シマノ WH-RX010
通勤超特急ビアンキLUPO-D号には、完成車のときから付いてきたクロスバイク用のオリジナルディスクブレーキホイールが付いてます。
「毎日毎日重量級が路肩を高速で走って飛び跳ねまくってるのに、さすが重たい32hホイール。振れも撚れもしない。頑丈だわ~」
と感心してましたが、流石に100kgとか載せて8年、2.5万キロとか走り続けるとなると限界が来たようで、リア、フリー側のスポークが1本飛びました(^_^;)
首折れスポークの首のところが、ぽっきり。
1本だけなら直してもいいんですが、1本折れるということは残りの31本も同等のダメージを受けてるということで、こうして折れるたびに次々直すのはめんどくさい。
LUPO-D完成車に元々付いてたホイールはシマノのディスクブレーキ9sハブ(R505)とALEXRIMSの安ディスクブレーキリム(TD-17)を組み合わせた重た~いおまけホイールで、わざわざ組み直すほど大した部品で構成されていない→この機会に安い完組ホイールと入れ替えることにしました。
通勤超特急ビアンキ LUPO-D号(2009)のホイール要求仕様は
・OLD135mm
・ディスクブレーキ
・シマノ9sフリー
・700Cリム(リム幅15cか17c)
で、元のハブがシマノのセンターロック式ディスクブレーキハブ→センターロック用のブレーキディスク予備が未だあるので、次もシマノのセンターロックディスクブレーキハブの付いたホイールにしておくのが良さそう。
既に高速/遠距離走行用のカーボンロードバイクが別にある→ビアンキ LUPO-D号に求められるのは毎日の通勤に耐える頑強さだけで、高いホイールを選ぶ理由がない→自動的にクリンチャーの安ホイールになる(^_^;)
前後2kg超えの鉄下駄ホイールですが、前後セットで15k円とかしかしないことを考えると、自転車通勤用の道具(消耗品)として文句のつけようがない。
自転車通勤は平坦・市街地オンリーで登りを考慮する必要もない→2万キロほど使い込んだ12-28tカセットスプロケット(通勤専用車に格下げされた時点で重たい32tは外されている)も、今回13-25tの平坦・市街地用9sに更新します。
ギアの並びは
13 14 15 16 17 19 21 23 25
となっており、19tを中心によく使うギアがきれいに並んでるので使いやすそう。
32tに対応するため装着してたSORAのGSディレーラー(RD-3500-GS)も、この機会にTIAGRAのSSディレーラー(RD-4500-SS)に戻し、チェーン(消耗品)も新品交換することにします。
WH-RX010には1.85mm厚ロースペーサーが付いてきました。11速フリーハブに9速スプロケットを装着する場合、この1.85mm厚ロースペーサーが必要。10速スプロケットを装着する場合は更に1mm厚ロースペーサーが必要。
ちなみに1.85mm厚スペーサーにはこんな具合に肉抜きがあり、カセットスプロケットのカシメピンを避けてぴったり嵌るようになってます。
フリーボディを見比べると、古いフリーボディといまのフリーボディとではスプラインの形状が違うみたい。
古いFH-R505はかみ合わせ部が凸だけど
新しいWH-RX010のフリーは、かみ合わせの左右だけに山があって真ん中がない凹型。
リムテープは
が最初からホイールに付いてきたので、これをそのまま使う。18mm幅じゃなくて20mm幅テープが適合なのね。
推奨タイヤは25~38cという指定だけど、リムには「最大116psiまで」の記載あり。115psiあれば28cなら大抵大丈夫そうだけど、25cタイヤのちょっといいやつ嵌めて目一杯空気入れると気圧上限に抵触してしまうかもしれず。
リムは622x17cでリムハイト24mm。
リアディレーラーが別物に変わり(というか「ショートケージに出戻り」)ケージ長も変わるのでチェーンも交換。最近のシマノ9速用チェーンCN-HG93は「ULTEGRA」表記がなくなってるみたい。DURA-ACE/XTRだったCN-7701チェーンは既に入手できなくなって久しい。
