ファンネル

050205a.jpgお友達が訳の解らん文脈で「ファンネル」という言葉を使ってたので、思わずツっこんでしまいました。

「おいおい、なんでそこで『漏斗』やねん!(^^;)」

「・・・・・漏斗??」

どーも、彼の中で「ファンネル(funnel)」という単語は

「(無線で)思う通りに動くもの」

という意味らしーです(^^;;

いや、ワタシも一応ガンダム観てますから、言わんとするところは解るんすけどな。これがサイコミュで動く移動砲台、ビットの発展兵器の名前だって知ってますよ。

でもやっぱ「ファンネル」ってのは『漏斗(じょうご)』であり漏斗(ろうと)型のもの→そこから転じて(漏斗型)通風孔や排気口を指す言葉なんで、他の意味にこの言葉を転用するのはちょっとどーかと思う訳で(^_^;)

思うに、コレって戦車を「tank」と呼ぶのと同じような感じなんでしょかねぇ?

時は第1次世界大戦。機関銃のド外れた殺傷力のまえに長期塹壕戦を強いられた英国は弾丸の雨の中を強引に突破するため、装甲板(=タマ避け)の箱に履帯を付けた「陸上戦艦」という兵器を開発したんすけども、この箱を

秘匿名称『水入れ(tank)』

と呼んだので、いまも同種の兵器を英語では「水入れ(tank)」と呼びます。「戦車」は秘匿名称が一般名詞化した、結構珍しい例。(対する独国は「そぉ〜っと迂回して背後に回り込む」を基本戦術とし、馬鹿正直な正面突破を嫌いました。この「発想の差」が、のちの「第2次世界大戦初期の独軍快進撃」の礎になります)

で、ガンダム世界の「ファンネル」も、最初の無線砲台が漏斗型だった事から「ファンネル」と愛称がつき、これがその後、この種兵器の一般名詞になったのではないかと。

νガンダムの同種兵器とか、薄い板状なので「フィン(=ひれ)・ファンネル」ですもんな(^_^;) もはやこれっぽっちも漏斗型じゃないんだけど、「ファンネル」。

でもやっぱ「funnel」という単語は「漏斗」なんで、この言葉を「使いっ走り」という意味でフツーに使うのは、激しく間違ってると思うですよ(^^;;

「行けっ! ファンネルたち!!」

つーか、むしろこれはもう英語じゃなく、「ファンネる」という新動詞と捉えたほうがいいのかなぁ(^_^;) 語源は(上記のとおり)ガンダムで、意味は「使い走りする/させられる」(笑)