三坂峠の旧道を登る
またしても「日曜は雨」の予報だったので色々と予定を組んでたのですが、実際に日曜になってみるとなんか持ち堪えそうな雰囲気。
「これは…もしかして自転車で走れる?」
とはいうものの、ここで調子に乗って遠くまで出かけちゃうと、天候が急変した場合の帰路がヤバくなる事に。うーむ。
「よし。近場を走って、距離ではなく高度を稼ごう!(^_^)」
実は、こういう場合の腹案がありました。既に自転車で松山平野から久万高原町に向かうルートとして黒森峠(985m)越えを咋秋に走ってますが、黒森は坂が緩い代わりに高さが有ります。
で、この時は三坂峠(720m)を下って帰って来た訳ですが、
「確かに黒森より斜度は大きいが、越えられないほどではないような」
という印象があった→実際に登って確認してみたい。
そして三坂峠行きにはもう一つ目的がありました。旧道の確認。
三坂峠は松山と高知を結ぶ主要幹線国道(国道33号)で交通量も多く、自転車でえっちらおっちら登るのは危険性が高そうなのですが、実はこの道には殆ど自動車の通らない旧道が有ると聞きました。坂も少し緩いとか。
それは実に自転車向きで良さそうなので、早めにルートとして開拓しておきたい。
ということで、いつもの総合運動公園から出発します。雲がすこし多いですが、出発を躊躇するほど黒い雲ではない。
石手川の河川敷もすっかり緑色になりました(^_^)
松山南クリーンセンター横に建造中の松山外環状道路の橋も、かなり形になって来ました。どうも空港から国道56号線をオーバーパスする高架道路と、国道56号線から合流する道路の2本が並行して渡河し、この先で合流する設計みたい。
重信川CRから国道33号線に入って南進し、目標のとべ温泉湯砥里館を探します。
地図で見ると、国道から一筋入るだけで大して難しそうな場所には思えなかったのですが…しっかり迷いました。湯砥里館と陶街道ゆとり公園って別物なのね(^^;;
迷走の跡。ワタシくらいになるとGPSが有っても迷います(ぉ 初めて聞いた「ぴーぴぴ」という電子音は、Edge800のミスコース警告音だったorz
ゆとり公園には「変わり自転車乗り放題(有料)」みたいな施設がありました。そして、自転車でこんな奥まで侵入すると怒られますorz
湯砥里館着。場所的には役所のすぐ裏ですが、実はぐるりと回り込んだ山の上で高度差があります。ゆとり公園の面からもかなり高い位置。湯砥里館とゆとり公園を繋いでる細い通路は階段並みの坂で、封鎖されてた。入り口は北側。
ここからは…ほぼ林道。一応舗装はされてるものの、かなり荒れておりガタガタしてます。低速の登りなので特に問題ありませんが、この道を下るのは思いつき悪し。
黙々と登ります。斜度は4〜5%くらい。34x28Tでも充分上がれるレベルで、32Tがあれば苦労しません。車も人も殆ど居らず気楽に上がれますが、ハチとかアブとか多いので通る時は虫除け装備をしておくほうが良さそう。
標高300mで国道33号と合流しました。33号はクルマで何度も走ってますが、こんな交差点は記憶に有りません。案内看板もなく、自動車なら見向きもしなさそうな道。
ここからは国道33号を登ります。交通量が多いので、道路を横断して登り車線側に渡るのも一苦労。カーブで見通し悪いけど、びゅんびゅん飛ばして来る(>_<;)
33号線を標高400mまで登ると三坂道路への分岐があります。自動車の多くはこちらに曲がるので、以後は交通量が激減。
クルマの横を恐る恐る登ってたのが、こんな感じに(^_^;)
まぁ敢えて三坂道路を通らないヒト、特にオートバイは「ぐねぐね道を楽しむ」ヒトが多く、高速かつ路肩ギリギリを通って来るのでスリルがある。しげの秀一の漫画っぽい(-_-;)
空は青いですが、風があります。山影から出ると烈風が吹きつける。
標高650mくらいに一回だけ登坂車線が出て来ます。他の斜度が大体5〜6%くらいで、登坂車線部分で最大10%程度。距離も短いので、ひざ等に不安が無ければダンシングでも対応は出来るでしょう。
眼下の松山平野が白く霞んで見えます。PM2.5みたい。
三坂峠720m、無事登頂出来ました(^_^)
確かに松山側からだと少し斜度が大きめですが、対応出来ないほどでは無かった→久万高原町に入るのに1.4倍も高い黒森峠ルートで回り込む意味はなさそうです。以後は三坂峠ルートで行くことになりそう。
「時間辺りの登れる高度」は、出力重量比から大体求まる→負荷が許容範囲なら、累積標高は低い方がラク(^_^)
折角ここまで登ったので、先日完成したという天空の郷さんさん(前回工事現場を見た)を覗こうかと思ってたけど、混んでると楽しめないので今回はそのまま折り返し。三坂が越えられるならこれから行く機会は何度もあるでしょう、たぶん。
格好は長袖ジャージ+長レーパン。下りに備えてウインドブレーカーも持ってましたが、結局一度も着ることなく降りて来ました。というか、下界の空気はむわっとしててむしろ暑い(^^;;
距離50km、高度720m、登り2時間、下り1時間の行程でした(^_^)