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2004年07月31日


積ん観

 返却日が近づいている未観賞レンタルDVDを5本積んでるのに、弟が借りてきた『フレディv.s.ジェイソン』にうっかり気を取られて一緒に観てしまい、夜が更けてオネムの時間。うぎゃー。
 フレジェイはもう劇場で3回観たんだけど、まだ全然飽きが来ない。後半の展開の燃えっぷりがたまらんのですよ。
 あー、願わくば『エイリアンv.s.プレデター』もこのくらい面白くなりますように。

Posted by みやも at 22:53 | コメント(0) | トラックバック (0)


怠惰なフライデー

[7月30日(金) 記ス]

 「半熟英雄」にハマって抜け出せなくなるのこと。やっぱ名作だ。
 今日はとくに外で処理する用事がなかったのを幸いに、サルのごとくゲームをやりこんで家から一歩も出ずに1日を送った。
 夕食だけは、親父がパチンコで勝ったので寿司 *1 を食いに連れて行ってもらうというベタな家庭劇シチュエーションのために外出。従業員の挨拶が過剰でうるさい店だった。それにしても玉子返し *2 のインパクトは凄いというか笑えるなぁ。


*1 : 回るほうだけどな!
*2 : 馬鹿デカい玉子の上にちょこんとシャリが乗っている。ネタが下でシャリが上という逆転した格好だから"返し"
Posted by みやも at 01:30 | コメント(0) | トラックバック (0)

2004年07月30日


「ガッツ!」アニメ化の報を一ヶ月遅れで知った男の日記

 ビデオを返してビデオを借りての永劫ループ。DVDドライブの冷える暇もないや。
 なお今日のレンタルは久々にアニメ主体で、「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「長靴をはいた猫」という東映の古典群に「時の支配者 *1 なんつう洋モノをからめてみた。なんか最近とみに己の基礎知識のなさを痛感する機会が多くなったんで、意識的におべんきょーしようかと。まあ、ワタクシ基本的にとりあえずスクリーン上で絵が動いてくれりゃ幸せになれる人間なんで何を視聴しても道楽にしかならないんですけども。実写は「インビンシブル」と「ビッグ・リボウスキ」を借りた。前者は製作総指揮にメル・ギブソンとジェット・リーが名前を出しているB級アクションだそうな。あらすじを読んだだけでアタマ痛くなりそうな厨房ファンタジー設定がボンクラ魂をギュンギュン刺激する。嗚呼、いつもこうやってダマされるんだよ。
 
 夕方、帰宅して食事を摂る。一服してからいそいそとひとりビデオ鑑賞会にしゃれこもうとしたところで、母が友人から借りた「冬のソナタ」DVDのデータをPCに残したいとの要望があり、FairUse *2 でそのようにする。保存するのは序盤の数話だけでいいという変な注文だったのでよく訊いてみたら、「最終回付近は無意味にイヤな展開だから嫌い」とのこと。さいですか。
 
 とりあえずそちらの作業はリビングの家族共有機でやることにして、エンコ中の時間は私室にて「半熟英雄 ああ世界よ半熟なれ」 *3 で遊んだりネットの海を泳いだりして過ごす。個人的にアンテナに引っかかったのは以下の2タイトルのアニメ化情報。ニュースとしてはすっかり出遅れたトピックだと思いますが、一応付記しときます。
 
THE ガッツ!
 マッシブ系エロゲの極北「ガッツ」シリーズがアニアン *4 制作にてOVA発売される模様。タカ姐さんが動くのか……。

バジリスク
 ここ1,2年なんだか時代物が盛んだなぁと思ってた矢先にこのタイトルのアニメ化。
 ちうても、じつは原作もマンガも未読なんですが、やっぱ山田先生の原典を先にチェックしといた方がいいですかね?(^^;


*1 : おフランスのSFアニメ。ルディ・ラッカーの小説ではない
*2 : おフランスのエンコ用ソフト。DVDの字幕付きエンコが至極簡単に出来て超便利
*3 : スクウェアが生んだ傑作コメディSLG。スーファミ版がおすすめ
*4 : アニメアンテナ委員会
Posted by みやも at 01:26 | コメント(4) | トラックバック (0)

2004年07月29日


今日の買い物

■漫画
「金色のガッシュベル!!」てんとう虫コミックス版(1)
 嗚呼、知っている! このコロコロ臭を俺は知っているぞ!
 てんとう虫コミックスを読むのはもう10数年ぶりだけど、コロコロ系列のギャグ漫画が底辺にもつ方法論が全然変わってないんで驚くと共に懐かしかった。
 あまりにも素直なギャグであるがゆえにかえってガードを突き抜けて腹筋を直撃されてしまう一冊。「金色のガッシュ」キャラである必然性がほとんどないネタばかりという根本問題を黙殺できれば楽しめる。しっかしナオミちゃんは便利な素材だなぁ。

「マリア様がみてる 黄薔薇革命」(2)
 小説とアニメの隙間埋めみたいな感じで購入。前巻同様そつのない漫画化になっている。

■書籍
「魔術の女王一代記 美貌の天才奇術師の芸談・奇談」
 日本奇術史に名を残す偉大なマジシャン・松旭斎天勝(初代) *1 女史の自伝。
 僕は奇術をネタに修論を書いておきながら、じつはその関係の本は数えるほどしか持っていなかったりする。学生時代、資料の主たるところを図書館にばかり頼っていたため、所有物として手元に仕入れる努力をなるだけ避けていたせいだ。今回はたまたま古本屋で幸運な出会いを果たして、購入に至った。

*1 : しょうきょくさい・てんかつ 1884-1944
Posted by みやも at 00:58 | コメント(0) | トラックバック (0)

2004年07月27日


DVD鑑賞メモ

 夜を徹してDVDを観ては疲れたので休憩がてらにアニメを観るというダメ人間コンボ。
 目を休めろよ。

REM レム」 (2000年、フランス) マイケル・ウォーカー監督
 不眠症で苦しむ男が妻の失踪事件の心労と睡眠薬の過剰摂取のせいでしだいに記憶と感覚を混濁させていくダウナー系心理サスペンス。この淡々とした不条理感はたしかにデヴィット・リンチの後継みたいな位置で考えるべきなんだろうけど、ちょうどいま『サイレント・ヒル4』をやってるところなんで、どうしてもイメージがそっちへ引っ張られてしまう *1

サウスパーク 無修正劇場版」 2000年、トレイ・パーカー& マット・ストーン監督
 たぶんアメリカ社会で一番健全かつ教育的 *2 な洋物アニメ「サウスパーク」の劇場版。規制の足かせを外されたサウスパークの住人がピー音なしで繰り広げるのは「娯楽映画の悪影響」というPTAのお題目に真っ向から反旗を翻した、神をも恐れぬ怒濤のお下劣ミュージカル。「Uncle Fxxker」と「Blame Canada!」のテーマはいっぺん聴いてしまうと頭の中でグルグル回ってしばらく離れません。あとアイクがメチャ可愛い *3
 ……しかし、吹き替えが関西弁バージョンしかないってのはやっぱ踏み外してると思うんだけどなぁ。これでどれだけの客が喜んだのだろうか?

