バンカーバスター生産停止
TNT火薬に接した従業員17人の血中酸素濃度が低下したことが2月の検査で分かったためで、今後対策を検討するという。同社では、昨年8月にも従業員34人に貧血症状が見られたため、昨年末まで生産を停止し工場内の換気システムを更新していた。
あ゛〜(^_^;) 要するに(化学薬品を取り扱う現場には結構よくある風景ではあるんですが)ニトロ化合物の有害性を甘くみて製造ラインを敷いてたってコトなんでしょう。
TNTは相当に安定してるんで甘く見ちゃうのも解んない訳ではないんですが、明らかに「障害を引き起こす物質」なんで、ちゃんと保護してないとヤバいです。
労働基準法施行規則別表第一の二第四号の規定に基づく厚生労働大臣が指定する単体たる化学物質及び化合物(合金を含む。)並びに厚生労働大臣が定める疾病
トリニトロトルエン(別名TNT)
皮膚障害、溶血性貧血、再生不良性貧血等の造血器障害又は肝障害
ということで、「換気を良くする」レベルで連続曝露させてたってのはいかにも拙い。
かつて“毒ガスの島”大久野島の旧日本陸軍化学兵器工場に勤めてたヒトたちに“ガス焼け”と呼ばれる皮膚変色があったってなハナシもありましたが、長時間に亘り化学薬品の曝露を余儀なくされる製造ラインでの従業員保護は、未だに難しい模様。
「防護服を着こんでの長時間作業」みたいなことが人間工学的に難しい事も、現実として理解出来なくはないんですけどねぇ…。ワタシ自身も、そんな暑苦しくて狭苦しい真似はすご〜くイヤだし(^^;;