ILMIK Liike-SR32を使った11s 13-32tスプロケット
105グレード完成車であるFuji Transonic 2.7の後変速はシマノ RD-5800-SSとシマノ CS-5800(11-28t)が付いてました。
CS-5800(11-28t)
11-12-13-14-16-17-19-21-23-25-28
が、(LUPO-Dに比べ10kg近く軽量になっても)コンパクト+32tに慣れ親しんだ足には登坂がしんどいので、Transonicにも32tを足すことにしました。LUPO-D時代は「ロードじゃないから32t」と言ってましたが、ロード化しても結局32t(^^;;
あさひ:ロー側を大径化するスプロケット、イルミック [CYCLE SPORTS]
Liikeスパイダーアーム部表面の段々は、ツバ付きギアと同じように「間座」部もギアに含まれ一体の1枚ギアが、その厚みを段階的に減らしてシマノ11速(10速も同じ)のギア厚1.6mmまで削り込まれるという変化線。
105(5800)にはシマノ純正32tカセットもあるのですが、普通にカセットをまるごとシマノ CS-5800(11-32t)に交換した場合
CS-5800(11-32t)
11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32
25-28-32tという部分は悪く無いのですが、常用してる19-21-23tがなくなってしまううえ、そこから上も2t刻みとかでいきなり重くなってあんまり繋がりが良くないので、
のときと同じように
・CS-5800(11-28t) 完成車付属
・CS-5800(12-25t) ローラー台ホイール用に購入
・[イルミック]Liike-SR32 (リーケSR) ロー側を大径化するスプロケット シマノ11速対応 歯数:32T
を組み合わせ、
13-14-15-16-17-19-21-23-25-28-32
というスプロケットを自作、11s 13-32tにすることにしました。これなら17-19-21-23という普段使いギア+保険の32tだし、そこから上も1t刻みで(あんまり踏むことはないけど:^^;)踏みやすい。
(ちなみに遠出用ロードバイクを購入したことにより9sのLUPO-Dは通勤専用車となり激坂対策が必要なくなった→32tを取り外して13-28tになってます。ミドルケージRDはそのままだけど、ショートケージRDにも替えられる仕様に戻った)
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この、あさひで売ってるLiikeというギア、材質も仕上げも変速性能もあんまり見るべきところの無いホントにフツーの歯車なのですが、「通常使用ギアに影響を与えることなく(滅多に使わないトップギアと引き換えに)保険としての32tを足したい」というニーズには見事に適合する、いい隙間商品だと思います。
価格は、ギア1枚にしてはちょっと足元を見てやがる気がするけど(^_^;)
トップのツバ付きギアを外し、Liike付属の「ぎざぎざリング」で2番めギアの「ツバ付きギアが嵌合する穴」を埋めることでカセットスプロケット高さのつじつまを合わせ、ロックリングで固定する設計。
一応Liikeもギア刃先の形状を何種類か用意して変速性能対策してはいるようですが、凝りに凝った形状で変速性能を追求するシマノの歯車と同等性能なわけもなく、ぶっちゃけ手元の環境では
「アウター×ロー(50x32t)に入らない」
です(-_-;) リアセンター405mmのフレームだし、無茶な変速が出来ないのも無理はないのですが(チェーンのよじれが小さくなるのでリアセンターは長いほうが変速に有利で、短いと変速性能が劣化する)
正確には「50x32tに入るよう調整すると他の変速に影響が出る(ので出来ない)」で、フロントアウター(50t)×リア32tにしようとすると「ガラガラガラガラ〜」と言い続ける。フロントがインナー(34t)なら「がらがらがらがちゃ」って感じで変速。Liike 32tはシマノCS-5800純正の「ちゃっ」で変速するギアとは全く異なる。
34x32tは一応入るけど、他ギアのように1/4回転でちゃっとチェーンが乗り換えるわけではなく、半回転してよっこらしょがっちゃんと乗り上げる感じ。
まぁ50x32tは(たすきがけだし)使わなければいいだけで、平地なら17-19-21-23あたりを使う+10%超の坂では保険となる34x32t(ギア比0.94)の存在がありがたいとしかいえない。ギア比が低すぎ回しても回しても全然進まないけど、足を付かず(そして使いきらず)に登り続けることが出来る。高縄山でも上林峠でも大変お世話になりました(^^;;
Liike-32SRは「リアスプロケットを拡大して負荷を軽減する」商品ですが、同ブランドには「フロントチェーンリングを縮小して負荷を軽減する」ギアもあります。
[イルミック]Liike-SR(33) インナーチェーンリング PCD:110mm 9/10速用 歯数:33T
コンパクトインナーが34tなのでリア32tの34×32t=ギア比0.94ですが、フロントを33t化すると33×32t=ギア比0.97となり負荷を3%ほど軽減できる計算(^_^;) リア28→32tが14%ほどの差になるのに比べるとフロント34→33tはいまいち恩恵と費用対効果が乏しい気もしますが、(わずか1tとはいえ)PCD110の下限とされる34tよりも小さいフロントインナーはかなり珍しく、すき間商品としていいとこ狙ってる。
他所で全然見かけないし、このILMIKってあさひのPBなんだろか…?