閉ざされた森」 2003年、ジョン・マクティアナン監督
 「ダイ・ハード」のマクティアナン監督が「羅生門」的な"藪の中"方式で構築したミリタリー・ミステリー。
 鬼軍曹のもとで過酷な訓練を受けていたレンジャー部隊員が、ジャングルでのサバイバル中に同士討ちで死傷者と行方不明者を出した。果たしてその真相は……という話だが、登場人物の区別が観ている側で整理しきらぬうちに虚実の証言を映像として目まぐるしく転がしていくもんだから、「理解できるけど実感としてつかみきれない」というイビツな状態のまま最後までなだれ込んでしまっている。「羅生門」的軍事サスペンスなら全く同じ手法で「戦火の勇気」があったけど、単純に出来だけでいえばあっちのほうが観客に響きやすい仕上がりだったと思う *4
 それにしてもサミュエル・L・ジャクソンはかっこいいね。

壁の中に誰かがいる」 1991年、ウェス・クレイヴン監督
 思いのほか気に入ったんで、感想はレビューコーナーに収録。


*1 : どちらかといえば、ここで連想したのはサイヒル2ですが
*2 : 冗談抜きでそう思ってます
*3 : 表層的な可愛さを逆手に取った黒いキャラなのは分かってるけど、それがスパイスになってて余計に可愛く思える
*4 : ただ、あっちはアメリカ万歳なテイストが鼻についたんで、好き嫌いでいえば「閉ざされた森」の肩を持つんだけど
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2004年07月26日


対位感情

 明るい歌、にぎやかな歌を聴いていて、どうしようもなく哀しくなることがあります。
 それはたぶん映画でいうなら絵と音の対位法的使用 *1 のようなものなのでしょう。曲自体が明るければ明るいだけ、曲が背景に背負う影はますます深くなり、その狭間で聴く者の気持ちが引き裂かれてしまうのです。たとえば、かつて慣れ親しんだ人物が生前に残した曲をふと聴き返すとき、なにか陽気な祝祭のようにはしゃいでいるその歌声は、余計に当人の死という覆しようのない現在(いま)を突き付けて、我々を哀切の淵へ立たせ、ただ嘆息を付かせます。
 今日、ザ・ドリフターズの「ゴー・ウェスト」を久しぶりに聴いて、自分でも不思議なくらいに泣いてしまいそうな気分になりました。とくべつ長さんが好きだったわけでもないはずなのにね。


*1 : 苦境を描いた映像に明朗な歌曲を用いる(またはその反対)ことで、ギャップにより逆説的に虚しさ・悲哀の演出効果を増大させる手法。黒澤映画の「酔いどれ天使」「野良犬」などが代表例として有名
Posted by みやも at 20:26 | コメント(2) | トラックバック (0)


アニメ「ケロロ軍曹」評価修正

 シリーズ開始当初はどうしても、毒の抜き方と噛んで含めるような分かりやすさ *1 が肌に合わなかったんですが、最近は「ワサビ抜きの寿司も、はじめからそうと割り切って食べれば美味しい」という感じで、楽しめるようになってきました。 てなわけで、引き続き視聴は継続。


*1 : ここでいう分かりやすさとは「説明過多」という意味。娯楽作品においてある種の分かりやすさは本道である一方で、はき違えると時として視聴者の把握力を信頼しない押しつけがましい語り口に堕しやすい。アニメ「ケロロ軍曹」でいえばあのナレーションがそれにあたる。また、これは子供向け作品全般にかかる問題でもあろう
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本日の迷惑メール

  件名:お金がもらえます! 資金いらずのNEWビジネス

 やめてくれ!
 おれにそんな夢を見せるのはやめてくれ! ああっ、ああーっ!

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今度は字幕版で「マッハ!」を観てきた

 いずみの氏にお誘いを頂いて道頓堀パラスへお出かけ。そういえばここ、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」観て以来だったかな。最近は近場にシネコンが増えて、難波まで出てくる機会が減ってたからえらく懐かしかったですよ。引っかけ橋 *1 界隈もずいぶん店が移り変わりしたなぁ。

 「マッハ!」はもう昨日のエントリで感想のおおよそはだいたい述べたので、これ以上は特にいうこともなく。ただ細部に目をやって、ジャッキーへのリスペクトの強さを再認識しました *2
 あと、どこの劇場でも笑いどころは一緒ですな *3

 劇場を出てからは、前回も行った讃岐うどん屋にてビールを飲みながら夕食。
 いろいろ興味深い資料を貸して頂いたり、あっちこっちへダイナミックに転がるオタク話──少年期に触れたコロコロやボンボンの漫画群の思い出についてなどなど──で楽しみました。
 気が付けばとっぷり夜も更けたので、店を出て話を続けながら移動して、駅にてご挨拶。
 楽しい1日でした。

*1 : 道頓堀の戎橋。ナンパの聖地で、にーちゃんがねーちゃんを引っかけるのでこの通称が付いた
*2 : リスペクトされてる当のジャッキー・チェン自身の現状を考えると切ない
*3 : そのほとんどがジョージがらみ。トニーはウォンカムラオ氏に一生足を向けて寝られまい
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2004年07月25日


映画「マッハ!」感想

mach.jpg
 2003年、タイ 108分
 監督 プラッチャヤー・ピンゲーオ
 武術指導・原案 パンナー・リットグライ
 出演 トニー・ジャー
    ペットターイ・ウォンカムラオ
    プマワーリー・ヨートモガン 他
 配給 クロックワークス
     ギャガ・ヒューマックス (共同配給)

 公式サイト

 「モータル・コンバット2」のスタントマン出身で名を上げたアクション俳優としてレイ・パーク *1 がいますが、同じ作品にやはりスタントで出て「レイ・パークより遙かにすごい」と関係者にささやかれていたトニー・ジャーの初主演作がこの「マッハ!」。盗まれた仏像の首を取り返すため古式ムエタイの戦士が悪党どもと戦うというシンプルなストーリーに、これでもかと豪華絢爛な活劇のエッセンスをぎゅうぎゅう詰め込んだ一大エンターテインメント映画です。
 久しぶりに「痛そうに見せる *2 」格闘シーンの数々を見て、昨今のハリウッドのカンフー&ワイヤーブームで麻痺していた感覚がシャンと覚醒いたしました。

 本作は何よりもまず、予想を超えてえらく洗練されている点に大きく驚かされます。
 ムエタイという素材から変わり種の第一印象を受け取りがちですが、フォーマットはこれ以上ないほどに正統派なのです。絵面で観客を圧倒するために何をすべきか、きちんと商業娯楽の仁義をわきまえた監督以下スタッフの手腕がうかがえて感動しました。 トニー・ジャーの卓越した身体能力はいうまでもないのですが、それだけに依存せず、きちんと既存のアクション映画群の本道に則った丁寧な作り込みをしているのが素晴らしい。
 トゥクトゥク *3 でのカーチェイスひとつ取っても、確固たる演出技術上の方法論が随所でうかがえて、「これはプロの仕事なのだ」という空気がひしひしと肌に響いてきました。
 具体的なところを言うと、やはりジャッキー映画の骨を拾ったところが多くて、「プロジェクトA」「五福星」など"その世代"にはソウル&エモーションをがしがし刺激されること請け合いのシークエンスがてんこ盛りで嬉しすぎます。
   
 そして何よりこのタイトルを単に「すごい」だけではなく「面白い」モノにしているのが、主人公の同郷の友人で愛すべき駄目人間ジョージの存在でしょう。
 
  ・強さの対照物
  ・バディ *4 としての立ち位置
  ・コメディリリーフ
  ・駄目人間の奮起による男泣きな展開
 
と、もうこれ以上ないほどにフル回転で機能した名サブキャラになっております。
 ほとんど演技らしい演技をしないトニー・ジャーが"完璧ムエタイ機械"として黙々と活動するがゆえに生じる表現上の穴を、ジョージがしっかり埋めてくれたからこそ「マッハ!」は血肉の通った作品になったと言えます。ちなみにジョージ役のペットターイ・ウォンカムラオはコメディアン・俳優・TVの司会などで人気を博すマルチタレントなんだとか。その筋のベテランなんですな。 

 というわけで、貢献度からいって題名は「マッハ!」ではなく「ジョージ!」にすべきだと半ば本気で考え込むみやもでありましたとさ。


*1 : 後に「S.W.ep1」のダース・モールや「X-MEN」のトードを演ったヒト
*2 : そしてたぶん大抵の場面が本当に痛かったであろう
*3 : タイの三輪車タクシーの通称。正式には「サムロタクシー」という。トゥクトゥクという語の由来はそのエンジン音の擬音からきているらしい
*4 : いわゆる相棒。主人公の個性を際だたせるために重要なファクター。ジョージは単にドラマ上の相棒というだけでなく、アクションのうえでも絶妙な補佐役として動いていた
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2004年07月23日


