コンバットマガジン5月号

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ちょっとイキオイが付いてきた(^^;ので、てっぽのハナシ。

表紙にばーんと出てるのがH&Kの新製品、XM8アサルトライフルのコンパクトカービン型。

全長77センチというSMG並のサイズながら.223(5.56mm×45。軍用弾はSS109/M855)の30連発。で、コントロールが容易→片手でフルオート射撃が出来るというデモンストレーションをやっております。素直にすげぇ(^_^;)

だってあーた、.223っすよ.223。小口径高速弾の最大手である.223の初速は950m/sくらい→SMGの使う9mmパラベラム(9mm×19)の初速が300〜400m/s程度なのに比べるとまさに雲泥の差で貫徹力は桁違い、初活力も3倍くらいの差があるのに同じサイズのてっぽから撃ててしまうという…。

H&KはMP5でSMGの世界をほぼ制圧しちゃいましたけど、もしかすると今度はこのXM8が、MP5に置き換わる形になっていくのかもしれません。警察的用途に.223は貫徹力が強すぎますが、最近の強固なボディアーマーに対抗する為にはこの位の貫徹力が必要なんで。

(勿論この問題にはSMG側でも対処が始まってて、4.6mm×30というクビのすぼまった弾=小口径高速弾を使うMP7が開発されとります。薬莢の長さと弾の小ささから見て、こっちが本命になる可能性もまったく否定出来ません。「専用弾であること」を除けばすげぇ良さそうな銃)

大きなフラッシュハイダーこそ付いてますが、それでもこの銃身長(9インチ=23センチ)で.223撃つと銃口炎がスゴイ事になりそうなんすけど…。最近はタマのほうで対策してるんでしょか??

既にH&Kは.223のHK33をMP5のサイズまで切り詰めたHK53という製品を持ってるんですが、こっちはあんまり他で名前を聞かない→そう普及しているとはいえないような気がします。やっぱH&K伝統のローラーロッキング機構(ロックが甘いのでボルトの過早後退=薬莢切れが起こりやすい)が拙かったのかなぁ? それとも価格性能比??

ちなみにてっぽを抱えてる金髪碧眼のお嬢さんはH&K社オーナー(キースさん。随分若い)婚約者のエラちゃん。「日本育ちで日本語ペラペラ」というキャプションが付いとりました。そーか、そーなんか〜(^^;;

作動は(ローラーもフルートも無い)オーソドックスなガス圧式、写真でも、銃身上に付いてるガスレギュレーターらしきものが見えてます。というか、これ中身は基本的にG36(HK50)のリファイン版みたい。そういう目で見ると、両者は非常によく似てます。

排莢口の後ろのでっぱりは、どうも「薬莢が後ろに飛ばないようにする」ものみたいっす。MP7にも同じ形のでっぱり在り。コレ「エジェクター」と呼ぶと問題がありそう(用途的には似たようなモン)なんすけど、ホントはなんて呼ぶんでしょうねぇ? 今度調べておかなくちゃ。

ちなみにチャージングハンドルは本体上面、キャリングハンドルの下に付いてる物体のようです。射撃中の写真を見ると、この部分がボルトと一体になって作動する構造の模様。コッキングハンドルはちゃんと畳んどかないとアブナイですな(^_^;)

あと、H&KもM4を製造するらしーです。ガス直接噴射のリュングマン方式を捨て、オーソドックスなカスピストン方式に改めてるとのこと。商品名はHKM4。

AR-15以来のアキレス腱でもあったリュングマン方式からの脱却は、M-16系列の福音になるかもしれません。まぁM16A2やM4には既にボルトフォワードアシストアセンブリーが付いてない→大差は無いのかもしれませんけど。

「リュングマン」とゆーのはスウェーデン製のライフルAG-43 Ljungmanのこと。発射ガスを直接遊底に吹きつける珍しい(マメに掃除しないと作動不良を起こし易いので割と嫌われ者:^^;)方式の自動小銃で、この方式の代名詞となっている。