あさひが開発するオリジナルブランド「プレシジョン」、ウェアに込めたスポーツサイクル普及への思い [cyclist]
どうやらホントにそうらしい。
「Liikeはシマノ製のストレートプルスポークを使うワイドフランジハブでは干渉して使えない」
ということで、R23のDT-Swiss ストレートプルハブではどうなるか現物を組み合わせるまでわかんなかったのですが、とりあえずDT-Swiss R23 Splineには付きました。そして回ります。ハブ外面とのクリアランス1mmありませんが、接触しません。使えます。
ILMIKのLiike(リーケ)の互換性について確認してみました [ぶろぐ・で・あさひ]
R23 SplineのハブはDT-Swissのストレートプルハブと思われ、同ハブを使用するホイールにはILMIK Liikeが使える可能性が高そうです。Jベンドスポークを使うハブ(=フランジが薄くスプロケットと干渉しにくい)ならもっと使えそう。これはハブフランジの大きさとギアの逃げ穴の関係というより、ハブボディ側に1段段差がついてその上にフリーボディが載ってることが大きい気がする。
Liikeはギア裏面の逃げ穴径がφ45mm(純正のCS-5800はスパイダーアーム分逃げてることになるので逃げ穴がドーナツ状。歯数にもよるが28tだとその内径はφ100mm近い)なので、フリーハブボディのフリー側、中心から22mm以内(直径45mm以内)に干渉する物体がないこと、そして11sフリーボディの最内面(=カセットスプロケット取付部)とハブボディの最外面の距離が2mm以上あるの2つを満たせば無事に使えそうな感じ。
ノバテックとかのハブは、ハブボディのフリーボディ取付部が1mmほど凸の段付きなのでたぶん大丈夫。フルクラムのワイドフランジハブも、フランジは大きいけどフリーボディ取付部が凸になってるのでクリアランスが取れそう。問題のシマノWH-RS21とかWH-RS610とかのハブは、ここが「凸どころか若干凹」なので接触する模様。マビックも駄目とか。
シマノのホイール、11s化で拡幅されたフリーボディに押され、異常に狭くなっちゃったフランジ幅をギリギリまで拡大して性能を確保したい意図だったんでしょう。その気持ちは解らなくもないんだけど…。
むしろ(性能的に妥協してるであろう、安物の)WH-RS010とかのほうが他社のハブ形状に近く「微妙に凸」形状になってて、Liikeの使える可能性が高そう。手元に現物ないんで確認できませんが。
32t化なので当然RDはRD-5800-GS(ミドルケージ)に交換。
RD-6800-GSはSSとワイヤーの内回し/外回し(ワイヤーをボルトの内外どちらで止めるか。ワイヤストロークに対する作動量が変わる)が異なるらしいのですが、RD-5800-GS/SSはどちらも外回し固定となっており、ワイヤー固定位置の指示も同一でした。両者を並べて見比べてもスラント(傾斜)角ほかの要素は同じっぽく、RD-5800のSSとGSは、ただプーリーケージが違うだけのものみたい(この写真はわかりにくい。撮り方が下手で申し訳ない:^^;)
ケージは長さ以外も結構違う…けど、これも写真じゃ全然わからんね(^_^;)
11sチェーンは表裏があるようです。そして、アウター×ロー寄りギアに入れた(=チェーンテンション高め)状態でクランクを勢い良く逆回しすると、かなり高い確率でチェーンリングからチェーンが外れるので注意が必要(-_-;)