みやもの作品
修正報告 銀河ツンデレ伝説 (二見ブルーベリー)
修正報告
銀河ツンデレ伝説
初の長編小説。イラストは上連雀三平先生!
二見書房 630円
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    2012年02月05日

    最近読んだ本:『冷たい方程式』(新装版)

    [ book ]

    先日の購入録で記した本を本日すべて読了。
    ラストは新装版『冷たい方程式』でした。

    冷たい方程式 (ハヤカワ文庫SF)

    冷たい方程式 (ハヤカワ文庫SF)冷たい方程式 (ハヤカワ文庫SF)
    トム・ゴドウィン・他 伊藤 典夫

    早川書房 2011-11-10
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    以下、収録されてる中であらすじと感想をメモしておきたいものだけ記しておきます。

    「冷たい方程式」
    目的地へ着陸するまでのぎりぎりの燃料しか積んでない緊急用宇宙船に一人の密航者が見つかる。操縦士は規定どおり船外の宇宙空間へ放り出そうとするが相手はならず者などではなく、まだ年若い純真な少女だった。しかし誰だろうといかなる事情があろうとも燃料に対する積載物質量の超過を許さぬ冷たい方程式から逃れるすべはないのだった……と今さらあらすじを書くまでもないほど有名な古典SF短編。

    この作品自体は古今東西の作家や批評家による検証で、泣かせのためにするけっこう雑なシチュエーションで立たせた悲劇だということが指摘されてるわけですが、そういう穴は逆にいうと「いや俺ならこうする」という衝動に火をつける種にもなっていて、後世に枝葉を伸ばさせる起点として名作に値するということは今も昔も変わらぬ事実であろうと思います。

    僕は90年代アニメっ子な世代なので『機動戦艦ナデシコ』のサブタイトル「温めの『冷たい方程式』」が記憶に残っております。

    「みにくい妹」
    シンデレラの義姉による弁明文。
    家族視点だと、すごい美人なんだけど頭からっぽなうえ可哀相な私アピールしまくって鼻持ちならないシンデレラ。12時までに帰らないといけない理由は人と一緒に長い時間いるとアホだとバレるからw

    オトナの洒脱なお遊びって感じの異説おとぎ話。おもろいですね。
    こういうファンタジーがSFアンソロジーに収録されることはしばしばあって、古典にさかのぼるにあたっては今ほどガチガチに線引きする必要はないよねーという。

    「危険! 幼児逃亡中」
    米軍の研究施設で育成されていた、飛行能力から念力、物体転送、発火能力などものすごい多重超能力をもった8歳の幼い少女が脱走して起こる混乱を描いた一編。
    子供というモンスターの欲求に実体的かつ大規模な危険がともなっていたらえらいことになるよねーという恐怖を描いたサスペンスですが、容赦の無い秩序維持の努力によって一人のあどけない女の子が排除されてしまう筋として「嗚呼もしもこうなればこうだったろうに」という想いをかきたてる意味では「冷たい方程式」に接する面をもっていますね。まさにこのアンソロジーに入るにふさわしい。

    S・キングの『ファイアースターター(炎の少女チャーリー)』への影響も推測されているらしいですが、実際には関係なくても大いに参照できるところがあるのでそちらの愛読者にも一読の価値あり。

    「ハウ=2」
    ロボット販売会社のミスで送られてきた廃棄予定の高性能ロボット(何でも作れて、ロボットを生み出すことまで出来るロボット)。これを勝手に利用していた男が、所有しているロボットに対する税金を払えと役所に迫られたり、販売会社からは所有物の窃盗で訴えられたりと大ピンチ。
    裁判に臨んだ男は「いや、知能ロボには人格権があり盗める“物”じゃないから窃盗にはあたらないし、財産でもないから税金も払わなくていいでしょ」というロジックで反論。
    さあ、もしロボットに権利が認められてしまえば産業界は大打撃を受けることになる。世間が大騒ぎになるなか、果たして判決のゆくえは如何に……というお話。

    ロボットが人間の地位を乗っ取る反乱モチーフはみなさんおなじみの通り山ほどありますが、武力反乱じゃなくて人間側の自滅、それも法律的な自滅によって結果的にロボットに社会を乗っ取られるってアイディアが非常に面白かったです。
    一人の男が税金を払いたくないためにとった行動で人類はロボットたちに骨抜きにされる未来を甘受しなくてはならなくなる、ブラックユーモアに満ちた一編。

    なお、この話の基調としては、いわゆるDIYを皮肉った話になってるんですね。
    仕事をすっかり機械化して、やることの少なくなった人類にヒマな時間が出来て、その余暇で菜園からロケットまで何でも自作しようという趣味生活が極限まで進んだ社会。しかしそんな生活でも、手間を省いてくれるロボットがあふれかえって人間のやることが何にも無くなっていくというねじくれたオチ。
    DIYと人間疎外なんてのはまったく対極にありそうものなのに、その2つをぐいっと接続してみせる(そして納得力があるw)アクロバットが見どころです。

    みんなを守るためのロジックで一人の少女を排除する表題作に対して、一人の保身のためのロジックが人類全体の手足をもぎとってしまう物語を最後にもってくるというのはなかなか皮肉が利いていて良いですね。
    編者のスパイスの利かせ方が心憎いアンソロジーの編み方になっています。

    コメント

    ハウ=2
    ロボットの語源は「法的地位が移ること」を意味する言葉だそうですから
    実にロボットものらしい展開ですね。

    Posted by: 名無しさん: 2012年02月05日 10:34

    >>名無しさん: 2012年02月05日 10:34
    こういう落語みたいなSF短編ってすごく好みです(笑)
    ロボットの語源は強制労働を意味するチェコ語をアレンジした造語だったかと思いますが、そういう意味の言葉も入ってるのでしょうか。

    Posted by: みやも(管理人): 2012年02月05日 15:05

    http://homepage3.nifty.com/rosetta_stone/wissenshaft/lexicon_1.htm
    「所属する社会的身分を変える」
    ちょっと違ってた。

    Posted by: 名無しさん: 2012年02月05日 16:48

    日本でも異説昔話は書かれてますね。
    すぐに思いつくのは太宰治の「お伽草子」と芥川龍之介の「桃太郎」あたりです。

    Posted by: 名無しさん: 2012年02月05日 19:21

    >>名無しさん: 2012年02月05日 16:48
    おお! 勉強になります!
    まさにロボットの下克上が塗り込められた語源ですね!

    >>名無しさん
    アニメや漫画や映画を含めると膨大にありますよねー。
    80〜90年代の少年ジャンプ世代としてはザ・モモタロウという漫画が記憶に刻み付けられてます

    Posted by: みやも(管理人): 2012年02月05日 22:08
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