新品のチェーンはベタベタするので、一度ゾルブに漬け込んで余分な油分を落としておく。
リアディレーラーを付け替えるので、ディレーラーハンガーが曲がっていないことを確認。LUPO-D号はクロモリなので、道具さえあれば修正は簡単。
ちなみに全然曲がってませんでした(^_^)
フロントのブレーキディスクはちょっと減ってたので、この機会にパッドと合わせて新品交換。
2連続で使ってたEBCブレーキパッドは「ブレーキディスクの摩耗が早い」と自ら歌ってる奴なんで、6年とか使ったディスクがそれなりに消耗してるのも無理はない。
BR-R505用の純正ブレーキパッドはXTR(BR-M965))用のメタルパッド(M06)なんだけど、結構互換パッドが出回ってます。EBCのパッドも結構良かったけど、入手性が劣悪で、通勤=平地巡航でしか使わないならムキになるほど性能差があるわけでもない。
まだまだ各種在庫はある→とりあえず在庫から使う(^_^;)
いまのところ互換パッドについてくるリターンスプリングでまともに使えたものはない(からスプリングは純正を使う)んだけど、EBCのは「アップグレードしました」的なことを書いてますな。今のはちゃんと使えるんだろか...? たぶん今後EBCのパッドを買うことはないと思うけど(^^;;
機械式ディスクブレーキはパッド交換してから馴染むまでの間激烈に効かない→前後同時にブレーキパッドを更新してしまうことはとても危険(^_^;) 今回はフロントブレーキディスク/パッドのみ交換してリアを温存。
新品のブレーキディスクが使い込まれてく様子を見てると、「機械式ディスクブレーキはパッドの端から当ってじわじわ斜めに削れることで接触面積が増えていく」ことがよくわかる。機械式ディスクブレーキパッドは、まっすぐ平行にディスクを挟まない。
現在のパッドの接触跡はブレーキディスク幅全体には及んでいない。
機械式ディスクブレーキにはこうしたデメリットがあるからこそ、ロードバイクでも油圧式ディスクブレーキに対応したコンポーネントが出てきてるんでしょう。重量とかエア噛みとかの問題があっても、ブレーキディスクを両側から均等に、平行に挟める油圧式ディスクブレーキにはアドバンテージがある。
カセットスプロケットもチェーンも新品なのですげぇきれい。フレームは薄汚いけど、駆動系が一新されているのでいろいろスムーズ。
11sホイールにスペーサーを噛ませて無理やり9sカセット合わせてる状態でチェーンラインに自信が持てない→変速どうなるかわかりませんでしたが、ワイヤテンションさえ合わせれば実にふつーに変速します。別途調節する箇所、特になし。
いやなんというか...地味ですな(^_^;) 差し色が全く無く、完全モノトーンで足回り真っ黒→すげぇ地味。別段派手にしたいわけでもなく、汚れが目立たないほうが良いんだけど、リムが半端にディープなぶん地味さが際立つ。
サイドに反射テープが貼ってあるタイヤなのでかろうじて真っ黒じゃない...程度。
走ると...実にスムーズに回ります。前後2kg超の重量級ホイールだし、タイヤもシュワルベマラソンで重いし、カセット交換でギア比上がってる→踏み出しが軽いとはとても言えないけど、加減速せず定速走行する場合はするすると実にスムーズに回る。慣性の法則には逆らえないけど機械抵抗が小さいんだなぁとよく分る。
毎日の通勤で飛ばす必要はないんだけど、足を止めても減速度が小さくなり、ケイデンス維持も容易になって巡航速度は上がりました。
スポーク数は32→28本と減ってるけど、リムが固いのか乗り心地は固め。太めの28cタイヤがふにゃふにゃしてるのとは別に「ホイールが変形せず突っ張ってる」感が結構伝わってくる...のは、転がる機材としてそう悪いことでもないんだろう。段差乗っかるとごごんと跳ねるので抜重やホッピングが自然に上手くなる(^_^;)
まぁ、固くて速くて分母(スポーク本数)少ない→スポークに大きなストレスは掛かりそう。定期的な振れ取りや点検は、いままでよりマメにしたほうが良さそうな感じ(^_^;)