FUJI Transonicのディレーラーハンガー&シートクランプ
Bianchi LUPO-Dはクロモリフレームなので、ディレーラーハンガーが曲がってたらそのまま測定工具でちょいと曲げ直してやればよかったのですが、CFRPフレームのFUJI Transonicはアルミ製のリプレイサブルハンガーが付いており、折損が怖くて直せない→交換部品必須で、完成車発注時にディレーラーハンガーも合わせて発注、ずっと在庫しておりました。
↓測定&曲げ直しに使う工具。
フジの純正リプレイサブルディレーラーハンガーは意外とお安く買え、数百円の中華ハンガーが使えない形状のフレームだと純正買うのが一番安いくらい。
で、この度目出度く(T_T)立てかけてた自転車が風に煽られディレーラー側に転倒→ハンガーが曲がってしまい、ディレーラーハンガー新品交換→3枚有った在庫が2枚に減ってしまったので、更に純正ハンガーを2枚追加注文。
追加注文分のディレーラーハンガーが届いたので早速在庫に足して…と思ったら、今までのとなんか違う。
同じフレーム用のハンガーなので基本的な形状は同じですが、2015年に買ったハンガーは「D025」、2017年に買ったハンガーは「D032」というナンバーが書かれており、両者は別物っぽい。
固定ネジの周囲リブで位置決めする基本構造は(当然)同じですが、
・厚みの拡大
・補強リブ拡大
・↑に伴う片ネジ非貫通化
・ネジ周囲リブの嵌り高激減
・肉抜きの盗み変更
・表面仕上げ変更
等の差異が見受けられ、全体的に新型のほうが頑丈っぽい。
ディレーラーハンガーはフレームへダメージを与えないよう敢えて脆弱(クラッシャブル)に作られる部品ですが、さすがに強度が足りなかったということ? 実際、まったく転倒履歴がなくても、ハンガーを測定すると結構曲がってます。普通に使っててもじわじわ曲がる程度の強度しかないらしい。
Fuji Feather CX/Sportif 2 Series Rear Mech Hanger [EVANS]
ということで、このハンガーで結構沢山のFUJIフレームに適合するみたい。上記に入ってないけど、多分SLのハンガーも同じ。…とか書いた後WHEELSMITHでその旨の記述を発見。合ってた(^_^)
追加ハンガー発注時、ついでにシートクランプも発注。Transonicのシートクランプは埋め込み型の独自形状で、翼型断面シートポストと合わせ専用品しか使えない→壊れたらおしまいで、予備がないと不安。
エアロロードとしてのアイデンティティの問題と解ってはいるけど、入手性とか考えると正直シートポストは円形断面が良かった(エアロでないFUJI SLは円形断面シートポスト。LUPO-Dは円形断面シートポストだけど、Φ26.4mmとか変則サイズで大した選択肢があるわけでもない:^^;)
FUJIというかアキボウではTransonic用の補修部品を在庫してないようで、完成車外しというこのシートクランプが届きました。2個欲しかったんだけど1個で勘弁してくれって言われるし。まぁ使えればなんでもいいんだけど(^_^;)
このFUJIシートクランプ、最近のGIANTカーボン車に付いてるクランプとそっくりです。「挟む」ではなく「押し付ける」構造のシートクランプ。まぁこの方向で固定しようと思うと「ウスで挟む」この構造は珍しくないし、寸法等も違うので使いまわせるわけではない。
GIANTの↑こんなの。あ、現物見比べると「ウスの傾き」が逆だわ。
こういうクランプが壊れるときはほぼ間違いなくボルトの折損だろうから、折れたボルトを取り除いて新しいボルトと交換すればまた使えそう。つまりシートクランプ丸ごとの予備がなくても、M5×35mmのステンボルトと、折れたボルトを取り除けるエキストラクタがあればなんとかなりそうではある。
が、ネジザウルス系で抜くにしても折れたボルトに穴開けて逆タップエキストラクタで抜くにしても出先で気軽に出来る作業ではない(そもそもそんな工具持ち歩かない:^^;)→まるごと入れ替えられる予備のシートクランプを持ってれば出先での破損にも対応できる。
ちなみにワタシは通勤車LUPO-Dでも予備シートクランプを携行してます。出先でサドル高調整をしようとしてクランプボルトを折ったことが実際に複数あり、シートクランプは予備チューブ(と予備ディレーラーハンガー)等に次ぐ必要予備部品だと認識。
高トルクで何度も繰り返し締めるので、クランプボルトは結構折損というか破断する。折れにくいようにナット側が円柱形のインサートになってるやつ(締め込んでクランプ径が小さくなると旋回し、ボルトに応力を掛けにくい)でも折れる。ということで、ボルトは定期的に新品交換が基本。
トルクレンチで規定トルクを厳密に守って締めても繰り返すと折れる。
Transonicはシートクランプボルトとシートポストの角度が近似しておりほぼ並行→シートクランプを締められる工具の形状に制限があります。SK11等の頭が大きいラチェットレンチは、かなり長いソケット付けないと入りません。そしてソケット長はシートポストの突き出し量が限界値(レンチとサドルが干渉する)
ここだけは別途先端が小さいレンチを用意するほうが誤差も減らせて簡単かも。
リムテープトラブルも出先で出ちゃうと非常にヤバイので、予備リムテープも携行するようになりました。