドルをつけてると

「肘を開いて強く握る動きを繰り返すと上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の症状が出る」

ため、通勤車もロードバイクも幅狭気味ハンドルに換えました。ハンドル幅を狭くしてからは肘が痛くならない→どうもこっちのほうが良さそう。

異音が気になってたBB周り。当然すごいことになってます(^_^;)

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取り外してBBシェルを覗き込むと...まぁこんなもんかな。

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そろそろBB部のネジも一度タップを切り直しておきたい感じになってますが、さすがに今からBSA用のタップとか買うのは思いつきが悪い→次はショップに頼むべきか。

クランクの裏側もすごいことになってたのできれいに洗っときます。未だ水仕事がつらい季節にはなってないので、さささっと。

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通勤車は平地オンリーでまったくインナーギアを使わない→随分ヘタってきた50/34tのダブルギアを止め、クランクごと換えて44t前後のシングルギアで組むのもいいかもしれない。

フレームをざっと洗浄し、新しいBBを組みます。新品BBはびっくりするくらいグリスまみれだった。

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クランクを固定するネジには締め付けトルクが明記されてるのでトルクレンチで締めます。

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チェーンも新品に。錆止めのべたべた油を落とすためAZのゾルブに漬け込むんですが、どうもこのシトラスゾルブはもう手に入らないみたい。

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どーせ後からチェーンオイルを塗るんで、潤滑剤を含まない「ゾル」で全然構わないといえば構わない。



チェーンオイルは色々試したけど、結局AZのクリーンを使ってます。潤滑能力が高い感じではない(オイル切れできぃきぃ言い出すのも早め)んですが、駆動系が汚れにくく日頃のメンテナンスが圧倒的に楽なのは強い。


置いてると中身が分離しやすいので、塗布する前には容器をよーく振りましょう。

開けたハブ回り。まぁこんなモンでしょう。ボールを取り出して古いグリスを除去し、新しいグリスを詰めて元通りに組み直し、玉当たりを取り直し。

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ミニグリースガン+ニードルノズル=最強

スプロケットも奇麗に洗浄します。11sホイールに9sスプロケットを取り付けるのに必要な1.85mmスペーサーも忘れずに。

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通勤車独特の装備、キックスタンド取付部。こういう「傷をつけないためのカバー」としてワタシは通常(のりを使わない)自己融着テープを巻くんですが、強い圧力がかかる部分には向かないのでここは

「ゴムシートをビニールテープで巻く」

でカバーしてます。

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ぼろぼろになってたチェーンステープロテクターも新しいのに換えときました。

あさひのディスクブレーキ車用キックスタンド。このタイプのスタンドもモデルチェンジで入手できなくなるそーで、次をどうするか真面目に考えなくてはならなくなった。

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アジャスタブルで固定も本体強度もそれなりなのに入手性が良い、とても使い勝手の良いスタンドだったのに...。

チェーンステーとシートステーの両方で固定する形式のキックスタンドは他にもある→同様に使えるやつだと良いんですが...。強度とかガタツキの有無とか、実車で試してみないとわからん。



とりあえず、入手可能なうちに在庫を貯めこんでおく。これで数年は保つだろう...。

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ここのアジャスター部にガタが出なければたぶん寿命倍になる→高さが決まったら接着剤流し込んで固めるとかすればいいんだろうか...? ねじが回らなくても、スレッド部に繰り返し荷重がかかってすり減るのは同じ→溶接するとかしないと意味ないか?(^_^;)

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間隙=可動域が無くならないにしても減少する→多少なりとも摩耗に好影響を及ぼしそうな気がしないでもないんだけど、高荷重部だし樹脂では長く保たない。

テールライト周りも新しいのに交換。ライト自体はほとんど劣化しないのですが、車体に取り付けるためのフック部分が折れて駄目になるので定期的な交換が必要です。おかげで拙宅には「フックがない(または「折れそうな」)テールライト」がいっぱい転がってる(^_^;)

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うーむ。写真見て思ったけど、これプラスチックのフックと似たような形の金属製フックを自作し、ライトのケースにボルト止めするとかすれば圧倒的に保ちそうな気がするな。ちょっと試作してみるか。

新しい空気入れのヘッド。これまでZT-A15

「くるくる回すだけで空気が入れられる便利なヘッド」

として愛用してきたワタシなんですが、新型は

「ぱこんと押し込むだけで空気が入れられるヘッド」

になってて、超びっくり。ぱこんで嵌合してぱちんで外れる。

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R250 ワンタッチポンプヘッド

押し込むときに持ちたくなる(黒い樹脂の)部分がリリースボタン→持ち方に若干コツが要るんですが、仏式バルブに空気入れるならこのヘッドにしない意味がわからないレベルで便利。すげぇ。

この夏試したけどイマイチだったものたち。厚手滑り止めシートは面圧が低い状況での摩擦がすごく高いので期待したけど、自転車で多発する「ぎゅーっと締め付ける」レベルではあんまり効かなかった。むしろ凸凹のない「平ゴム板」のほうが安定する。

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ふと思いついて通勤自転車靴をひっくり返すと...結構クリートが摩耗してるのでこれも交換。

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SPDクリートは金属製なのであまり摩耗しないけれど、それでも歩行頻度が高い通勤靴だとそれなりにすり減る。長く放っとくとネジの頭が潰れてレンチが入らなくなり取り外しが困難になるのでこれも1~2年毎くらいの交換が無難そう。

周囲の靴底がもう少し高ければクリートの接地頻度も下がるんだろうけど、クリート埋まる系の靴ってペダルとの相性によって嵌合しにくくなるので結構ヤバい。

この通勤靴もペダル干渉したやつで、確かペダルと干渉する靴底をグラインダーでがりがり削って、ようやくペダルとクリートが嵌合し使えるようになったような気がする。


ちょっとしんじょう君ちに行ってきた。「しんじょう」って地名...というか川の名前なのね。

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しんじょう君が頭にかぶってるのはこの「須崎名物・鍋焼きラーメン」。「沸騰したのを出すのが作法(!)」とかいう危険物を頭からかぶっている→大惨事なのでは...(^^;;

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日本一熱いラーメン、鍋焼きラーメン。

器は土鍋(ホーロー、鉄鍋)であり熱々の状態で土鍋のふたを取ると鶏がらスープの香りの湯気に包まれ、スープと細麺の絶妙なバランスがとれた日本一熱いラーメンと言われている。