エロにも勝てず

エロにも勝てず
萌えにも勝てず
フェチにも変態性欲趣味にも勝てぬ
惰弱なこころを持ち
徳はなく
決して怒りを収めず
いつもそわそわ挙動不審になっている

一日にラーメン四杯と
その他もろもろ大量の炭水化物を摂取して
たったひとつのことを
他人を勘定に入れずに
耳をふさぎ目を閉じて
そして忘れて
都会のアスファルトジャングルの真ん中の
大きなマンションの一室にいて
北にひきこもりの青年あれば
行ってドアを蹴り破り
南に癒し系の美少女あれば
行って泥レスのリングに投げ込んで
西に生き生きとした元気な人あれば
行って終末思想を吹き込んで
東に仲むつまじいバカップルがいたら
幸せ分けてとダダこねる
豪雨が降ってもコミケに参加
電機屋街をねり歩き
みんなにダメ人間と呼ばれ
でも褒められたい
気にされたい
そういうオタクに
わたしはなりたい
わけじゃない
いやいやほんと
うそうそ
まじで
ええいどっちやねん

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ルータ新調

 「とにかくさっさと入手する」という項目を優先させて、近所のショッピングモール *1 に入っているジョーシンへ弟に行ってきてもらいました。
 お店にあった中で手頃 *2 な商品が元メルコことバッファローのBBR-4HGだけだったそうで、それを我が家の新ルータとして購入。お値段は6000円ジャストでした。コレガやバッファローの低価格帯というとPC玄人さんがたにはあまりかんばしい評判を聞きませんが *3 、とにかく緊急事態でしたので選り好みはナシということで。

*1 : コムボックス光明池といって通じるローカルの同志がどれだけおられるやら。
*2 : 1万円以下で光回線に見合うスペック
*3 : このルータ固有の問題としてVoIPアダプタとの相性が報告されていたようですが、うちはIP電話を使ってないんで特に支障なし
Posted by みやも at 11:33 | コメント(0) | トラックバック (0)


アイザック・アシモフ『わたしはロボット』

 例の三原則 *1 で有名なSF短編連作集。もうちょっとしたらウィル・スミス主演の近未来サスペンス・アクション(よりにもよって!)として映画化された「アイ、ロボット」が公開されるんで、その予習として久しぶりに本棚の片隅から引っ張り出して再読しました。
 この論理パズル小説をいったいどうやってウィル・スミス主演の近未来サスペンス・アクション(よりにもよって!)映画に再構築するのか気になってたんですが、「迷子の小さなロボット」というエピソード *2 がかろうじて刑事の出てくるドラマの素材になりそうなんで、たぶんこれを元にしたするのかな、と見当をつけております。いろいろな意味で観賞が楽しみ。だって「我はロボット」がウィル・スミス主演の近未来サスペンス・アクション(よりにもよって!)になっちゃうんだよ!?

*1 : ロボット工学の三原則。奴隷支配の原則として語られる事が多いものの、単に家電製品の安全原則に重ねてもかまわないように思う
*2 : 人間に危害を及ぼす可能性が潜在した改造ロボットが脱走してさぁ大変、同型のロボットたちがうようよしている研究施設へ紛れ込んで身を隠しちゃったそいつをどうやって見分けるか……というお話。けっして刑事ドラマではないし、アクションもなければガンプレイもない。
Posted by みやも at 09:43 | コメント(2) | トラックバック (0)


連休中に観たDVDメモ

「偉大な生涯の物語」1965年、ジョージ・スティーブンス監督
 唐突にキリスト史劇が観たくなって借りた一本。奇跡を超越的な現象ではなく、なるべく受け手(信者)側の問題に帰する抑制の効いた描写が馴染みやすかった。ちなみに、この直前に観たDVDが「ベン・ハー」だったという分かりやすい流れ。

「タクシードライバー」1976年、マーティン・スコセッシ監督
  ベトナム帰りの若きタクシードライバーがいびつな言動を振りかざす姿を淡々と描いたスコセッシ監督代表作のひとつ。薄汚れた都市生活の中で孤独に己ひとりの考えをいじくり回した果てに、肥大したエゴを持て余して段階的に煮詰まっていく痛々しさに他人事では済まされない味がある。何はともあれ、トラビス青年のメンタリティは現在の日本でこそ──ある世代のある層にとっては──極めて"リアル"かもしれない *1 .。
 単純に映画作品としては、あの着地的なエピローグは冗長 *2 だと思ったんですけど、どーでしょーか。

「13ゴースト」1960年、ウィリアム・キャッスル監督
 近年リメイクされた同名作品の原典で、偉大なる"見世物屋"W・キャッスルによるオバケ屋敷映画。「ポルターガイスト」等、日常生活を侵犯する怪異の表現 *3 はかなりこれに負うところも大きいのではないだろうか。
 また、本作は観客に特殊メガネ *4 を配布して併用観賞させる方式の走りとされており *5 、物語内容よりもその興行形態において史上の価値を有する。劇中でやけに不自然なカットのつなぎが目立つのは、そこがメガネ着用を求めるシークエンスだから。でもビデオで観るぶんには関係ないよね。このあたり映画ってのは元来ナマモノな体験媒体なのだなあと思う。最近でいえば「スパイキッズ3-D」しかり。

「アラモ」1960年、ジョン・ウェイン監督・主演
 数千人のメキシコ軍に包囲殲滅せしめられたアメリカ兵 *6 200人足らずが砦としたアラモの陥落を描いた物語。西部劇とその近隣ジャンルは基本的に勝利バンザイな世界観だけど、史実ネタということもあって"散りの美学" *7 が濃縮されている。不仲な将校ふたりの仲介にあたるジョン・ウェイン御大のポジションが面白い。
 大挙して押し寄せるメキシコ兵との攻防には「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」のクライマックスの原型(のひとつ)を見られる、かもしんない。

「オーシャンと11人の仲間」1960年、ルイス・マイルストン監督
 クセモノぞろいの退役軍人たちが集結し、ラスベガスの大手カジノ5店を相手取って数百万ドルの一斉強奪作戦を企てるクライムストーリー。近年ジョージ・クルーニーとブラピの共演リメイクで話題になったタイトルでもある。フランク・シナトラやディーン・マーティン、サミー・デイビスJr.など"シナトラ一家"が豪華総出演。とくにサミー・デイビスJr.が滋味たっぷりに「E-O-イレブン」と歌いあげるシーンは、歌詞の内容もあいまって本作の諧謔性と秘めたるペーソスを象徴しており耳目に心地よい。ラストの脱力きわまるオチも良し。顔を見合わせるオーシャンたちの姿に「うわぁ、気まずそう」と笑ってしまった。


*1 : でもオタ的には逆に自嘲・自虐・自己批判のスパイラルに絡め取られるのもトレンドらしいけど(^^;
*2 : 娼館での血みどろ乱闘の後にトラビスが自分のこめかみに指を当てて「Boom!」と吹くシーンですっぱり幕を降ろしても良かったんでは?
*3 : キッチンで夫婦が超常現象に困惑するところなど
*4 : 赤と青のフィルタを貼ったアレ
*5 : ただし「13ゴースト」のメガネは3D物ではなく、幽霊の見える・見えないを選択するためのツールとして使用された
*6 : テキサス+テネシーの義勇軍
*7 : 西部劇とはまったく関係ないけど、個人的にこの敗北者の美を取り扱った映画でお気に入りは「クール・ランニング」だったりする。そういえばアレも実話物だったか
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回線が不調だった

 てなわけで、周囲の諸氏にはもろもろのレスが出来ず礼を失してしまい、申し訳ありませんでした。
 事情はタイトル通り業者サイドの回線トラブル+後述する別の理由。この数日間は図らずもネット環境から離れてプチ健全な生活をしておりました。以下はその間の概略。

