ガードとブロック

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この業界に身を沈め(笑)て結構になるワタシなんですが、未だに「ガード」と「ブロック」の使い分けで混乱する事があったりするんで、その使い分けについてちょっと考えてみました。


「guard」というのは「防御」で、「block」というのは「阻止・妨害」という意味ですよね? 「ガードを上げろ」とは言いますが「ブロックを下げるな」とは言いませんので、「ガード」というのはつまり「防御の構え」ということになりますか。

打撃に於ける「防御」というのは、大きく次の2つに分類されます。

・打撃が当たらないようにする
・打撃を(比致死的に)当てて止める

打撃を致死的に当てて止めるというのは防御と呼ばないような気がする(^^;んで、「直接打撃防御」という意味ではこの2種類で良さそうな感じ。

ガード、即ち「防御の構え」には複数の目的があります。

・攻撃姿勢の維持(攻勢維持による防御=間接防御)
・邪魔者を配置して致命部への打撃可能範囲を狭める(攻撃への妨害=間接防御)
・非攻撃部位の近くに防御肢を事前配置しておく(直接防御を行なう準備)

このうち、最後の「直接防御」が打撃妨害=「block」に相当する動作で、「guard」はどうやらblockを行なうための準備動作を含む複合待機を指すもののようです。

「防御の構え」にはファイティングポーズと呼ばれる「攻撃姿勢」に極めて近いのもある→即時反撃を繰り出せる体勢を出来るだけ維持する事で、「相手にプレッシャーをかけ、攻撃を躊躇わせる」ニュアンスもすげぇ大きい。

打ち返してこない/これない相手を殴るのは思い付きがイイですからな。

でも、腕で直接打撃を止めた場合も「ガードした」と言いますなぁ。これは確かに「打撃から本体を防御」してる訳で、誤用でも何でもありまへん。「ブロック(=打撃を妨害)した」と言い換えても意味的にはまったく同じ。むぅ。

もう単純に、防御側に主体が有る場合が「ガード」、攻撃側に主体が有る場合に「ブロック」という使い分けでいいのかしらん??