FC-4550を46T化
ワタシLUPO D号には元々FSAのクランクセットが付いていました。
FSAのクランク…というかチェーンリングはフロント変速が苦手でなかなか変速してくれなくて、STI付きの自転車(というか変速機付の自転車:^^;)に初めて乗る乗り手はそれに対応し、結果
「手軽に変速するためのSTIなのに可能な限りフロントを変速しないで走る」
という妙な癖が…(^^;;
LUPO D号のFSAクランクは不幸な事故で死亡してしまったため、現在のLUPO D号には変速の早いシマノのTIAGRAコンパクトクランクFC-4550(50/34T クランク長170mm
アウター×ローの50x28Tでスタートして、50x21〜19Tで巡航。インナー34Tは登坂時専用で、平地では使いません。アウター50Tのみ。
自転車通なお友達は
「ギアやチェーンが摩耗するアウター×ローたすきがけとかありえん」
というのですが、ワタシ的にはチェーン(1.5K円)やカセットスプロケット(2.5K円)を定期的に新品交換するよりもマメにフロント変速する方が煩雑で面倒なので、平地では上記の様にアウターローを平気で常用してます。
偶にツーリング写真に写り込んでる相方のANCHOR RA5 Sportも同じ4500TIAGRAのコンパクトクランクFC-4550(50/34T)で組まれた自転車な訳ですが、相方は踏力が弱く、カセットスプロケットが12-25Tのままなこともあって、平地での常用ギアが丁度アウター50Tとインナー34Tの境目に入ってしまうという問題が有りました。
アウター×ローの50x25Tでは重くて発進出来ないので34x19Tとか34x21Tで発進し、速度が乗ったら34x17Tから50x25T(両者はギア比2.00で等価)に変速する訳ですが、ストップ&ゴーを繰り返す市街地とかだと、両手でのこの操作はなかなか煩雑です。
「このアウターギア(50T)は自分には重すぎる」
というのが相方の主張だったのですが、シマノにはPCD110mmのコンパクトクランク対応なロード用46Tギアが無く、社外品にすると旧LUPO D号の経験からフロント変速性能が…ということで、そのまま止まってました。
が、はっと気付くとシマノからシクロクロス用コンポーネントが発売されており、PCD110mmな46Tチェーンリングが単体部品3k円とか(FSAよりも安い:^^;)で手に入るようになっていたので、さっくりこれを仕入れて交換してみました。
シマノ Y1MS98050 FC-CX50 チェーンリング 46T-G シルバー [ちゃりんこ王国]
商品名は「シルバー」ですが、46T-Gとなってるとおりグレー色が付いています。
シマノ FC-CX50は当然のように10s用のクランクセットですが、シマノ以外の2枚ギアクランクは大体9sと10sを区別しておらず、要するに中と外しかないクランクはどちらでも使えるようなので、気にせず付け替えます。
LUPO D号にDRiVELiNE SUPER GUARD 50Tバッシュガードを装着する際にもFC-4550のチェーンリングを脱着した訳ですが、ペグスパナを押さえる手が滑りチェーンリングに手をぶつけて血まみれの惨事を起こしてしまった(^^;ので、今回はペグスパナを使いません。
を使います。
これだと持ち手がしっかりして手がすべりにくく、危険なチェーンリングからの距離も取れるので危険性を減らす事ができますが、ギア回りは回転鋸の歯そのものなので、素手では触らない方がいいです(^_^;)
しかしこの工具だけだと手を突っ込める方向が激しく限定されるので、フツーのペグスパナも有った方が良さそう
ちなみにペグスパナに点々と付いてる汚れは、ワタシの血糊(^^;;
大きさの違いはこんな感じ。CX50のほうがグレード高いので、補強用とおぼしきリブがあります。
RA号にはバッシュガードとかないので、あっさり交換。
チェーンリングの小径化に伴いFDをいっぱいまで下げましたが、チェーンリングとFDのすき間は明らかに増加しました。一応この状態でも実用上問題のないレベルで変速してます。
ただし、アウター(46T)×ロー(27T)だと、チェーンリング部から若干音なりします。最初はFDとチェーンが接触してるのかと思ったけど、音はチェーンリングとチェーンが嵌合する部分から出てるみたいで、どうしようもない模様。
これは調整等で対策出来る類のことではないので、そのまま使います。
CX50は10s対応のクランクですが、この辺を我慢すれば9sでも使えるようです。チェーンはかなり余ったので1コマ詰めました。
ついでにカセットスプロケットを、CS-HG50-9 12-25T→CS-6500(9s) 12-27Tに交換。
アウターチェーンリングが50→46Tと小さくなったことで、相方のRA号は全体的なギア比が低下する事になります。
例えば前46T×リア27Tを使うとギア比2.00→1.70と17%ほど低下し、ギア比が50x29T相当、または34x20T相当となります。
新型10s TIAGRA(4600)は初心者向けグレードとしてスーパーローな50x30Tを設定していますが、アウター使用時には概ね近いくらいのギア比になりました。アウター入れっぱなしでも発進が容易でヒザに優しい自転車になる事が期待されます。
ちなみに9s TIAGRA(4500)のリアカセットには12-27Tの新製品が出ており、今ではアルテグラ(=かなり高級)なCS-6500カセット導入に比べて圧倒的に安くローギア化出来るようになってます。
シマノ TIAGRA CS-HG50-9 【12-27T】 スプロケット ICSHG509227 [サイクルヨシダ]
これが出てるって知ってたら、わざわざ高いCS-6500とか買わなかったんだけどなぁorz
安いCS-HG50-9の性能にまったく不満は無く、CS-6500は倍以上高価(-_-;) ニッケルメッキ仕上げで顔が写るくらいピカピカですが、そこに価値を感じない(粗忽な:^^;)人には高級過ぎる部品。
結果、それまで登れなかった峠を無事登り切る事ができました(^_^)
ただし、この時期の峠道は融雪剤(塩化カルシウム)まみれで、走るとビックリするくらいタイヤが白くなります。鉄の自転車だと錆が怖い(>_<;)
平地でもRA号のギア比は良い具合に低下し、巡航時にチェーンラインがまっすぐに近くなる、カセットまんなか付近のギアにチェーンがかかる様になりました。
こうして巡航時の効率も、チェーンラインが曲がらなくなったぶん僅かに良くなったと思われる訳ですが、代償として最高速度が低下します。
アウター×トップ、つまり46x12Tでケイデンス90だと45km/hくらい。これが50x12Tだと48km/hくらいで、46Tで同じ速度を出そうと思うと100rpm回さないといけない計算。
つまり、48km/hで走れるヒトだと平地でアウター×トップを踏み切ってしまうので、このギアは向きません。最高速度が40km/h前後のヒトに向いたギアです。