黒森峠-三坂峠の皿ヶ嶺ぐるり時計回り
ということで、自作した傾斜インソールの効果を確認するためにはそれなりの強度と時間をかけて膝に負荷を掛けなければいけない→斜度が小さめでだらだらと続く長〜い坂道が理想的ということで、黒森峠に登ってみます。
黒森峠とは、↓コレ。
黒森峠登山コース [ルートラボ]
黒森峠、上記のとおり斜度は4〜5%と概ね緩く一定なのですが、とにかく長い。約20kmを使い、山の麓から追加高度+850mほど、海抜高度約1,000mまで登ります。その後、皿ヶ嶺をぐるり1周(約100km)して三坂峠→松山に帰ってくる計画。
ほぼ同じ高さまで登る高縄山は、アプローチが13kmとやや短く、その分平均斜度が大きい(6%超)ので負荷的に不安が大きい→まず黒森から。
高縄山 北条コース [ルートラボ]
いままでワタシが自転車で登った最高高度は水ヶ峠の473mなので、この行程を無事登り切ることができれば、最高高度を一気に倍以上更新する事になります。おそらく1ライドでの累積標高記録も。
補給に不安が有るコースなので、ダブルボトルで出発します。元々ツールボトルのダウンチューブ下移植は、ボトルケージを2つとも水筒にする=途中補給が期待出来ない長時間の登坂用だった訳ですが、その際にイメージしてたのはこの黒森峠でした。
長い準備期間を経て、ようやく実際に走る事に。
ロングライド時の定番となった膝サポーターも、経験のない距離と高さに備えて、より強力なものに交換。
ヒザの左右へのグラつきを抑制しながら、曲げ伸ばしをスムーズに行えるように設計された、独自のアクティブ樹脂ステーを採用しています(特許取得済)(MK-3のみ)。
この「膝のぐらつきを押さえるサポーター」と「膝のぐらつきを押さえる自作傾斜インソール」の併用で、長時間の自転車駆動時にも厄介な腸脛靭帯炎の発生を抑止する計画。さて、どうなるか。
ここ数ヶ月の減量の結果、ワタシのひざ上16cmの太もも回りは50cm強程となり、国産LLのサポーターが入るサイズになっています。ありがたやありがたや。
太ももが細くなり、ここにローキックが入れば衝撃が骨まで効いてしまう訳ですが、蹴りは基本カットすれば良い訳で、登坂時の関節負荷には変えられない。
まぁ、未だ肘サポーター(の装着される上腕部)は、3Lでもちとヤバめなのですが。パンチ、特に接近戦で繰り出す下突き用の筋肉がヤバい(^_^;)
とにかく、ヒジヒザをがっちりサポーターで固めて出撃。松山中央公園からいつもの重信川CRをひたすら東進します。朝(恒温の海のほうが相対的に高温→上昇気流が発生して海に空気が流れ込む)なので、遮蔽物のない河原のCRは強い山風が吹き荒れます。向かい風ツライ(^_^;)
普段使いのデジカメは大きくて重いので、小さいのを追加。
AEロックボタンが付いてないのはちょっとアレですが、軽量コンパクトで15倍ズームレンズ付きなので、こういう持ち歩きには結構向いている。
朝もやにけぶる重信工業団地…と思ったら、どうも煙霧というかPM2.5みたい。夕方でもこんな感じでした。
CRから伊予川内線に乗り換え。さらに東進します。上林峠上り口のコンビニは、もう無いんですね。空き家でした。
昨年夏さんざん通った川内の病院横で水とおにぎりを補給して登坂に備えます。軽量化を意識するなら荷台とスタンドとを外すべきなのですが、こうやって何処でも手軽に台に出来るメリットは、かなり大きい(^_^;)
「自転車立てかけられる所じゃないと止まれない」とか、正直かなりキビシイ(^_^;)
桜三里の下まで来ました。国道11号線は斜度7%とかで、割と足に来ます。ここから南(西条方面に向かう桧皮峠は東)に進行方向を変えます。
進行方向に、これから向かう山が見えて来ました。これからあの山の向こう側に、よりにもよって自転車で回りこもうとしてる訳で、あまりの自分の阿呆さにちと目眩いが…(^^;;
段々畑を横目で見つつ、白猪の滝まで登りました。「自動販売機はココで最後なので、必ず補給しておくこと」との助言を貰ってるので、ここでボトル2本を満タンにしておきます。
なんか看板とか不自然に写ってるのは、どうもストロボの発光で再帰反射材が光ってるせいみたい。発光抑止が必要だったか。
黒森峠には、1km毎にこうした「カウントダウン看板」が設置されています。行程の大半を占める林道はうっそうと木に覆われ殆ど視界が効かないので、この看板だけが進度の指針になります。
こんな風に空が見えるところは、殆どありません。坂道の斜度は基本的に大したことないので、水を飲みながらひたすらくるくる回し、淡々と登ります。
行程の大半は、大体こんな感じの「木のトンネル」状。
黒森峠 985m。東温市と久万高原町の境目までたどり着きました。
この地図を見るとフツーは面河ダム東岸を通ると思いますが、今回は自転車で山中をショートカットする計画なので、西岸の林道に入ります。
東岸には↓コレがあるので、避けた(^_^;)
石手川ダムは現在満水、貯水率100%なのに、面河ダムはあんまり水が溜まっていませんでした。先般の大雨は、こちらには降らなかったんでしょか? 貯水率60%くらい。
北側から見上げた山を、反対側の南側から見上げてます。
林道は路面が荒れてるし、落ち葉とかでかなりヤバい感じ。自転車の接地面なんて10円玉1〜2枚分の面積しかない訳で、高速ブレーキング時に異物を踏んだら洒落にならない。ディスクブレーキフル活用でそろそろと下ります。
死ぬほど苦労して稼いだ位置エネルギーを、速度を経由してあっという間にブレーキパッドのカスに変換する脅威のシステム(T_T)
元々街乗り時、走行している自転車に気付いてもらい易くする為に装着してるベアーベルが、なんだか今は本来の使い方でちりちり鳴ってるような気がします(^^;;
たぶんこの坂がいちばんキツかった峠御堂トンネル前。息を整えた後、テールランプと前照灯を点灯して下ります。
久万の市街地まで出て、コンビニで補給します。時間が悪く、棚がスッカラカンでなにも食い物が無かったけど、事ここに至っては水が補給出来るだけで充分ありがたい。自販機すら見掛けない山の中から下りて来たので。
33号線沿いで工事してました。道の駅が来春オープンだそーです。「道の駅 天空の郷さんさん 来年春OPEN」とのこと。そーか、久万には道の駅って無かったんだ。
新しく出来た三坂道路への分岐。自動車の多くはこちらに流れるので、以降の峠はクルマが減ってのんびり登れます。
三坂峠 720m。そろそろ日が傾いて来て、逆光になってます。峠はこれで最後、後は下りだけ。
三坂峠から望む松山平野。やっぱけぶってますね。
ということで、無事帰って来れました。走行距離120km、累積標高1600mってトコ。結局、ヒジもヒザも尻も痛くなりませんでした。無理せずゆっくり走れば十分行けそう(^_^)