みやもの作品
修正報告 銀河ツンデレ伝説 (二見ブルーベリー)
修正報告
銀河ツンデレ伝説
初の長編小説。イラストは上連雀三平先生!
二見書房 630円
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    2011年05月19日

    『戦争漫画傑作集』を読んだ

    [ book ]

    筑摩書房が1970年に出した現代漫画シリーズのVol.11『戦争漫画傑作集』というのを読みました。

    20110519_01.jpg

    収録作品は、

    ・前谷惟光『ロボット三等兵』(1955)
    ・水木しげる『幽霊艦長』(1967)、『ダンピール海峡』(1970)、『白い旗』(1964)、『平和』(1969;一枚イラスト)
    ・ジョージ秋山『ほらふきドンドン』(1970)
    ・辰巳ヨシヒロ『帆のないヨット』(1970)
    ・秋竜山『ひどいじゃありませんか!?』(1970)
    ・佐々木マキ『ヴェトナム討論』(1969)

    あと文章による回顧録で

    ・前谷惟光「滑稽なる地獄」
    ・水木しげる「戦争と糞」
    ・辰巳ヨシヒロ「こんな戦記」

    という内容。
    巻末解説は鶴見俊輔「体験と非体験を越えて ―作家と作品―」。

    20110518_03.jpg

    『ロボット三等兵』。
    戦争が始まり老科学者がお国のためにと軍隊入りを望むも年齢を理由に断られ、ならばと自分の代わりに作ったロボットを送り出すが、へなちょこで物知らずなロボットはいつも騒ぎの種になり……という昭和30年代前半に人気だったギャグ漫画。
    軍隊の常識を知らないロボット三等兵のドタバタから逆照射して、そもそも軍隊の常識はまともなんだろうかという軍隊(そのものというより「軍隊生活」)への批判を滲み出させる。

    20110519_07.jpg

    『ダンピール海峡』。
    若き軍旗衛兵が孤独な死地に陥り「こんな旗など捨ててしまおうか」と迷った矢先、彼以前に軍旗を守るため命を賭して死んだ歴代の軍旗衛兵たちの人生を幻視する。若者は使命感を取り戻し、自らも旗を死守して散っていくのだった。
    読者はこの漫画によって、劇中で主人公が過去の衛兵たちの人生を見たのと同じように彼の人生を幻視するわけだが、ラスト、主人公の遺骨を受け取る姉の涙によって彼の戦時英雄性は消却される。手元に軍旗を持たぬ我々の前には、ただひとりの若者の魂の活写としての読後感だけが時代を超えて残ることになる。
    ちなみに水木しげる先生のお兄さんの友達がモデルだそうです。

    20110519_02.jpg

    『白い旗』。
    硫黄島で白旗を振ろうとする海軍兵士と玉砕を主張する陸軍兵士の衝突を描く。「生きてるやつらのために生きよう」という考えと「死んだやつらのために死のう」という相容れない想いがぶつりかりあう。

    20110519_04.jpg
    『ほらふきドンドン』。
    子供からの質問を適当な答えで誤魔化してばかりのホラ吹き和尚さんが主人公のコメディ漫画から、和尚の過去を描いたエピソード。おしつぶされそうな悲惨な記憶を武勇伝に塗り替えて心を防衛しようとする人の性がさらりと描かれている。

    20110519_05.jpg
    『帆のないヨット』。
    ヴェトナム戦争当時、ぬるま湯のような環境に嫌気がさしている日本人青年が職業軍人の黒人と出会い、ジャズを介して人種と性別の壁を越えた心の交流をかわし、やがて永遠の別れを迎える顛末を描く。

    20110519_06.jpg
    『ヴェトナム討論』。
    モノクロコピー写真の切り抜きにフキダシをつけて、漢字ばかり敷き詰めた台詞を入れている。1969年のガロに掲載。

    今回ざっと読んだなかでは水木しげる先生の『ダンピール海峡』と『白い旗』、エッセイ「戦争と糞」がよかったです。

    「戦争と糞」は水木先生がほんまに軍隊生活中の糞にまつわるお話を活き活きと語ってます。
    寝ぼけてうっかり上官の靴を履いたまま便所の糞溜まりに足を突っ込んでしまい、それを洗うのに使った容器がみんなで使う飯桶だったものだから後でたいへんなことに……ひいい(^_^;;




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    コメント

    私の本業の分野なので、『帝国陸海軍の光と影』という本をご紹介。

    http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E9%99%B8%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E3%81%AE%E5%85%89%E3%81%A8%E5%BD%B1%E2%80%95%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%8C%96%E8%AB%96%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6-%E5%A4%A7%E5%8E%9F-%E5%BA%B7%E7%94%B7/dp/4886562698/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1306246920&sr=8-1

    旧陸軍の連隊は地域に密着した存在で「郷土の誇り」という扱いだったのですが、そこに下賜された軍旗が、土俗信仰と融合して神聖化されていった過程が論証されていて大変面白いです。
    機会がありましたらぜひご一読を。

    Posted by: KOS: 2011年05月24日 23:25

    >>KOSさん
    おおっ おすすめ有難うございます。
    こんど図書館で探してみます。

    Posted by: みやも(管理人): 2011年05月26日 03:17
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