Binachi LUPO-D号 オーバーホール
前回のオーバーホールから二年強。距離にして7,000kmほど走りました。
ハブの回転には未だなんの問題も感じませんが、そろそろやっとくかということで前後ハブのグリスアップ、およびBBの脱着を行います。
とりあえずチェーンを外します。KMC ミッシングリンクって簡単にチェーンを外せるのですが、分離する際にこじってしまい易く、結果としてプレートを開くように曲げてしまいがち。
ということで、ミッシングリンク脱着専用の工具を導入。
専用なだけあって、確かにこれがあると簡単にミッシングリンクを脱着できます。何百円の工具なので、これでミッシングリンクが寿命(3回)まで無事生き延びられるならそう悪くない。
下手にこじると一撃死すらあるからなぁ(-_-;)
クランクを抜くと…やはりBBは砂とグリスまみれ(-_-;)
まぁシールは効いてるみたいで、手で回しても回転が引っかかるとかそういう感じは無いので、清掃でなんとかなりそうな感じ。
BBを外してBBシェルを覗き込みます。
ネジ山に、新品BBに付いてた緩み止めテープの残骸が付着してますが、特にサビてるとかそういうことは無さそう。BBを綺麗にして付け直すだけでまだ使えそう。
前輪を外そうとよく見ると…前タイヤの溝は残ってますが、トレッド面にクラックが入ってたり、反射テープが剥がれ掛けてたり。
まぁこのMichelin Cityは3年使いましたので、もういいでしょう。新品交換。
前ハブ軸を抜いて、玉受けを見ます。グリスは残ってるし、玉もワンも玉押しも、特に問題無さそう。洗浄して再使用します。
グリスは例によってNUTEC NC-100。今回はベアリング球を並べる用に、手芸用のビーズピンセットとかも用意してみました。
このビーズピンセット、「掴む」のには凄く良いのですが、先端が厚ぼったくて細かい所に入りませんし、グリスとか付いて来ると「玉を離す」のにコツが要ります(^_^;) 状況に応じ、フツーの鶴首ピンセットと使い分けた方が良さそう。
フリーハブも、特に問題有りませんでした。そのまま組み直します。
元々回転に問題を感じなかったハブですが、グリスを替えると更に滑らかに回るような気がします。
今回のメイン。最近、後ディレーラーRD-4500-SSのBテンション部が渋くて変速に支障を来たしていたので、RDをSORAにダウングレード、RD-3500-SSに交換します。
RD-3500-SS(SORA)
対応変速段数:9s
トータルキャパシティ:37T
対応リアスプロケット最大:32T
対応リアスプロケット最小:11T
最大フロント歯数差:16T
現TIAGRA(旧)と比較すると
RD-4500-SS(TIAGRA)
対応変速段数:9s
トータルキャパシティ:32T
対応リアスプロケット最大:27T
対応リアスプロケット最小:11T
最大フロント歯数差:16T
同じSSディレーラーながら、RD-3500-SSは最大スプロケ、およびキャパシティが大幅に向上している事が解ります。
両者を見比べると、プーリーケージの長さが違います。ガイドプーリーとテンションプーリーの中心間距離で、
RD-3500-SS 73mm
RD-4500-SS 56mm
とSORAのほうが17mmほど長くなっており、これでキャパシティを増やしてるみたい。
後ろからみると、パンタグラフの取り付け角度(スラント角)が異なります。SORAのほうが水平軸に対して大きな角度で取付けられており、これで最大スプロケが違うみたい。
ディレーラーを外したので、ディレーラーハンガー部の角度も確認。これも特に問題なしでした。
RDの取付はねじをくるくる回すだけ。後ディレーラーが黒くなりました。TIAGRA→SORAのダウングレードですが、変速性能は特に変わらず。
使用するカセットスプロケットについてはこれから試行錯誤します。
MTBのスプロケそのままだと各段の間隔が開き過ぎて通勤車としての実用性が下がるので、カセットスプロケットをバラして混ぜて組み直すことになると思います。
試しに11-30Tを付けてみましたが、トップ11Tはあまりに小さすぎ、実用性も低いしチェーン長も調整しないとインナートップ時とか相当ヤバい。