UltraFire WF-606A

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年末に入手したFenix LD20 CE Premium Q5が、速攻で灯かなくなってしまいました。その明るさを大変気に入って愛用してただけに、これを失った際の悲しさもひとしお(T_T)

このLD20は初期不良扱いにしてもらうことが出来、後程無償修理されて無事帰ってくる事になるんですが、既に毎日の自転車通勤にこのクラスのライトが「無いと困る」感じになってるので、改めて予備を確保しておく事にしました。

「もうアレが無いと夜困るんで、さらに同じのを買うです」

「次も同じLD20で良いのか? この機会になにか希望があれば聞くが」

う〜む…。

確かにLD20 CEは単3電池用の細身ボディにCree Xlamp 7090 XR-Eを乗せて非常に明るく、かなりお気に入りの懐中電灯でしたが、主に自転車用に使うとなると

  • ちと細すぎるかも。オレンジピールリフレクタがもう一回り大きい方が主ビームの集光性を高めそうな気がする
  • あまり多くの点灯モードは要らないかも。スイッチ操作が繁雑になるし、オンオフで全然困らない。というか、走行中はその方がラク
  • Turboモードは要らないかも。操作が面倒だし、あまりに明るすぎて照らされる側に迷惑だし、熱がLEDの寿命を縮めるぞって脅されたんで、実際に使ったことは一度もない
  • 切実に予備機が欲しいかも。無いと困る事を実感したんで、手元に即応予備を確保しときたい。可能なら自転車に2本載せたい(走行中に1本潰れても1本残る)

携帯する「懐中電灯」としては、細い事も多モードも無闇と明るいこともむしろメリットっぽいんすがねぇ。これを自転車に固定するとなると、ちょいと要求性能が変わってくる模様。

「以後、懐中電灯と自転車用前照灯は分けるつもり。」

「ふむ。そういうことなら、自転車のほうはFENIXを奢る事も無いか。安いUltraFireを何本か買っとけば良かろう」

「うるとらふぁいやー? SureFireのパチモンって、SuperFireの他にもあるんだ」

Paypalのアカウント持ってたよな? なら自分で注文すると良い。UltraFireならLD20の値段で3本買えるから、それが予備になると思う」

ということで、頑張ってDealExtremeに、LD20 CEと同じCree Xlamp 7090 XR-Eを使った懐中電灯を注文したですよ!

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そして、発注から10日ほどで無事届きました。銀色が

UltraFire WF-606A Cree Q2-WC LED Flashlight with Extension Tube (2*AA/1*CR2)

で、黒色が

UltraFire WF-606A Cree Q5-WC 230-Lumen LED Flashlight with Extension Tube (1*CR2/2*AA)

になります。使用してる白色LEDのランクが異なりますが、後は基本的に同じ懐中電灯な模様。(大きさが違ってみえるのは斜め上から撮ってて写真にパースが付いてるから(^^;;)

「LEDのランク…?」

白色LEDは性能や特性がばらつくんで、製造時にメーカーのCREEが350mA流して光束を測定し、その数値に応じて選別してるらしーです。Q2だと90ルーメン前後、Q5だと110ルーメン前後の個体ってことみたい。

流してる電流量も異なるようで、同じ電池を使ってもQ5モデルは「230ルーメン/ランタイム2時間以下」で、Q2モデルは「160ルーメン/4〜5時間」になってました。

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Q5搭載品には「CREE Q5」と書いてありますが、Q2搭載品は「CREE」のみ。

「値段なりの品質なんで、仕上げが粗くても気にせず、不良品を当てても運命と認める度量が必要」

と事前に脅されてましたが、全部ちゃんと灯くし、細部の仕上げもそんなに悪くないですよ? ネジの精度とかもFENIXと大差無いと思う。

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両者ともオレンジピールリフレクタ装備で、光を散らせてくれそうです。まぁ主目的は照射ムラの緩和らしーですが。

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テールエンドスイッチはオンオフのみで、モード切り換え等はありません。クリック感は明瞭で、「ぺきん、ぺきん」と、かなり派手な音がします。

ストラップは最初からテールエンドキャップに括りつけられてました。

ちなみに箱に入ってたのはストラップ付の懐中電灯本体と緩衝材だけで、マニュアルやホルスター、保証書等の付属品はまったくありません(^_^;)

まぁ懐中電灯付属のホルスターとか使ったことなくて邪魔なだけなんで、無くてもあまり困りませんが。操作も「電池入れてオンオフ」だけなんで、マニュアルが無くてもあまり困らず。(LD20のときは、モードの切り換え方とか結構悩んだ(^^;;)

照射パターン。左がWF-606A(Q5)、真ん中がWF-606A(Q2)、右がLD20 CE(Turboモード)。

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同じリフレクターを使用するWF-606Aの照射パターンは、当然ですがほぼ同じようです。光量のみ若干違う感じ。

Q2とQ5は確かに光量が違うように感じますが、同じQ5を搭載するWF-606A Q5とLD20 CEは大差ないように見えます。見た目では、公称値の差(230ルーメン/180ルーメン)ほど違うようには見えない。

両者を比較すると、LD20 CEはリフレクターの径が小さい分若干光の絞りが弱い感じでしょうか? 照射想定距離が短かければ、広く照らせるこちらの方が使い勝手が良いかも。

モード切り換えも手持ちで使うなら問題なく出来るし、全長もわずかに(1センチ程度)短いので、LD20 CEは普段使いの携帯用にするつもりです。

WF-606Aの拡散パターンは絞り気味ですが(当然)全周に均等なので、自転車用としてはちょっと上向きの拡散が広すぎ、ライトを下に向けて設置しても散乱光がまぶしいと感じたので、上向き(=遠く)に飛ぶ光を制限する事にしました。

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レンズの内側に両面テープでアルミ箔を貼りつけ、直径の1/3を塞ぎます。WF-606Aのレンズ(だけでなく、割と何もかも)はちょっと捻るだけで簡単に外れるので、非常に簡単な工作でした。貼って余白を切るだけ。

自転車用に改造したWF-606A(Q2)の照射パターン。机上での狙い通り、散乱光の上端がうまく欠けてます。この手は自分で上下を決めて固定出来る自転車用専用の手法ですが、余計な手間をかけず手軽に「ロービーム」化できます。

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「ロービーム」化は「拡散光を遮蔽」ではなく「アルミ箔の光沢面で内向きに反射」なので、光量的には殆ど損してないハズですが…なんか散乱時に減衰して、全体的にちょっと暗くなってますかね?(^_^;)

今回は作業性や材料の入手性を優先してアルミ箔を使いましたが、性能を重視する場合は、切った貼ったの手間を掛けても、もっと念入りに鏡面仕上げを施した高反射能素材(反射板)を用いた方が良いのかもしれません。

照らされる側からの見え方の違い。左がノーマル、右が自転車用。

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このように、追加した「覆い」が、上方から見た場合にヤバいところを隠してくれる感じになります。

自転車用のリフレクターが均一に発光してるように写ったのは、たぶん覆いの効果だと思われます。散乱じゃないかと。

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年末年始は1本も無かったのに、なんかえれぇ増えました(^_^;)