Powerplay Dual Sided Pedal

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LUPO D号には長らくExustar E-PM82というペダルを付けて走ってました。

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このペダル、片面フラット/片面SPDという通勤向き「マルチファンクション」ペダルで、かつ

「クリートキャッチの位置が、シマノ等のものに比べて外」

という特徴があり、非常に気に入ってました。

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シマノは「クランク外面〜クリートキャッチ中心」が52〜53mmしかありません。上は問題のペダルワッシャーを噛ませた状態の写真なので59mmにも達してます(^_^;)

こうして見直すと、やっぱFSAのGossamerクランクは華奢ですな。

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相方のWellgo WPD982も52mm。「なるべく外側を踏みたい」というニーズ(言うと驚かれることが多いんだけど、そんなに特殊なのコレ?!:^^;)にはあまり適合しません。

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上がWPD982、下がPM82(と同距離のPowerplay)。クリートを嵌めると、クランク〜靴の距離がこれだけ違う。

ちなみにクリートの取り付けはこんな感じ。内側一杯&内旋してます。

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が、PM82は所詮安物というか、

「メンテナンスをまったく考慮していない」

使い捨て構造で、その軸の回りは最初から渋め。バラしてグリスアップしようにも、ベアリング部をバラせる構造になっていませんでした。

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主軸先端ボルト末端部を「打ち込み」で潰してるので、固定ナットが外れない。

Body: Aluminium
Cage: Aluminium, ED Silver
Axle: Cr-Mo
Bearings: Ball Bearings
Binding: Single-Sided Cr-Mo, quick removable binding
Size: 110.5 x 65.4 mm
Weight: 232 g/pc

つまり、この「ボールベアリング(無印)」表記が問題なのか。挙げ句にペダルケージをネジロックして締めこんでるので取外しにレンチがびよーんと反るくらいのトルクが必要で、とうとう左のペダルは開ける事が出来なかった(^_^;)

軸の回転は走行距離を重ねる事でさらに渋くなり、最終的にはその「回りにくさ」がペダルワッシャーの圧縮に始まる「クランク死亡」の原因となってしまった次第。

一応ケージを外せば上記のようにダストシールも外せ、ベアリング部にスプレーグリスを吹き込むことは可能でした。殺されてるナットを微妙に締めたり緩めたりする事で当たりの微調整も可能ではあった。もはや手遅れだけど。

ということで、LUPO D号のペダルを予備の

Powerplay Dual Sided Pedal

に交換。

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これも(数少ない?)「クランク外面〜クリートキャッチ中心」が57mmのペダルです。新品ペダルは軸の回りも軽く、駆動系の更新も合わさって一気にペダリングがスムースになりました(^_^)

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くるくる回るので、放っておくとペダルは大抵この位置になってます。PM82は簡単に任意の角度に止められたので、今思うとなんだかな〜、みたいな(^^;;

ペダル軸の回りが軽ければペダルワッシャーに大した圧力は掛からず、ワッシャーが圧縮されて緩みが出るみたいな事故は起きないはずだけど、どうなる事やら。

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これからはペダルにも定期的な点検とメンテナンスが必要な模様。あと、このペダルも逝った場合に備えて、早めに代わりのペダルを確保しておこう。

残念ながら定番のシマノではサイズが合わないので、早めに予備を抱えておかないといざというときヤバい。

構造とかから見て、おそらくこのPowerplayはExustarのOEMだと思われるが確認出来ず。Wellgoにもまったく同じ見掛けのペダル(WPD-998)があり、たぶん同じ。

となると、元々はWellgoなんだろうか…? どうもExustarは商社っぽいし。

このペダルも早めにダストシールを開けて、ベアリング構造がPM82相当なのかPM85相当なのかを確認しておいた方が良いかもしれない。

Exustar E-PM85 MTB SPD Pedals

Description Delivery - Body: Aluminium
Cage: Aluminium, Black
Axle: Cr-Mo
Bearing: LSL bushing and sealed
Binding: Single-sided Cr-Mo
Other: Toe clip and strap attachable
Size: 107 x 66 mm
Weight: 234 g/pc

What are LSL Bearings?

LSL bearings are custom designed oil impregnated bushing bearings. LSL (Lightweight Self Lubricating) bearings are a crucial component in many of VP's high-end pedals.

「軽量自己潤滑ベアリング」…? つまり、軸受けがボールベアリングではなく含油のすべり軸受けになってるって事かな? ハイエンドがすべり軸受け…??

ちなみに新型のE-PM86は、シールドベアリング採用に加え構造が簡素となり重量が2/3ほどに減ってるようなので、次はこれか、SPD専用のE-PR42E-PR43辺りかなぁ?

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表面のネジは、六角じゃなくてトルクスか。ケージの固定も六角ではなくプラス。割と珍しい。ペダルレンチが使えない構造は、軽量ペダルにはそんなに珍しくないけど。

PR42(129 g/pc)なら、SPDシューズじゃないと踏めないけど両方合わせてもEP82片方分の重量しかない(笑)

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未だ買い物とか「SPDシューズ以外で踏む事」は多いけど、長時間踏む事はないので

「平底靴ではぜったい踏めない構造」

で無い限り、フラット面が無くても特に問題ないと思われるし。