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修正報告 銀河ツンデレ伝説 (二見ブルーベリー)
修正報告
銀河ツンデレ伝説
初の長編小説。イラストは上連雀三平先生!
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    2016年03月16日

    [世界の昔話] スウェーデン:少年と巨人

    [ note ]

    羊飼いの少年が丘にいた。
    少年は、うっかり水に浸けてしまった白パンを絞りながら歩いていた。
    すると一匹の巨人が現れて、少年の手にある白パンを石だとかんちがいして言った、「石を絞って水を出すとはなんと力の強い子だ! 俺にもやらせてみろ」 そこで少年はすかさず道ばたに転がっていた石を拾って渡した。巨人は石を絞れなかった。

    巨人は少年を怪力のもちぬしだと信じこんだ。
    その力がいろいろな役に立つだろうと考え、自分の下働きとして雇うことにした。

    「まずは脱穀をしろ」そうして与えられた道具は重い重い鉄の棹で、少年にあつかえるものではなかった。
    そこで少年は言った、「こんなお粗末な道具はごめんだね。そうだ、あんたの家の天井から梁(はり)をぶっこぬいて使おう」
    すると巨人は慌てて「家を壊さないでくれ! 仕方ない、俺が脱穀しよう」

    次に少年は水を汲んでこいと言いつけられた。
    与えられた道具は重い重い鉄の桶で、少年にあつかえるものではなかった。
    そこで少年は言った、「いや、井戸を引っこ抜いて台所へもってくるほうが楽だよ」
    巨人は慌てて「井戸の水を枯らさないでくれ! 仕方ない、俺が汲んでこよう」

    そしてある日、少年は穴だらけの道をならすよう言いつけられた。
    「大きな穴には大きな物を、小さな穴には小さな物を入れて埋めるんだ」「わかった」
    まず少年は巨人が飼っている家畜をすべて殺し、それから大きな穴には大きな家畜を、小さな穴には小さな家畜を埋めてすべての穴をふさいだ。
    少年は、巨人がさきほど立ち去る前に「何か用があればこっちへ目で合図を送れ」と言っていたのを思い出した。
    少年は殺した家畜たちの目玉をくりぬいて集め、それを次々と巨人が仲間と集まっているテーブルへ投げつけてから「仕事が済んだよ」と伝えた。
    目を送るとはそういう意味ではなかったが、巨人は少年の強さが恐くて何も言えなかった。

    またある時、一頭の家畜が逃げて沼地にはまったのを引き出す手伝いを少年が言いつけられた。
    少年は、泥のなかに家畜の首をひとつこっそりと半埋めにしてからそれに綱をかけ、「二頭逃げたんだな、こっちは僕が引き出すからあんたはそっちを引き出してよ」と言って巨人の前で家畜の首をすぽんと引っこ抜いてみせた。巨人も自分の綱を引っぱったが、身体のある家畜は引っこ抜けなかった。

    やがて巨人は、いつか自分が少年の怪力で殺されるのではないかとおびえだした。
    そこで巨人は妻と相談して、少年の寝首をかくことにした。
    だが少年はそれを偶然立ち聞きしており、血を入れた牛の膀胱をいくつかベッドに仕込み、自分はベッドの下に隠れた。
    夜になり、何も知らない巨人はふくらんだベッドへ斧を叩きつけ、血が飛び散ったのを見て満足した。少年は朝になるのを待ってベッドの下から這い出し、平然とした顔で巨人にあいさつして驚かせた。

    「こいつは斧で殴り殺しても平気で生きてやがる。こんなやつをどうすればいいかわからない」と巨人は心のなかで考えた。
    そこに少年は話しかけた。「ところでどうだい、あんたは小便をする道具で木に穴を開けることはできるかい」「さあどうだろう、お前はできるのか」
    このとき巨人は知らなかったが、少年は庭にある一本の木に前もって穴を開け、コケを詰めて穴が分からないようにしていたのだった。
    少年はおちんちんをその穴にさしこんで、おちんちんで木に穴をあけたように見せかけた。
    「なんの、俺だって」巨人はむきになって自分のおちんちんを木に突き立てたが、木の皮とおちんちんの皮がすりむけただけだった。

    おさまりつかない巨人は身体の大きさを活かした勝負をすることにした。
    「どうだ、おかゆの食べ比べをしないか」
    大食いを挑まれた少年は受けてたった。
    少年は前もって巨人の胃袋よりも大きな穀物袋を手に入れて、あごから下に隠しておいた。
    そうして二人が床に寝そべっておかゆを食べ始めると、少年は食えるだけ食ってから残りを身体の下の袋へ放り込んだ。
    桶いっぱいのおかゆを空にして巨人はもう食えなかったが少年は平然としていた。

    悔しがる巨人は、大食い勝負のすぐあとに続けてかけっこを挑んできた。
    最初は巨人が先を走っていたが、少年は身体につけている袋へナイフを突き立てておかゆを吹き出させ、身軽になって追い越した。
    「おいぼうず、いったい何をしたんだ」巨人がたずねた。
    少年は答えた、「さっきのおかゆを吐く穴を腹に開けただけさ。身体が軽くなったよ」
    「なるほど、俺もそうしようかな。おかゆのせいで身体が重いんだ」
    「できるさ。はい、ナイフはここにあるよ」
    巨人はナイフを借りて自分の太った腹を切ったので、はらわたがおかゆもろとも吹き出して死んだ。
    少年は大人になり結婚して、巨人の遺した城を手にいれた。


    おしまい。 




    今回のお話は下記の書籍を参照しました。
    フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの民話を集めた本。

    世界の民話〈3〉北欧世界の民話〈3〉北欧
    小沢 俊夫

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