3本ローラー Tacx Galaxia T1100

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まだ寒かった時期、某所でローラー台の特売+クーポン券を出してた時に衝動買いしちゃった3本ローラーを、ようやく組み立てることが出来ました。

Tacx Galaxia T1100

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いまのところ「自転車で速く走りたい」とはあまり思ってないのですが、自分が自転車のペダルをぐいぐいと「踏んで」左右に蛇行している自覚はありまして、危険で低効率なこの乗り方を、なんとか矯正したいと思ってました。

で、「ペダリング矯正には3本ローラーが一番」と聞きそのうち欲しいなぁと思ってたところに特売があり、ついついポチっちゃったのはいいけれど、年度末でそのまま長らく放り出してたのを、ようやく引っ張り出した、と(^_^;)

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3本ローラーは載せる自転車の正確なホイールベース(軸間)値が必要らしーので、初めて自分の自転車のホイールベースを測りました。

Bianchiはカタログにもフレームのざっとした寸法しか載せておらず、フレームとフロントフォークと組み合わせて初めて解る軸間長は、実車を実測するしかありません。

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で、測ったところ…通勤超特急Bianchi LUPO D号C-T 520mmフレーム車の軸間距離は1,010mm。1mはわずかに超えてますが、前後タイヤ回りにすき間が目立つ割には意外と短い印象。

キャスター角は71度で、ロード車とするなら寝てるほうですが、全般的に見ると(レース用でこそないものの)クイック寄りの自転車かもしれず。

というか、ワタシ(180cm)用としては少し自転車のサイズが小さいんでしょね(^_^;) 股下に余裕が有るので乗り降りとかはラクですが、ステムをばーんと伸ばさないと上半身が収まらなかったし。

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ということで、3本ローラーをLUPO D号のサイズに調整(両手を使ってのスプリングピン脱着が必要で、ちょっと面倒くさい)した後、おもむろに自転車を載せてペダルを漕いでみます。

「・・・・・・・怖えぇ〜(T_T)」

タイヤを乗せるローラーは道路に引かれた白線の3倍も広く、ローラー自体も真ん中が凹になってタイヤを中心に誘導する構造になってはいるのですが、漕ぎ出すと前輪がぐわんぐわんと蛇行してペダリングどころの話ではありません(>_<;)

ということで(泣きながら)右手を壁につき、ハンドルがぐらぐらしないよう左手を添えて固定する気持ちでペダルを回します。

それでもぐるぐるぐるぐる…と回し続けると、暴れ馬のようだった前輪が、段々とローラーの真ん中あたりに落ち着くようになってきました。

Tacxの3本ローラーにはT1000とT1100の二種類があるのですが、高い方(T1100)は、ローラー台全体がぐらぐらする台の上に載ってるような構造になってます。

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この接地部分がシーソーの様にゆらゆら揺れる構造で、ぐっと踏み込むとローラー台自体がゆらゆら揺れるのが見えて、ちょっと面白いです。

走行中の自転車はローラー台の上で左右にゆらゆらして訳ですが、そのローラー台自体が前後方向にゆらゆらして、出力の凹凸等による細かいゆらぎを吸収する構造。

こちらが前輪。前後にフリーでコロコロするようになってます。

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前後に揺するとこれくらい揺動。

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にしても3本ローラーって負荷キツいな〜、足とか尻とか筋肉痛だよとか某方面に報告しましたら、

「いくらなんでも重いギア踏み過ぎだろう常考」

と嘲笑&叱られるワタシ(^_^;)

速度が出れば出るほど安定度が増しそうな気がして50x17(ケイデンス90で34km/hくらいになるギア。空気抵抗が無いならこれくらいかと思った)をぐいぐい踏んでた訳ですが、この「踏む」動作が諸悪の根源と言われ、34x19まで落としたところ…

あっさり乗れてしまいました(^_^;)

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実走行時、登坂以外でインナー34Tに落とす事がなく、平地で50x28Tよりもギアを軽くするという発想そのものがありませんでした(^_^;) そういえば「踏まないようにするために3本ローラー云々」とか、上のほうに自分でも書いてるなぁ(^^;;

