13-32tスプロケでの自転車通勤
自作した9s 13-32tスプロケを装着した通勤超特急Bianchi LUPO-D号で自転車通勤をしてますが…なんか、思ってた以上に快適ですねコレ。あまり気にしたことなかったですが、通勤車のローギア化は、意外とメリットが多い印象。
32tの追加は基本「対激坂用の保険」であり、平坦地を淡々と走る自転車通勤には無関係の特殊追加装備と考えてましたが、実際に走ってみると、ストップ&ゴーの多い市街地走行では、意外なほど50x32tに入ってる局面が多い。
勿論50x25t(ギア比2.00)でも発進は可能で、更に軽い50x28t(1.79)での発進は「ペダルに足に乗せるだけで進み始める」=軽すぎるくらいだと感じてました。
が、実際にもっと軽いギア(32t)が出来てみると、より軽くひょいと飛び出せる50x32t(1.56)を多用して、32→28→25→23tと、無理せず素早くスタート→クランク半回転ごとに変速して速度を乗せる様な走り方が多くなった。
これだけギア比が低いと発進で力む必要はまったくなく、ほぼ全ての自転車を上回る発進加速、場合によっては原付と同様のスタートダッシュが可能です。軽トラックじみた加速感で、0-5mみたいな加速が異様に速い。
勿論通常ギア比のままでもフロントインナーギアを用い、34x22t(1.55)とか使えば同様のことが可能なのですが、これは加速中に後ギアがなくなる→前変速必須で、変速操作が煩雑です。信号で止まる毎にやるのは、正直かなりかったるい。
後32tなら、これが右手1本でできます。
一旦速度を乗せてしまえば32tでも28tでも同じで、走行速度に応じ2t刻みで変速比を調整しながら走る事になります。速度を乗せ易い代償として40km/h強でギアが無くなるのは、まぁしょうがない(^_^;)
空いた道で調子良く走ってると、通勤でも実質トップの2速(16t)に入ってたりします(^_^;) 700x28C(外径678mm)で50x16t(3.13)だと、ケイデンス100rpmで40km/h。110rpmで44km/h。
44km/hまで加速してトップ13tに入れると、ケイデンスは90rpmまで一気に下がる→ペダルがいきなり重くなる→加速にならない。
平均ギア比が低下した結果、LUPO-D号の「力まず快適に走れる目標速度域」は30km/hを少し下回り、中速自転車としての色彩が濃くなるのは「通勤車」として仕方ないでしょう。
本物のロードバイクとLUPO-D号を乗り比べて一番痛感するのは重量差ですが、その次は「高速域での安定性」。ロードバイクは40km/hとか出すとびしっと安定してきますが、LUPO-D号は逆に不安定性が増してきます。
速度が上がって来ると、フロントフォーク回りがバネっぽくなりばいーんとハネ飛び易くなったり、BB部が駆動力に負けて左右にブレる動きが如実に感じられ始められたりして、速度を維持することに危機感が伴うようになる(^_^;)
試しに上がってみた、道後祝谷 子羊園にこにこランドの坂。ここは距離こそ短いながら斜度20%とかある激坂なのですが、34x32tだと上がります。ビックリ。
むしろ、下りで速度が出過ぎないようブレーキを握る方が重労働だった(^_^;)