玉川超え

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現在、松山から今治に行くルートは大きくふたつあります。1つは海沿いにぐるりと回り込む平坦な海岸線回りルート、そしてもう1つは、山を超えてまっすぐ今治に向かう玉川超えルート。

この玉川超え、かつては不通区間で行き止まりだったのですが、1997年に水ケ峠トンネルが開通した事で往来が可能となりました。

ということで、海岸周りではもうフツーに「今治に移動」になってきたので、新たなルートの開拓を目指し、自転車で玉川越えをしてみます。

お友達によると

「とにかくダムの手前の坂が大変」

とのこと。確かにルートラボで見ても大変そうな斜度ですが、逆に言うとそこさえ押して上がってしまえば、後はなんとかなりそうな感じなので(^_^;)

具体的には↓この部分。

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ルートラボで15%ほどの斜度表示となってます。が、その落差はたかだか10mほど、水平距離は100mに足りません。

SPDシューズは押し歩きも考慮されてますし、いざとなればこれくらい自転車を押せるでしょう。

ということで、装備を整え出発します。朝08時過ぎ、発進ハンガーの気温は7度。

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このとき外気温は1度ほどですが、空は晴れ渡っており日が上がるにつれて気温の上昇が期待出来たので、基本的に先般の大洲行きと同様のスタイルで出発です。

大洲行きのときと異なるのは、今回は携行品がフル装備(各種サプリ、予備電池等を含む)な事と、新たに「冷たくてつま先が痛くなる」対策を盛り込んでいること。

その1つは、自作保温インソール。

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保冷バッグを1枚バラし、インソールのカタチに切ってショックドクターインソールの下に敷き込みました。これで靴底から熱が逃げるのを抑止する狙い。

もうひとつは、足裏に靴用カイロ。

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年末年始の経験から、0度近辺までならカイロだけでつま先が痛くならないことが解っている(実際今回も大丈夫だった)ので、今回はカイロ装備+予備カイロのみ携行し、脱着が煩雑で押し歩きに邪魔なブーツカバーは装着しません。

さーっと石手川を遡行し、奥道後からヒルクライムに挑みます。

ちなみにここが、上記地図で示された最大斜度地点だと思われ。Edge705の斜度表示は、一瞬17%にも達しました(>_<;)

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写真からガードレールの傾斜を測ると、約8度。タンジェント(正接)は0.14=14%なので、おおむね正しそう。

それでも、なんとかかんとかダムまで上がりました(^_^;) 出発直後で足が残っていたので、後先省みない全力発揮で、辛うじて。

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いやホント、28Tを装着しといて良かったです。登坂時の34x28T使用頻度(斜度5%くらいから入りっぱなし:^^;)から見て、4500TIAGRAの25Tがファイナルローのままだったら、おそらく松山平野から外に出られなかったか、無理矢理踏み込んでヒザを壊していたハズ。

たかだか数百円のギア1枚で、これほど行けるところに差が出るようになるとは(^^;;

でもまぁ、ぶっちゃけもう1枚下があれば良いなと思うことはあります(^_^;) 当方は装備重量で100kgに達する巨漢で、登坂性能に直結する出力重量比が著しく劣悪なのDEATH!(^^;;

しかし、既にリア28Tで4500TIAGRA(9s)の限界は超えてしまっているので、30Tとかこれ以上を求めるならRDをMTB化するか、4600新TIAGRA(10s)に丸取っかえするしかない。

実際、「軽量で坂に対応可能な遠乗り専用自転車を別に用意する」というアイディアはかなり魅力的なのですが…。問題は費用対効果(^_^;) LUPO D号は通勤超特急で毎日大活躍ですが、遠乗り車は年に何回、何キロ乗る自転車なのかという。

石手川ダムでの気温は3度。吐く息が白くなるだけでなく、高出力を発揮した全身からもうもうと湯気が立ち上っています。こんな事初めて(^^;;

ダムは水いっぱい(^_^)/

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最難関をなんとか辛うじて通り抜けられたので、ダムで一休みして補給した後、北に向かって結構気楽に上がります。

黒田橋。気温4度。(ひなた)

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日浦市街部。気温-1度。(日陰)

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高縄山登山口。気温-3度(^^;;

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気温が氷点下なので、日陰は大体凍ってます。

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なんか草が白いな〜…と近づくと、

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白いのは霜だし(^^;;

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LUPO D号はロードバイクではないですが、履いてるのは低抵抗重視なセンタースリックのロードタイヤで悪条件に弱いので、そろそろと登って行きます。

水ヶ峠トンネル入り口。

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この地点が今回の最高標高で、473mありました。

ここから、この時のためにわざわざ装着したまま登って来たデュアル前照灯&テールランプを点灯し、トンネル内を下ります。

トンネルは長く、内部照明はかな〜り頼りないので、自前で強力な光源を持って来ないと、自転車での通行は危ない感じ。路面が確認出来るレベルの大光量ライトが必須かと。

2804mのトンネルをだらーっと下って抜けると、そこは今治市玉川町。

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気温は3度。氷点下の世界からいきなり暖かくなりました(^_^)

その後もずーっと下りですが、自動車の速度を抑制するためか、車道の路面には無数の縦溝が掘られています。幅10mm×深さ10mmくらい…?

四輪ならこのくらいの溝平気なのかもしれないけど、二輪、特にタイヤの細い自転車でこの縦溝は、ハンドル取られて危険きわまりないです。勘弁してくれ(T_T)

一応縦溝が掘られているのは車道部分だけですが、車道外側線にもリベット状の凹凸モールドが埋め込まれており、路肩部は砂やらなんやらが吹き溜って、一体自転車はこの道のどこを走ればいいのかと小一時間(ry

よろよろしながら玉川湖畔

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平地に降りてくると気温は10度を超えています。「下りは寒そう」と思ってたけど、むしろ気温上昇のほうが支配的で暖かい感じ。

無事今治に着いたので、ラーメンを食って帰ります。

新福菜館 今治店 [食べログ]

ここのラーメン、お汁が真っ黒なのですが、辛くないので醤油の色ではないみたい。むしろ油の味が支配的で…なんなんだろ?

食ったら、いつもの海岸線を帰ります。

無理矢理高出力を絞り出して登坂した下半身のダメージは割と深刻ですが、平地なら足の重さと引き足だけでそれなりに走れます。クリートの有り難みを痛感する瞬間。

「足を常にペダルに押し付けてなければならず」「駆動可能な象限が限定される」フラペなら、太股がその負荷に負けて、もう走れなくなってるかもしれません(^_^;)

でも、次に同じルートを走るなら、事前にリアキャリア(1kg)&キャリアーバッグ(1kg)&カメラ(1kg)は外しておきたいトコロ。登りで重いと、結構足にクル(^^;;

ふわり。年末に寄ったときはがらんとしてましたが、今日はなかなかの賑わい(^_^)

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下水処理場の裏では鴨の皆さんが元気に泳いでました。やっぱここは藻とかが繁殖し易い環境なんかな…?

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累積標高818m、走行距離95.2km。

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