(期せずして)大洲しぐれ旅
日曜の昼前、ふらりと自転車で出発しました。
主な目的は3つ。
1. 冬季自転車用装備の有用性と弱点を確認
2. 上灘経由で犬寄峠に上がる場合の道程を確認
3. 微妙に変更したポジションを確認
つまりどれも確認にすぎず、大して遠くに行くつもりでもなかったので、かなり軽装でふらりと。
ワタシは基本的に重装備の人で、ロングライド前提であれば
・クエン酸
・アミノ酸
・足攣り対策用の漢方薬
・ミニ羊羹
あたりを当然のように装備してるのですが、水筒1本だけ持って手ぶら。デュアル前照灯も片方を外して片目です。暗くなる前に帰る前提なので、トンネルで照らせればそれでいい。
2については既にお友達から
「そっち経由でもラクにはなりません」
と聞いてたのですが、まぁ確認で。
松山から南へ向かうには犬寄峠を超えなければいけないのですが、ここもなかなか怖い道なので、迂回路が有ればそちらを選択したいかなぁ、と。
自転車用冬季装備は以下のとおり。
・ヘッドバンド Nike Lightweight Running Headband
・冬用ジャージ Polaris Niteride II Jersey
・冬用インナー dhb Earnley Zip Neck Long Sleeve Base Layer
・冬用タイツ Northwave Lancer Padded Waist Tights
・ズボン Endura Hummvee 3/4 Baggy Shorts
・冬用靴下 Northwave Tour Socks Winter
・冬用手袋 Oxford Chillout Windproof Gloves +グローブライナー
(サイズが合わないので悉く輸入品:^^;)
3のポジションは、平地部で既に駄目っぽいと解りました(^_^;) 微妙に、2mmほどサドルを上げただけなんだけど、それだけでてき面にヒザに違和感が出ます。
ということで、伊予署の前で自転車を止め、サドル高を元に戻しました。これでポジションの確認は終了。
続いて上灘に向かい、三秋峠を超えます。
三秋峠は高低差も斜度も大したことないので、ゆっくり走れば問題なく超えられるようになりました。
峠を超えてさーっと上灘まで下り、そこから東に回頭して犬寄に向かいます。
この道、前半は非常に緩い坂で、すいすい上がります。空は青空。道中には観光用のいちご園がいくつかあり、12月半ばからの営業と言う事でもうやってました。そーか、ハウス栽培だとそんなに早くから喰えるのか。
が…、後半に入ると急激に傾斜が上がり、斜度表示が7〜9%を越える事が頻発(^_^;) 最大では14%の表示が出てました。ペースも半分以下に落ちます。こりゃしんどい(^^;;
上灘経由だとこの位置に出るみたいです。
確かに危険な犬寄トンネルを通らなくて済むメリットはありますが、終盤の斜度はかなり足に来るので、三秋峠分の登り100mをプラスして更にトレードオフ出来るほどではない。
お友達の台詞は、完全に正しかったです。疑ってすまなんだm(__)m
クラフトの里で一休みしながら、考えます。
・冬用自転車装備は期待に近い効果を発揮している
・しかし下りだとつま先が冷たい
・このまま傾斜の大きい犬寄峠を下ると、速度が出て寒そう
ということで、ウインドブレーカー(Endura Rebound Jacket)を羽織り、斜度の大きい松山側ではなく、ゆるやかに下がる大洲側へ。
この後はずっと下り基調でウインドブレーカーを脱ぐことはなく、ウインドブレーカーを羽織るとジャージの背面ポケットが使えなくなるので、防風+背中ポケットが使える冬ジャケット(Lusso Windtex Jacket)を持ち出すべきだったのかも。
からりでもろみ豚バーガーなるものを食し、さらに南下。
走りながらなんか進行方向の雲の色がヤバいな〜、とは感じてましたが、大洲市に入ると頭上はべったり雪雲に被われ、大変な横風に。
もはやスタンドを立てて自転車を止めることができません。一瞬で風にふっ飛ばされて倒れてしまうので、スタンドの無いスポーツ車のように、なにかに立てかけておかないと止まれない。
せっかく大洲まで来たので、お土産にしぐれを買って行きます。
菓子処 気晴 [食べログ]
ロールケーキとかも美味しそうだったのですが、あまり荷物を持つわけにもいかないのでしぐれだけで我慢。
大洲市中心部。雪雲べったりで泣きそう。
大洲から長浜まで海に向かって西進する訳ですが…南下する段階では「猛烈な横風」だった海風が、真正面から吹き荒れます(*_*)
向い風が強すぎて、平地なのにチェーンがアウターに上がりません。サイコンは16km/hとかを指しています。これじゃ坂道登ってるのと変わらねぇ(^^;;
長浜はあちこち工事中。赤橋も工事中通行止めで、大規模な道路改良が行われてるようです。
なんとか海岸線に出てしまえば追い風超特急になるので、ギアを上げて北上します。
道の駅ふたみでも、強風でのぼりが千切れんばかりにはためいてます。
奥に見える旗は既に旗の体を成しておらず吹き流し状で、真横にたなびいてます。のぼりは棒が折れそうなくらいしなってます。ぎぃぎぃと軋んで五月蝿い。
西の空にはべったり雪雲が広がり、夕日を覆い隠そうとしているので、16時半ですがここから前後灯を点灯して走ります。色付きのアイウェアも見えにくくて危険なので、外します。
帰り道の三秋峠を裏からのろのろと登る訳ですが…なんか足に力が入りません。斜度が2%しかないのに、全然回せない。自転車を道の端に寄せて止まると…その場にへたりこみそうです。
「うわわ。ここでハンガーノックかよ(*_*)」
今日はこうした時に活躍するはずのミニ羊羹を装備していない(道中コンビニにも一回も寄っておらず、無補給)ので、近くの自販機でココアを2本一気のみ。
本当にグリコーゲンが枯渇した訳ではなく、「枯渇しそうな気がするから出力を下げて節約する」モードに入ってるだけなので、血糖値を上げて制御系に大丈夫シグナルを送るだけで出力が戻りました。
以後は6%の坂でもフツーに上がれます(^_^)
そんなこんなで帰宅は18時過ぎに。あたりは真っ暗でした。
帰宅後サイコンをチェックしてみると、獲得標高は1,000mに達してました。新記録です。走行距離111km。
しかし道中一度も無理に出力を上げてないので、身体の何処にも大したダメージはないみたい。