シマノ WH-R500の振れ取り
相方のロードバイクに付いてるホイールWH-R500の振れが気になって来たので振れ取り作業を行いました。このホイール、ハブは昨年オーバーホールしてるけど、リムは5年以上なにもしてないハズ。
ロードバイク用としては最低ランクの超安物ホイール→わざわざメンテして乗らなくてもさくっと替えちゃえば…とか思わなくもないのですが、持ち主は特にこのホイールに文句も無いようなので、使える間は使うことに。
リムブレーキ車だとブレーキ間隙がゆらゆらして横振れが気になるので、とりあえずこれだけちゃっちゃと直してしまいましょう。
でスポークのテンションを測ってみると…フリー側で150kgf前後ってところ。
R500のスポークはφ2.0mmのステンレス丸スポークで、この数値だと結構いっぱいいっぱいまで締め込まれており、もうフリー側はあまり締め込めないことが解りました。
リムセンターゲージでセンターを見ます。
なんか…ちょっと全体的にフリー側に寄り気味っぽいので、反フリー側の締め込みで調整出来そう。
ホイールを、お友達から貰った振れ取り台に載せます。
スポークレンチは
の3.3mmを使います。ちなみにLUPO D号は3.2mm。
この安物スポークレンチ、ニップルを咥える部分が3.5面になってて舐めにくいうえ、ハンドル部分が軟質樹脂製で指先に優しく長時間の作業も苦にならないのですが、鋼製の工具部分を樹脂製ハンドルに圧入してるだけなので、金属部がぽろぽろと脱落するのが難点(-_-;)
力を掛けると樹脂部が変形して緩み金属部が脱落するためぎゅっと締め込んで高テンションを掛けるのには全く向きませんが、細々とした調整ならそれほど問題にならないので、今回はこれを使います。
後はひたすら地道な作業。
・縦振れを取り
・横振れを取り
・センターを見て
を、センターが出て縦横振れが無くなったと確信出来るまでしつこく繰り返します。1/8回転単位での微調整を、むやみやたらと繰り返す。
スポークテンションは…結構バラバラ(^_^;) フリー側は140〜170kgf、反フリー側は50kgfなんてゆるゆるスポークもありますが、縦横センターとも揃ってるので気にしない事に。
ホイールをくるんくるんと回してると必ずバルブ穴が上になって止まるので、タイヤとチューブを取り付けた後バランス取り作業も行いました。
ロングバルブのチューブ→チューブ付けたらその重さでバランスするのかしらん?とも思ったのですが、タイヤを装着した状態だと、バルブ側のリムに4gの重りを貼り付けることで「必ずバルブ穴側が上になる」症状が出なくなりました。
ちなみにLUPO D号のALEX TD17リムは、ウェイトを10g以上貼り付けてようやくバランスが取れました(^^;;
まぁこれはスポークリフレクターとか込みのバランスなんで、これがそのままALEXリムの精度や重量と言う訳ではありません。
ついでにCS-6500スプロケット(Ultegra 9s 12-27T)も洗います。
東芝 超音波洗浄器 TKS-210にWeldtite Citrus degreaserとスプロケットをぶちこみ、がぁがぁ洗浄。
CS-6500スプロケットって表面仕上げが違うだけの様に見えるのに、CS-HG50-9sに比べなんでこんなに高いのかしら?と思ってたのですが、裏っ返すとギアそのものの構造が異なるんですね。
HG50はロー側数枚の鋼製ギア板+スペーサーをかしめて一体化することで剛体化してた訳ですが、CS-6500のローは削り出しの剛体スパイダーアームにギア板をリベット止めする構造でした。高い訳だ(^_^;)
スパイダーアーム部は、アルミ製…? もしかしてアルミダイカスト…??
この構造だと、かしめピンを外しても27T等の単独ギア板は入手できない(ギア板にはフリーハブと噛み合うためのスプライン構造が刻まれていない)
ニッケルメッキは伊達ではなく、ちょっと洗うだけでピカピカに光ります(^_^)
併せてチェーンも超音波洗浄。スイッチを入れると、スプロケでは大して汚れなかったディグリーザーが、あっという間に黒く濁ります(>_<;)
その後、チェーンをよーく水洗いして陰干し。
このCN-HG53チェーンも5年ものでところどころ錆が浮いてますが、乗り手がトルクを掛けない&走行距離が短いので、まだまだ使えそうです。
かなり前から予備チェーンは用意してあるんだけど、未だチェーンチェッカが入らない(=チェーンの伸びが「要交換」値に達していない)ので換えることになりません(^_^;)