[7/21]
 夕方頃からネット接続の不調。
 ルータもしくはモデムの故障を疑うも、いまいち原因明らかならず。

[7/22]
 午前、状況悪化。完全に接続不通。モデムが特定の状態でランプの点灯を固めてしまい、ウンともスンともいわなくなる。
 昼過ぎ、eoお客さまセンターへ問い合わせる。「あのー、昨日からうまくネットに繋がらないんですけどこれは僕のボンクラ電脳生活がとうとう終着駅にたどり着いたので人生を見直す時期が来たという神の啓示なんでしょうか?」これに対してサポセンは「……回線のほうに問題がありまして、そちらのエリアにご迷惑をおかけしております。ただいま修復工事中です。いつ復旧するかは分かりません」との頼もしいお答え。詳しくは教えてくれなかったものの、"工事"というからにはどこかで物理的にどーにかなっちゃったのだろう。しかしこれ、僕のような自堕落ネットライフを過ごすだけの駄目人間ならまだしも、カタギの仕事で利用しているヒトには酷い損害もあるんじゃなかろうか。とりあえず2、3日は様子を見ることにして、いそいそと「トルネコの大冒険」のプレイを再開。どんなにゴールドを儲けて店舗拡張しても夫に持たせる弁当はいつもパン一個だけというネネの鬼嫁ぶりが恐くて仕方ない。
 夕方、ビデオ屋へお出かけ。「壁の中に誰かがいる」「ダーク・クリスタル」「閉ざされた森」「REM レム」「サウスパーク 無修正映画版」「禁断の惑星」をレンタル。毎度のごとく統一性のないチョイスだ。
 夜、某氏から郵送で借り受けた滝本竜彦「超人計画」を開く。ぐはっ、イタ面白い! 存外にタイトル通りニーチェ哲学を志向していたのでビックリ *1 。久々に読みのエンジンがかかって、身につまされたり共感したり反発を覚えたりしながら一気に読了した。ツァラトゥストラ *2 もまさか自分の思想がこんな形で骨を拾われるとは夢にも思わなかったろうて。

[7/23]
 本日朝、ようやく回線が復旧。……と思いきやルータでの枝分けが出来ない。ガッデム! *3  うーん、これは回線の不備とルータ故障が同時に襲ってきてたって事か??
それにしても非ワイアード生活は気楽といえば気楽だが正直やはり落ち着かない。ネット上の知人友人と連絡が取れず困るという実際的な問題もあるし。とりあえず今日もトルネコる。爆弾岩がうっとうしい。かゆ、うま。


*1 : もちろん超人やら永劫回帰うんぬんはあくまで装飾的ボキャブラリーとしての援用でしょうけど、結果的にでも「若年オタクのための簡単ニーチェ入門」に仕上がっちゃってるのがスゴいなぁと(^^;
*2 : 別名ニーチェ超人ゾロアスター。1000万パワーの持ち主で、山ごもりを終えると街へやってきて神様の訃報をみんなに伝える正義超人。死体をかついで森や沼地をさまようなど奇行が目立つ。必殺技は「権力への石」。当たると痛い。
*3 : モデムとの直つなぎは出来るが、それだとPC一台しか使えないし何よりセキュリティ上の不安が大きい
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2004年07月21日


比較と類推

 大学院でおべんきょーしていた頃、哲学系の教授に「例えどんな共通点があろうとも、影響関係のないモノを引き合いに出して論じるのは比較ではなく雑学的なアナロジーでしかない」と言われたのがずっとアタマに残っています。(たしか、西洋宗教のテキストと東洋宗教のテキストで同じ主張をしている部分についてのレポートに対するダメ出しだったと思う)
 今でも僕は映画やら小説やらをレビューするさい、ある作品を観て反射的に連想される他のタイトルを列挙するだけで満足してしまい、実質的に影響関係があるのかどうか吟味するのを怠るというポカをよくやらかすので、この指摘は思い出すたび耳がズキズキ痛んできます。 
 でも実は、別の教授には「ただ似ているだけという事にも意味はある。ひとつの抽象モデルを構築するために多方面から具体例を引っ張ってくるのは決して悪い事じゃない」とも言われたんですよねぇ(^^;
 比較と類推、果たして作品論をぶつ上でより有用なのはどちらなのか?
 たぶん最終的には「論旨に合わせて適切な切り口を選びなさい」という、上述したふたりの教授の見解の中間点が落としどころかなーと、現時点では考えております。

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トルネコ再燃

 なぜか唐突にドラクエ版ローグこと「トルネコの大冒険」(SFC)を棚の奥から引っ張り出してプレイしております。周期的にハマるんだよなぁこれ。
 というわけで日記がおろそかになっちゃいますが悪しからず。
 
追記:
 ドラクエ4では2章のメンバー(アリーナとクリフト、ブライ)が好きだ。とくにクリフト。ザラキばっかり連発する馬鹿AI萌え。

Posted by みやも at 00:40 | コメント(0) | トラックバック (0)

2004年07月19日


今日もよろしく日本橋

 本日はNTさんのお誘いを受けてオフ会。某「落書き部屋」つながりのお仲間少人数構成で日本橋を練り歩きました。主賓のNTさんと共に、PCパーツ屋さんと中古ゲーム屋を中心にでんでんタウンの通りを行きつ戻りつぶらり旅の1日でした。最後に寄ったソフマップ店内の空調に冷やされたか、くしゃみが止まらなくなったりもしましたがまあご愛敬。それから南海の難波駅近くにある和歌山ラーメンの店へ入って夕食をとり、駅ビルのモール内でご挨拶して解散しました。
 なお、本日のお買い物はバックアップ用のDVD-Rメディア10枚組(TDK製)、1980円也。
 
   
 ……あうあう、鼻水が止まらない。
 今日は早く寝ようっと。

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日本橋はすっかりオタクエリア

[7/18(日) 記ス]

 The '90s is not END (日記:ピアノ・ファイア)の、いずみの氏にオフ会のお誘いを受け、日本橋・でんでんタウンぶらり小旅行に赴くのこと。今回はプリキュア観賞者つながりの集まりで、ひりゅさん、せせりさん、やすぴーさん、dokoikoさんにご挨拶する機会を頂きました。

 この日は特定の目的はなく、本当にあちこちぶらぶら歩き通し。僕は学生時代からの日本橋ヘビービジターですが、それがためにかえって通う店が固定限定されているため、ドール系・ホビー系ショップなど、ふだん行きつけてない場所では新鮮な体験ができました。「美乳」「爆乳」「超乳」とバストサイズ別で売られているフィギュア素体 *1 なんて、存在すら知らんかったですよ(^^; いろいろ興味深いものが多くて刺激になりました。実際に手を付け出すといくら散財してもキリがなさそうで恐いんですが……

 そのあとはマクドナルドで昼食をとってからその場でダベリに突入。当日朝のスーパーヒーロータイム *2 を軸にでえんえん3時間あまり濃いオタク談義。店が混んできたので外へ出て、とらのあな他であれこれ物色 *3 まんだらけではケイブンシャの子供向け「大百科」シリーズ *4 やコロコロ・ボンボン掲載の懐かしいタイトル *5 を当時の版で見かけて、いずみのさんと思い出話に耽りました。鬼のような"だらけ価格"に腰が引けて何も買わなかったけどね! はは。
 
 あとは中華飲茶店で休憩。ひとしきり時間を潰してから、途中合流の方と落ち合うため某漫画専門店へ移動。「からくりサーカス」新刊といずみのさんご推薦のつきだみよ作品 *6 を購入。予算の都合上、「ナポレオン」1、2巻は後日の買い物リストへ回しました。残念ながら僕の財布は叩いてもビスケットが増えないのです。

 で、当初予定のメンバーが全員そろったので夕食会。千日前にある讃岐うどん屋「うさぎ屋」にてビールとぶっかけうどんで腹を満たしました。その後、カラオケ組と三次会組に分かれることに。僕は後者につきました……といっても、そこに残ったのは僕といずみのさんだけだったので、ビール片手にサシでオタク談義を煮詰めていくというこの日の締めくくりにふさわしい展開でしたのですよ、ええ。
 ここでの対談では、氏の日記では聞けないことや氏の日記で書かれていたことの詳しいところについて生で色々お話してもらえたので大いに参考になりました。ともかく赤松健がいかに優れた"漫画プロデューサー"であるか……というかこのヒト、自分の人生そのものを巧みにプロデュースしてるのですな。 

*1 : 検索してみたら、EB-ビューティーとかいうやつらしい
*2 : デカレンジャーと仮面ライダー剣(ブレイド)、ヒトによってはプリキュアも含む日曜日朝の子供向け番組枠
*3 : 僕はあずまんが大王の同人誌を購入。エロですか? はい、エロエロでございます
*4 : 「ドラえもん大百科」とか「仮面ライダー大百科」とか「キョンシー大百科」とか「ジャッキー・チェン大百科」とかそんな感じのキッズ・エクスプロイテーションなアレ
*5 : 「熱血!カンフークラブ」やら「甘いぞ!男吾」やら
*6 : ファミリー・コンプレックス、革命の日、続・革命の日、プリンセス・プリンセス(1〜3巻)
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2004年07月17日


続・ゲーム脳(^^;

『ITに殺される子どもたち 蔓延するゲーム脳』(著・森昭雄)

 すでに発刊中とのこと。このごろ全然話題を聞かないからゲーム脳というターム自体をすこーんと忘れてましたが。
 というか、この本のタイトルを目にしたとき真っ先にスティーブン・キングのあれが思い浮かびましたよ。ホラー映画脳?