3本ローラーに乗れば自然にそうなるんじゃなくて、踏まないようにしないと3本ローラーには乗れない、が順番として正しいのか。「矯正」ってのはそーゆー事か(ぉ

自転車で走る場所がちょっと違うだけ→3本ローラーも一旦乗れてしまえばもう後はフツーに走るのと同じ訳ですが、確かに挙動が繊細で色々誤魔化しにくいので、乗ってればペダリングは自ずと丁寧になって来ます。

まぁつづみ型のローラーで、そーっと走ってれば自然と真ん中に落ち付くように出来てますが。

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いろいろやってみた感じ、

「足をリズミカルに回し、両手でハンドルを押す」

のが一番車体挙動が安定するみたい。

いまのところケイデンス85〜90、20km/h前後がもっとも安定感が高く、それより早くても遅くても「おっとっと」となり易いので、この辺の感覚を他領域にも拡大すれば良いんでしょう、たぶん。

平地を実走してるときはもう少し速いので、負荷装置のない3本ローラーでも「実走より軽い」という訳ではないみたい。

3本ローラー上の自転車は(いくらタイヤが回ってても)その場に静止しており速度ゼロなので、万一「おっとっと」から脱輪しても「どっちん」とその場に落ちるだけです。

事前予想では「自転車がタイヤの回転慣性でぎゅんと飛び出す」とか思ってたのですが、実際には車体+人体の慣性が圧勝、自転車はその場にぽとりと落ち、まったく進みません。小径ローラーでは落差もしれており、「わっ」以上のことにはなりません。

自転車が静止状態と言うことは脱輪してローラー台から落ちても転ばなければ全然へーきだし、「転ぶ」以上の「叩きつけられる」ようなアクシデントは起こり得ません。そして適当な踏み台&壁が有れば転ばないので、実は意外と怖くない。

内心3本ローラーはもっとプロっぽくデンジャラスな練習なのかと思ってたけど、家庭用の小径ローラーなら(難易度はともかく)想像以上に安全でした。

踏み台の高さは大体20cm程度あれば良さそうな感じです。手元の木製踏み台はびみょーに高さが足りなかったので、アストロプロダクツのAP ニール&シッティングパッド(厚み20mm)を両面テープで貼りました。

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滑らないし、かさ上げも適当で悪くないです(^_^) ふにゃふにゃと柔らかいのでクリート金具付きの靴でバンバン踏まれるとあまり保ちそうにはないけれど、大した値段でもないのでそのたび交換でもなんとかなりそう。

樹脂(たぶんポリエチレン)製のローラーは見るからに静電気を帯びそうで、既に周辺のゴミやホコリを吸い付け始めてたので傍らにエレガードを置いとく事にしました。

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これで少しでもマシになってくれると良いんだけど(^_^;)

とりあえず扇風機で冷却しながら15分でも30分でも回せるようにはなりましたんで、あとは暇つぶし用にノートパソコンが1台欲しい(^_^;)

未だ集中力が切れると「おっとっと」となりやすいのですが、この辺は肉体を「回す機械」化することですぐ解決出来ちゃうと思われるので、次の課題は回す時間の効率化とモチベーションの維持になるかと。

BDドライブの付いたノートPCが1台あればぐるぐる中色々たれ流すのに良さそうなのですが…PCは上を見るときりがないからなぁ(^_^;) ムービーエンコード用の4コアPCも建造しときたいし、どこでどう妥協するか。

30分回すと、後タイヤが少し暖かくなってました。今後長時間回すようになると摩耗の問題が出てくると思われますが、現在の予備タイヤ(Michelin City)よりも安いタイヤは市場に存在しない(^^;ので、減ったら替えて新しいのを買う、で問題無さそう。

ローラー台にグリップ力はまったく関係ない(むしろ邪魔になる)ので普段高価なハイグリップタイヤを付けてればローラー台用タイヤの発想が出てくるんでしょうが、現タイヤよりグリップ低くて安物なタイヤは何処にも存在しないので仕方ない(^^;;