関連:
森昭雄氏の講演情報

 まだがんばっとるんですかこのヒト。

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2004年07月16日


月極レンタル

RentAnime.com [アニメ大好き 7/4付記事]

 北米のレンタルアニメビデオ屋さんなんですが、固定の月額を払えばいくらでも借り放題 *1 というシステムがあるそうで。
 これは量をこなすコア層にはいいサービスだなあ *2 。ウチの近所のビデオ屋さんでもやってくれないかな、こういうの。

*1 : ただし1回につき3本まで
*2 : とくにTVシリーズをまとめて追っかける時に有り難いでしょうね
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ラーメン禁断症状だけが唯一の苦しみ

 ちょっと前にお医者さんに血液その他の検査してもらったところ、いろいろな数値が危険域に入った状態が判明したんで、さすがに「こらあかん」と生活改善を決意しました。とりあえずは体重と体脂肪率を落とさんがために以下を実践中です。もう誰にも「バファリンの半分は優しさで出来ているが、お前の半分は脂肪で出来ている」なんて言わせないぜ! *1
 
 ・適度な運動
 ・ごはんの量は半分 *2
 ・間食は摂らない
 ・夜食は摂らない 
 ・酒は控える *3
 ・食事のメニューを全般的に低脂肪化。とりあえずラーメンは断つ。

 逆にいえばこれまで思いっきり不摂生しまくってたということがはっきり認識できてしまってダメ気分ではあるのですが……

 で、それから2週間で2kg強ほど落ちました。筋力自体は維持もしくは向上できているようなので、まあこのまま無理せずゆるゆる続けていこうかなと。一週間で1kg減るってことは、このまま気長に5〜6年もダイエットを続ければ僕の身体は空気よりも軽くなる寸法です。嘘です。

*1 : 言われてませんけど
*2 : といっても元がアホみたいに食ってたので、通常量になっただけ
*3 : 即ち、おつまみを食べないっちゅうことですな
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2004年07月14日


DVD観賞:「ダスト」

ダスト (2001年、ミルチョ・マンチェフスキー監督 英・独・伊・マケドニア)

[あらすじ]
 現代アメリカ。あるアパートメントの一室へ忍び込んだ泥棒エッジは、家主の老婆アンジェラに見つかり、銃をつきつけられたまま唐突に昔話を聞かされる羽目になる。それはひとりの娼婦を愛したことで敵対感情を抱くようになった19世紀西部のガンマン兄弟ルークとイライジャの葛藤が、革命の嵐吹き荒れるマケドニアへ至る物語。老婆が隠し持つ金貨のありかを聞き出すため耳を傾けていたエッジだったが、やがて彼は物語そのものに惹きつけられていく……

[感想]
 人の世は国家・文化・個人その他さまざまな次元でたえまなく物語を生成して動いています。それは社会心理学でいうライフストーリー論に頼るまでもなく、我われが生活する上でごく自然な在り方として体得している性質です。そこでは物理的事実よりも主観的真実が優先され *1 、ポジティブ/ネガティブいずれにしても抽象的意味での「生きること」を支えるエネルギーが力強く顕在します。
 最近では日本でも劇場用アニメ『千年女優』というライフストーリー物の良作がありましたが、「死を間近にした老婆による壮大な人生想起」という軸は同じでも、あちらは自分自身についての語りが当人の内面へ収斂されていったのに対して、本作『ダスト』はある人間についてのストーリーが別の人間に受け渡されて新たなストーリーが再構築されていくという、物語継承の作業面に脚本の力点を置いた映画になっており、そこに両タイトルの大きな相違があります。赤ん坊の誕生が話をまとめるうえで効果的に使われているのは、それが物語の継承者というものを表現するために分かりやすい象徴となるからでしょう。

 兄ルークを演じるのはデヴィッド・ウェンハム。オーストラリアの俳優さんで『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』で顔が知られるようになりました。フィルモグラフィーをチェックすると『ダーク・シティ』『ムーラン・ルージュ』といったタイトルにも出たそうで。うーん……恥ずかしながら全然記憶に残ってませんでした。
 キャストのトップに名を出している *2 のは弟イライジャ役のジョセフ・ファインズですが、劇中ではウェンハムが主人公格になってますね。

 ジャンル的にはいちおうマカロニ・ウェスタンに区別される作品だと思いますが、ガンアクションやバイオレンスをウェットな叙情感がすっぽり包み込んでいるため、エンターテインメントではなく文芸調の感触が先に立っているところで好みによっては評価が分かれるかもしれません。


*1 : 『ダスト』でいえば、ルークを取り囲んだトルコ兵が20人か200人かという問答がそれにあたる。あそこでアンジェラが伝えようとしたのは実際の事実としての人数ではなく、その状況が生むドラマ的意味であった
*2 : つまり、キャスト中いちばんネームバリューが高い
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2004年07月13日


アニメ「ニニンがシノブ伝」 ♯01

 おおー、動いとる動いとる。
 緩急つけながら動的快楽をぎっしり詰め込んで、アニメにおける喜劇文法を完全に使いこなした「プロのお仕事」を楽しむことができます。なんか久々の感覚だ。
 同スタッフ *1 によるドッコイダー *2 は未見なんですが、これを見るにきっと良い作品だったんでしょうね。

 ただ不幸なのは、漫画からアニメへネタを転写する際に媒体の性質上どうしても損なわれる部分があること。
 すなわち古賀亮一のマンガは、ひとつのギャグ(を生むダイアローグ)をひとつのコマに詰め込んで一気読みさせることにより最大効果が出る手法を主としているんですが、それを動画メディアに起こすと、TV画面でひとつのカットが持ちうる情報密度の限界や、リアル音声でセリフを喋るさいにある程度以上の絶対的な時間がかかるせいで間延びしてしまうのです。どんなに「文章のリズム」が面白くても、それを「音声のリズム」に変えて同じ面白さが出るわけではないということですね。 これ自体はもう、そういうもんだから仕方ないんですけど。
 
 てなわけで、第1話は「忠実なアニメ化」ゆえにかえって調子を外している勿体ない面があるものの、そこは今後アニメでアニメなりのテンポを作ってくれればいい *3 んで、2話以降に更なる期待を寄せています。

追記:
 川澄綾子で受験生つうと「NieA_7」のまゆ子ちゃんを思い出す。萌え。

追記2:
 OPはパロディだらけ……だと思う(^^;
 とりあえず音速丸が忍者たちの間を駆け抜けて石段を上がっていく併走移動ショットがラブひな……もしかすると天地無用(TV版第一期)だろうとは判別できましたが。

[関連]
ニニンがシノブ伝 公式サイト


*1 : 本作の制作はユーフォーテーブル
*2 : アニメ『住めば都のコスモス荘・すっとこ大戦ドッコイダー』
*3 : そしてそれが出来るスタッフの力がある
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2004年07月12日


スパイダーマン2を観た人には分かる、どーでもいいほど細かいツッコミ

 Dr.オクトパスさん、核融合にこだわらんでもあのアームを開発した時点でもうノーベル級もんじゃないっすか!?

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動物愛護将軍

 ところで、もう随分長い間ノラ犬ってもんを見てないな、と気付いた。 

生類憐れみの令の概要 [歴史資料室ホームページ]

 あ〜、この法令は種類個別の要請だったんですね。
 ひとまとめに「生類憐れみの令」ってのがあったのかと思いこんでました *1

*1 : 学生時代に習ったかもしれないけど忘れた。
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ちかれた

[7月11日(日曜日) 記ス]

 末弟と父の親子喧嘩を仲裁してたら日が暮れちゃった。
 言葉の行き違いのことだからアタマ冷やせばつまんないことで騒いでるだけだと分かったみたいなんだけど、性格的にどちらも「言いっぱなしで人の話を聞かない(そのくせ相手に話が通じないと激怒する)」気質なもんだからこじれにこじれて何度も意味不明な破綻状態を迎えそうになってヒヤヒヤ。
 人間関係、親子でさえも難しい。親子だから難しいのかなあ?
 
 あと全然関係ないんですが、大阪は今夜やけに涼しいです。

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2004年07月09日


注目の映画「IZO -以蔵-」

IZO -以蔵-

 人斬りの悪鬼と化した岡本以蔵が時空を越えて繰り広げる一大斬殺絵巻。
 カメオ出演ではあるそうですが、俳優陣が超豪華。 

 力也が、
 ボブ・サップが、
 なんかとんでもないことに!!

 ああ、観たい!
 観たくてたまらぬ!

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今日の出来事・略記

[7月8日記ス]

 07:00、起床。朝食(鶏モモ蒸しに練り梅を塗ったもの、納豆)。腕立て伏せ、腹筋、スクワットを少々。シャワー浴びる。
 08:00、移動。最寄りの駅から電車に乗り込み、かかりつけの皮膚科医院へ。
 09:30、医院到着。診察を受け薬を受領。いつも横柄な医師の態度には腹蔵あるも口には出さず。我小心者なり。
 11:00、皮膚科の通り向かいにある市立病院へ移動。父の退院迎え。会社の同僚を待ちて所用ありとのこと聞き、昼過ぎまで時間を潰す。昼食、院内食堂にてトンカツ定食。
 13:30、母と末弟が病院へ到着、合流。あらためて父を迎えて一同帰宅。
 14:00やや過ぎ、外出。行きつけのビデオ屋に既借のビデオを返却、のちレンタル。「リオ・ブラボー」「ローズレッド」「ベン・ハー」「コマンドー」「ダスト」および余人に明かせぬ成人向け作品の計6本。
 15:30、近くの書店へ移動。漫画「武装錬金」3巻、「エイケン」16巻、小説「ゲイルズバーグの春を愛す」(中古。¥150)を購入。
 16:00、帰宅。腕立て伏せ、腹筋、スクワット、ダンベル運動を少々。『マッハ!』の予告編とメイキングを見て興奮。ひとりムエタイごっこに興じるも、ふと我に返りて虚しくなる。
 17:30、シャワー浴びる。
 18:00、夕食。父の退院祝いにつき店屋物の寿司をとる。
 19:00、食後の飲茶中、父から手術前後の苦労話、主に現代医療体制下における患者の即物的処置に関する不満を延々4時間かけて聞かされる。母ともども辟易せりしが、ともかくあれほど記憶力と弁舌が良好なれば今後の経過も心配なしと考えたり。されど現役で看護士の職につきし母の胸中やいかばかりか。
 23:00、私室へ戻らんと階段を上りし先の廊下に、次弟がブリーフ一丁のまま横たわりしを見て驚愕す。暑さのあまりの奇行と察し、すでにクーラーをきかせたる我が私室へ招き入れて就寝せしめる。
 23:30、PC起動。メールチェック。後、この文を記し始める。以上。

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2004年07月07日


ハリウッド・サスペンスのお約束

 とりあえずベテラン刑事には自販機で買ったカップ入りコーヒーを渡して「何だこりゃ? 俺に泥を飲ます気か?」と文句を言わせときましょう。

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換言

対抗言論=言われたら言い返せ! 
予防的先制攻撃=やられる前にやれ!
パーソナル・スペースの確保=それ以上近づくな!
マスメディアの情報送出時の意図的選択および編集を伴う脚色的表現=やらせ
猥褻物陳列罪=エロいのをモロ出し
フラクタル的=金太郎飴みたいな
スペクタクル=すごい眺め
孟子の性善説=長所は伸ばせ!
荀子の性悪説=短所は直せ!

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2004年07月06日


小笠原レッド、小笠原ブルー、小笠原グリーン、小笠(以下略)

小笠原レンジャー計画、白紙撤回
 マリみて人が思わず引っかかりそうなトピック。
 というか俺は引っかかった。

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2004年07月05日


短編小説「一年妖精」

 家屋の芯まで焦げ付かせるような夏の陽のせいで部屋の壁がいやに熱を溜め込む日が続いていた頃の話になる。もういい加減クーラーを買おうかと思案して、室外機を置くに適切な場所を検討するためベランダへ足を向けたところで、一匹の妖精が落ちているのを偶然に見つけた。

 それはこの季節には珍しくまだ緑色の肌をした小妖精で、小鳥にも満たないちっぽけな身体をぐったりさせて、リビングとベランダを仕切るガラス戸の縁にもたれかかっていた。死んでいるわけではないようで、注意深く見れば、しおれきった羽をなんとか動かそうとこころみているのが判じられた。
 ここS市は海に近いので妖精と遭遇する機会はあまりないが、この種族をじかに目にするのは初めてではなかった。学生時代に一度友人が飼っているのを見せてもらったことがあったのだ。そのときは何か妙に手間のかかる面倒な生き物だなという感想を持っただけだった。
 そのまま放っておいても良かったが、衰弱しているのが明らかなそれが「るーい、るーい」と途切れ途切れに哀れな鳴き声を上げるものだから、私はついタオルにくるんで家の中へ運び込んでしまった。
 ここへ越してくる前、実家の妹がハムスターを死なせて以来もう何年も開いていない『小動物の育て方』という本を引っ張り出して埃を払い、弱った妖精の手当に必要な物を調べた。不足があるぶんは近所のコンビニエンスストアで買い足さなければならなかった。妖精はとくにヨーグルトを好んで摂取するらしい。身体のサイズからはあり得ないほどによく食べた。小さじでちょびちょびと食わせてやっていたら、そのうち自分でカップに顔を突っこんでがっつくようになった。時折思い出したように私の顔を見上げて、何かを訊ねるように「るーい」と鳴く。少し元気が出たようだ。とりあえず満足するまで食わせてやった。

 三日も休ませると、妖精は自分の羽でそこらへんを飛び回るくらいには調子を回復させた。活動が行われるということはその主体の性質が示されるということで、自然と私にもその小さな居候の、人間に沿っていうところの性格らしきものが窺えるようになってきた。
 私が便宜的に「みどり」と呼ぶことにした"それ"は好奇心が旺盛なたちで、あっちへフラフラこっちへフラフラして部屋のなかの品々を眺めて回っては、面白そうな物があると興味深げにいじくりまわしていた。とくにティッシュペーパーがお気に召したらしく、こちらが油断するとすぐに箱を開けて中身を出して、引きちぎったり口にくわえたりしてあたりを散らかしてしまう。何度叱っても聞かないので箱を高いところへ移したが、そうするとみどりは不満げな様子でわめきたててくる。「るーい、るーい、るーい」……うるさくてかなわない。まるでわがままな幼児の癇癪のようだ。

 そんな具合であんのじょう面倒は多かったものの、小妖精「みどり」との騒がしい共同生活が私の暮らしの物理的のみならず精神的な領域にまでいくらかなり肯定的な影響をもたらしたことは、しゃくにさわるがたしかだった。手の焼けるチビスケに気を向けて世話している間、私はみどりが厄介ごとを起こして怒りを催されるのを帳消しにするくらいにたくさん楽しませてもらっていた。名前を呼ぶと「るーい」と声を上げて私の耳たぶをなめ回してくる癖も、慣れればまあご愛敬だった。
 そう、正直に言って、私はこいつに親しみを感じるようになったのだ。みどりはもはや「これ」ではなく「こいつ」だ──名前をつけた対象をモノとして認識し続けるのはむしろ難しい。夜寝る前に自分でも気付かぬうち「おやすみ」と声をかけて、ひとりで赤面したこともあった。そのとき妖精は、寝床代わりにしているティッシュの空き箱から顔を出して不思議そうに私を見ていた。
 まったく、昔はハムスターに語りかける妹に対して感傷的な人間の交流錯覚だと嘲笑していたものだが、ひとのことを馬鹿に出来る筋合いではない。たとえ実質的には一方通行でも、世界に存在する何かと関わり合いをもとうとする意志には、それ自体に、己の心へ光を引き入れる意味があり喜びがある。いまいましいが、私はティッシュ破りの小妖精にそれを認めさせられてしまったのだった。

 また、みどりを家に置いたことで、思わぬ旧交を温め直す機会も得られた。夏が終わっていくらか気候が都合良くなり、彼女の肌の色が遅まきながら常態の透き通ったブルーに変化したころ、私がみどりを世話しているという話を人づてに知った学生時代の友人──例の妖精を飼っていた友人が、久々に電話を寄こしたのだ。私はその友人と約束をして、後日彼と最寄りの居酒屋で杯を合わせることが出来た。そこで妖精の面倒を見る上での相談事をしながら、合間合間に思い出話を挟んでは、愚かしくも輝いていたかつての日々を懐かしんだ。お互いに道は違えたが、こうしてふとした折があれば簡単に糸をたぐり寄せることの出来る距離のままであったことが嬉しく思えた。

 それからまた時が過ぎ、吹き付ける風が本格的に冷気を帯び始めるようになった。みどりはとても寒がりで、私が近くにいるときはたいてい私にすり寄ってきて人肌の熱を拝借しようと狙ってくる。みどりのほうは私の身体で暖を取れていいが、妖精は体温が低いのでこちらはいきなり氷でもひっつけられたようになってとても困る。その年はかなり早めに暖房設備を充実させる羽目に追いやられてしまった。「お前のせいだぞ、分かってるのか」と言ってみても、みどりが返してくるのは空腹を訴える「るーい、るーい」という鳴き声ばかりだった。そのころには私はすでに某乳製品メーカーのヨーグルト部門の売り上げに市内で最も貢献している個人になっていたんじゃないかと思う。

 やんちゃの極みだったみどりの様子が変わったことに気付いたのは、冬は過ぎたが春までまだ一歩だけ届かぬというあたりのことだった。肌の色がまた緑色に近づいていくのは知識としてその前から知っていたので驚くにあたらなかったが、あれだけ羽音を響かせ部屋のなかを縦横無尽に飛び回っては小さな暴君の権勢をほしいままにしていた彼女は、お気に入りのティッシュペーパーいじりもピタリとやめて、ティッシュの空き箱の中でじっとうずくまっている姿が目立つようになった。観察していると、あくびの回数がとても多かった。一日のかなりの割合を睡眠に当てているはずだが、まだ足りないようだった。
 もしや冬眠でも迎えるのかと考えたが、違っていた。頼りにしている本によると、どうやら分裂の前兆らしいのだ。
 容姿は人間の女性体に近い妖精たちだが、本当のところこの種族には雌雄の別はない。いくつかの複雑な条件が過不足なく満たされると、自己の構成組織から若い細胞を少しずつ集積総合し、やがて分身ともいえる個体を一体こしらえる。それを分裂と呼ぶのだが、ようするに子供を産むことに相当する、かなり負担の大きな作業である。とりあえず私は、みどりの寝床を分裂に適した環境に整えるなど、手近なところで可能な支援は尽くしてみた。あの友人に電話をして訊ねてみたが、彼も分裂期の妖精を看病した経験はないという。私は独力でやることをやって、あとは見守るしかなかった。

 日を重ね月を重ね、分裂の時が近づいてくる。もとはかなり痩せぎすな印象だったみどりは極端な速度で肉付きが良くなり、ますます動きが緩慢になっていった。夢うつつをさまよい、私がそばにいるかどうかさえ分からないようだった。目も口も閉ざされがちで、あの独特の鳴き声はすっかり聞かれなくなっていた。
 そうして、春の陽気が窓の霜を溶かすような時期になって、とうとう分裂が始まった。
 がくがくと激しく痙攣しながら、体内に納めていた分身の細胞組織を長い時間かけて排出していく姿は、あまりにも酷く、苦しそうで、見るに忍びない気持ちになった。それでも、みどりが命を賭して生物学的使命を果たそうとするその姿は自然の神々が被造物に与えた悲壮美ともいうべきものが感じられ、目が離せなかった。
 その後、丸まる二時間かけて妖精は自分よりもひとまわり小さい己の似姿を生み出した。新たなチビスケの誕生だった。我が家において第二の妖精となるその分身体は、青とも緑とも付かない、不可思議なエメラルドのような肌の色だった。

 夏が近づくにつれ、その「エメラルド」は以前のみどりを彷彿とさせるように元気な子として日に日に生長をみせていた。ティッシュぺーパーこそ破かなかったが、部屋を飛び回り私に噛みついて遊ぶ姿はたしかにみどりの血肉を受けて成り立った分身そのものといえた。
 しかし、その一方で、母妖精の様子はかんばしくなかった。分裂を済ませて身軽になったことで活動時間は復調したが、エメラルドのように羽を活発に動かすことはなく、窓辺にうずくまってぼんやりと我が子の遊ぶさまを眺めているだけだった。ヨーグルトの消費量は思ったほど上がらなかった。二匹合わせても、分身が生まれる前の約1.5倍。みどりはもう、かつての半分しか食べなくなっていた。
「どうした、チビスケ。元気出せよ」私がそっと指先で背中を撫でてやると、みどりは小さく「るーい」と鳴いて応じてれた。応じてくれたとただ私が思いたかったのかもしれないが、どうだったのだろうか。

 カレンダーをめくる。日付が移る。陽光はじりじりと白く強くなり、再び我が家は焼き焦がれはじめていた。もうすぐ、みどりと私の出会った季節がやってくる。
 みどりは、相変わらず力の入らない姿で時を送っている。ますます食が細くなってしまった。
 エメラルドはといえば、ふらりと外へ出かけることが多くなった。かと思えばまたふらっと家へ戻ってきて、しきりに北の方角へ向かい、あの懐かしい「るーい、るーい」という、みどりと同じ鳴き声をしきりに再現してみせる。なぜだろうか。
 私は本を開いてみた。答えがあった。旅立ちの時が近づいているのだ。
 そもそも、みどりはどういう経緯があって私の家のベランダに行き倒れていたのだろう? いまとなっては正確なところは分かりかねるが、野生の妖精がわざわざ彼女らの嫌う海に近いこの地域にいたのだ。なにか不測の事態があったはずだ。
 妖精は単体でも生存が不可能ではないが、基本的に一定数以上の集団で「村」をなしている種族だ。もしも外敵や自然現象の被害を被って村の構成員が少なくなると、別の村へ移動してその共同体へ入るという生態が知られている。
 みどりも多分、村が崩れて移動中だった「はぐれ者」の一匹だったのではないだろうか。移動を始めても駆け込み先となる村が近くにないため、旅の途中で力尽きて死を迎える妖精の例は少なくないという。みどりも、ひとつ事の運びが違えばそんな末路をたどっていたのではないだろうか。私と出会わずに、あの無邪気な鳴き声を上げながら行儀悪くヨーグルトを食べ散らかすこともなく、ティッシュペーパーで遊ぶことも、分身をこの世に産み落とすこともなく。
 エメラルドは我が家で健康十全な状態に育ち、成体となった。彼女はしきりに北へ向けて鳴いている。その方向に目指すべき「村」があるということだ。

 そうして、またカレンダーがめくられる。
 私がベランダで緑色の肌をした妖精を見つけてからちょうど一年。まるで神様の悪い冗談のように、奇しくもこの同じ日に、みどりは息を引き取った。
 もう起きあがることもできなくなっていた緑色のチビスケは、私が差し出した、薬さじでほんのひとすくいのヨーグルトをなめてから、私の顔をじっとみて、小さい声だったが確かに「るーい」と鳴いてみせた。あの末期の一声にはいくらでも人間側からの意味づけが出来るかもしれないが、あえて私はそれを望まない。彼女は、私の行動に対してただそこに在ることによって応えてくれた。それ以上必要なことなど何もなかろう。
 エメラルドはすぐに旅立った。種族の習性なのか他の理由からか、己のオリジナルであるみどりの死を見届けるためにとどまっていたようだ。彼女は元気よく高らかに、楽しげにすら聞こえる調子で「るーい、るーい」と鳴きながら空へ向けて羽ばたき、雲の流れる彼方へ消えていった。
 薄情なように思うべきだろうか? いや、それもやはりこちらからの勝手な要求だろう。妖精には妖精の内的なルールがあって、彼女たちはそれに従って小さな生命の歌を唄っているのだ。賛美こそすれ、非難などできようはずもない。

 三日後、庭の木陰に作ったみどりの墓に手を合わせてから、私は実家から呼びつけた妹といっしょに冷蔵庫に残された大量のヨーグルトをひぃひぃ言いながら食べていた。あきれ顔をしていた妹は事情を話すと何も言わず付き合ってくれた。
 ヨーグルトの食べ過ぎで体中が発酵したような気分になったので、一息入れようと手を止めてテレビを付けてみた。ちょうど、同県のK市からちょっとしたニュースが報じられていた。
 それは、この地方では非常に珍しい、妖精の「村」の移動する風景が目撃されたという話だった。
 K市はここからちょうど真北に位置する。エメラルドの飛び立った方角だ。
 エメラルドはその村へたどり着いて、うまく合流できたのだろうか。
 今度はひとりではなく、おなじ羽をもつ仲間たちと一緒に旅を始めたのだろうか。
 そして、あの懐かしい緑色の声で、元気よく「るーい」と鳴いているのだろうか。
 そうだとしたら私は嬉しい。私とみどりの想い出にかけて、とてもとても嬉しい。
 みどりのすべてを受け継いだ妖精が鳴き声を絶やさぬ限り、あのティッシュの空き箱は、決してからっぽになることはないのだから。


[Fin.]

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2004年07月03日


『スパイダーマン2』が凄かった

 エレベーターのネタで爆笑。ありゃ卑怯だ。

spiderman2.jpg2004年、アメリカ 130分
監督 サム・ライミ
原作・製作総指揮 スタン・リー
出演 トビー・マグワイア
    キルスティン・ダンスト
    アルフレッド・モリーナ
    ジェームズ・フランコ
配給 ソニーピクチャーズエンターテインメント

 本日が先行公開だったんで最寄りの劇場にて観賞。
 タイトルバックに流れるアレックス・ロスの絵 *1 からむんずと童心のアタマをひっつかまれ、肩までどっぷりレトロヒーローの世界に漬かるこの愉悦。サム・ライミがメジャー市場に出てからこちら、久々に脳髄をガツンとやられる大娯楽作になってまして大感動でした。
 いやホンマ、これ観てしまうと第1作は何だったのさという思いさえしたよ(・ε・)

 今作のスパイダーマン物語のキモは、とにかくパーカー君が常人/ヒーローの二重生活を送る際の苦労の大きさです。スパイダーマンとして努力すればするだけ、生活者ピーター・パーカーには経済的・時間的・人間関係上の無理がかかってくる──そんな彼の置かれた複雑繊細な境遇を情感たっぷりにアピールして、ヒーロー物として非常に「正しい」展開 *2 が周到に用意されています。
 そして、そのドラマによって意味づけられる個々のアクションがどっしり腰を据えて観客のソウル&エモーションを揺さぶってくるのが素晴らしい *3 。とくに暴走列車でドクター・オクトパスと戦う一連の映像はここ10年のアメコミ系映画では出色の仕上がりで、ワイドな画面のありがたみはこういうアグレッシブな絵でこそ堪能できるってなもんだと体感しました *4

 懸念事項だったウザヒロインことMJ *5 の古き悪しきスクリーミング・ガールっぷりは相変わらずながら、今回はドラマ全体の良さで打ち消されて気になりませんでした。
 まあ、本作のテーマを考えるとあのオチは「えっ、それでいいの?」と思わないでもないけど……まあ大丈夫、これはシリーズ物なのです。ライミ監督ならきっと次作で殺ってくれるさ!(不穏当な発言)

追記:
 連想する人は連想するかもしれない……『魔女の宅急便』を。


*1 : おなじみっちゃーおなじみの導入ですが
*2 : 観客はヒーローが「代償」を払う姿を観ることによって、英雄としての特権を持つ主人公に対して反感ではなくむしろ同情や応援の念を抱くよう導かれる
*3 : マトリックスとチャリエン以降、ファッションとしての格闘を説話上の必然性おかまいなしにネジ込むケースが増えてるだけに、こういう物語との噛み合わせの良い活劇はとても価値がある
*4 : 列車のところはエピソード的にも秀逸だった。ある乗客がつぶやいた一言にじわっと泣かされた
*5 : メアリー・ジェーン・ワトソン。本作のマドンナ的キャラ。秘密をひとりで背負い込むピーター君に振り回されて可哀想なポジションではあるのだが、身勝手女という印象を強調されているためイマイチ支持を得られない損なヒト
Posted by みやも at 21:58 | コメント(0) | トラックバック (0)


まんじゅう恐い

路上で男が小学生に無理やりまんじゅう食べさす [ZAKZAK]
 不謹慎ながら笑ってしまった。
 とくにこの記事の最後の文章で。

Posted by みやも at 17:12 | コメント(0) | トラックバック (0)


血縁

 3年ほど前に亡くなった祖父の仏壇に手を合わせていたら、ふと父親からうちのじーちゃんとばーちゃんが幼馴染みのイトコ婚だったという事実を知らされて何かワケの分からぬショックを受けた時の事がアタマに浮かんできた。身近にそんな実例があるとは思いもしなかったんでちょっと驚いたのでした、あのときは。
 そういえば、僕が消防士という職業に一種特別な崇高さ *1 を感じているのはあの九州・博多の祖父の存在があったからなのだろう。祖父は少年期に軍で"帰らぬ飛行機乗り"にならずに済んで戦後を迎えて、以降は消防署に定年まで勤め上げたヒトだった。典型的な九州男児であり、複雑な生い立ちのためか寡黙で頑固で他人との付き合い方に不器用なところのある無骨な性格だったけど、孫の僕にはいいじーちゃんだった。
 僕がまだ幼い頃、太宰府天満宮だかどこかのお祭りで迷子になって叱られた日の記憶が強く焼き付いている。その前後を通して僕に向けて怒るということが全くなかった祖父に叱られた、たった一度きりの想い出だ。

*1 : この世界には、単なる俸給の授受を越えた意識によって成り立つ仕事が確かに在ることを、僕は祖父を通じて学んだのでした。……ただし、祖父本人はただ淡々と公務員として働いていたようですが
Posted by みやも at 02:16 | コメント(0) | トラックバック (0)


いたたまれない

 たわむれに当サイトへのリンク先をあれこれたどっていたら、なぜかウチが「CG系」に分類されていた。もうずいぶん正規のコンテンツとして絵を更新してないのを思い出して、切ないほどにいたたまれなくなった。

Posted by みやも at 02:00 | コメント(0) | トラックバック (0)

2004年07月01日


DVD観賞メモ-「モメンタム」

モメンタム (2003年、ジェームズ・シール監督)
 米国政府の超能力軍事利用プロジェクト「モメンタム計画」の破棄によって長年の間命を狙われている男とそれを追いつめる軍部のエージェントの戦い、さらに自らも超能力者でありながら両者の狭間で揺れる主人公の苦闘を描いたSFアクション。テレビムービーなんで予算的縛りからどうしても絵の豊かさはありませんが、念動力を使うシークエンスだけは後述する確固たる下敷きのおかげもあって「地味に格好良い」描写になっています。

 さて、「超能力者という人種の悲劇」パターンのフィクション作品といえば、迫害される少数民族のルサンチマンを暗喩する『X-MEN』その他のアメコミ古典から端を発するわけですが、この『モメンタム』はもうちょっと時代を下って80〜90年代以降のB級SFタイトル群が直接の骨になっていますね。
 逃亡する超能力者を追う冷酷な老エージェントは『ファイヤースターター(炎の少女・チャーリー)』ですし、主人公がコンビニ強盗を超能力でやっつけたせいで政府に目を付けられるとか、超能力者の地下組織へ潜入捜査を命じられるとかは、かなりあからさまに『スキャナーズ』シリーズの換骨奪胎です。おまけに必要のないのにムリヤリ物語にネジこんだFBIの男女二人組にいたっては「俺たちはモルダーとスカリーか」なんて意味のセリフを口にするもんだからどうしたものやら。

 2次大戦が終わって60年、冷戦も遠き日の歴史となった今、この『モメンタム』の劇中における超能力者の悲劇はあくまでも作品内で閉じた純粋娯楽の産物としてのみ語りうるモノですが、気兼ねなく観られるという意味ではそれもひとつの妥当な道なのかもしれません。現在ではわざわざメタファーに仮託せずとも、マイノリティの苦しみは直接的な題材として映画に描けますしね。

 それにしてもこの主人公、けっきょく何の存在意義があったんだか……

Posted by みやも at 23:55 | コメント(0) | トラックバック (0)