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    2009年11月20日

    [エロコメ、ラブコメ等] 主人公をぶっとばすヒロインの移り変わりについてのメモ

    [ note ]

     もろな性行為を描くのではない、いわゆる"お色気"の次元を含んで描かれる若年男性向けコメディ作品もしくはそれに類するシチュエーション全般についてのメモです。

     エロコメ的シチュというのは男キャラからのアクションと女の子キャラのリアクションの配分によって千変万化するわけですが、そのアクション・リアクションは時代や作品によってさまざまな流行りすたりを経ております。

     男性キャラ側でいえば積極的なスケベ主人公の故意のセクハラか、それとも消極的でウブな主人公の事故的・不本意なラッキースケベかで趣はかなり異なりますよね。
     ヒロイン側でいえば、ただイヤーンと恥ずかしがるか、余裕をもってあしらうか、怒ってひっぱたいたりするとかいった様々なオプションがありえます。

     1970〜80年代を通してみるに、たとえば小学生のスケベ小僧がスカートめくりやなんかをして年上のヒロインに「いやーん、まいっちんぐ」と言わせたり、たまたま入浴中に出くわして「のび太さんのエッチ!」と水をかけられて半分ニヤつきながら退散したり、好色な大泥棒が女スパイにダイブしては巧くかわされ続けたり、はたまた永井豪の描く諸々のハレンチな(笑)漫画にいたるまで、おおよその傾向として、まずすけべーな男の子のまなざしが劇中にしっかり在るものとして描かれる作品が大勢を占めていたように見受けられます。

     で、そこから少しくだると今度はヒロインのリアクションの方がひとつ推移してきまして、たとえば諸星あたるが女の子にコナかけてラムちゃんに電撃ビリビリされるとか冴羽遼がもっこりしては香の100tハンマーをくらうような、「故意型のスケベ主人公に対する懲罰としての"おしおき"ヒロイン」が配置されるようになります。

     ここでおさえておきたいのは、「主人公が悪さをするので、それをぶっとばして抑えるヒロインの存在意義がある」という必然性が働いていることです。アホなスケベ行動に出たら、それに対して「アホかい!」とつっこむ。因果のキャッチボールが成り立っています。

     しかし、ひところまではそうやって、スケベ主人公がおいたしてヒロインにぶっとばされるという、ちゃんと理にかなった懲罰的なエロコメディだったものが、1990年代中半くらい?から、だんだんとまた異なる様相へシフトしていくことになります。

     つまり、主人公(および主人公とスケベなまなざしを通じる我々)の負うべきものだった「女の子に好色な目をむけ故意に干渉することで迷惑をかける責任」は回避させつつ、しかしスケベな状況の美味しいところだけはキープしようと欲をかいた方向に(^_^;;進化した結果、「事故なので主人公は悪くない/けれど/問答無用で主人公にお仕置きすべくぶん殴るヒロイン」といういびつな存在が台頭した時期があったんですね。というか、今もその残滓はあるようなないような……。

     で、何が問題なのかってーと、そうやって「本当は悪くもないのにぶっとばされる主人公のラッキースケベ」が偏っていくと背中合わせに「ろくに話も聞かず冤罪や過剰報復で人をぶん殴るヒロイン」という、むしろ女の子のほうに理不尽な業を背負い込ませる構造にハマってしまうってことなんですよね。
     スケベ状況の被害を受け、さらに暴力性の業まで引き受けて……それはちょっと男の子のほうがいいとこ取りしすぎになっちゃうんじゃないの、というすわりの悪さがある。

     そうしたいいとこ取りが安易に流れていった果てに、悪くもない主人公をやたらにぶん殴るヒロイン造形を "キャラが立っている"と履き違えてしまった作品も……あるようなないような。どうだったかな……(^_^;;

    -----------------
    [補足]
     ただし、コメディ文法の変遷をとくに考えれば、第二次と第四次のお笑いブームのもとでボケ・ツッコミからのアプローチが流れ込んできた経緯もあったろうから、この「とりあえず主人公を殴らせとけばヒロインのキャラが立つだろ病」については一面的に批評できるもんでもないとは思いますが。
    -------------

     この線で知名度の高いタイトルでいうと、たとえば『ラブひな』の成瀬川なるとか青山素子は、彼女たち自身に罪はないけど"罪作り"な部分はあったとは思います。ドッギャーン! へぷっ!
     だからこそ、その次作である『魔法先生ネギま』でヒロインの明日菜がハリセンという「これはお笑いにおけるツッコミですよ」と明示するツールを持たされたことには描き手のケジメを感じて好ましいんですね。 そこでひとまず"暴力"というイメージは免れますので(お笑いのツッコミ行動自体の暴力性はまた別レベルの問題なのでここでは問いません)。

     21世紀に入ってからは、上で述べたようなことに対する反省が立ち上がってきてるのか、最近はもうちょいバランスを取って主人公の落ち度としての描き方が配慮されたり、あるいはいっそ元来のスケベ主人公へのゆりもどしも始まってるみたいなことを聞き及んでおります。たしか『そらのおとしもの』の主人公はオープンスケベ型なんでしたっけ??

     なお、近年のエロコメで僕のとくに大好きな『ToLOVEる』はメインヒロインのララがエロ方面でぜんぜん主人公を懲罰しないという、なんだか不思議な仕立てでありました。そのぶん他のサブヒロインにはよくひっぱたかれてましたが(^_^;;

     あとはぐるっと役割を反転させて、(ある意味で)スケベな女の子のまなざしにさらされる男の子を描いたり、はたまた女の子同士でエロコメ的アクション-リアクションの応酬を描いてカドが立たないようにしたり……とかあるみたいですね。最近の作品には疎いので聞きかじりですが。

     まー、ものがもともと淫らな楽しみへ訴求するジャンルですので、いかがわしさから全く免れたベストに健全な配分ってのはないでしょうが、今後も引き戻したり行き過ぎたりを繰り返してはそのときそのときで時代の文脈のなかの釣り合いが模索され続けていくんでしょうね。

    -------------
    [補足]
     しまった、こんな記事タイトルなのに『撲殺天使ドクロちゃん』について何も触れてない(笑)
     あれも実はここで述べたような主人公とヒロインの関係をめぐる時代のうねりの一部ではなかったかと、ちょっと思ったりもしますにゃー。
    ------------


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    コメント

    >「ろくに話も聞かず冤罪や過剰報復で人をぶん殴るヒロイン」という、むしろ女の子のほうに理不尽な業を背負い込ませる構造にハマってしまうってことなんですよね。

    西園寺世界と伊藤誠はどうだろう。

    世界の方に同情的な意見が多いのだが、不思議なことに誠の方が一方的な「被害者」なのである。

    ハヤテもヒナさんに攻撃されたり、アーたんに攻撃されたりしたこともあったなあ。あれは一体だうなるのだろう。

    「そらのおとしもの」もこのパターンですな。そはらさんの空手チョップが炸裂するぜ。

    Posted by: 名無しさん: 2009年11月20日 05:03

    私の中では主に「いただきじゃんがりあん」シリーズ(主に芦屋美和、太刀川マキ、川口さやか)、「カラフルBOX」(主に山田穂波、杜月みなも)とかですね・・・って二つともシナリオライターさんが同じか。(笑)
    「空箱」の方はともかく、「いたじゃん」シリーズは主人公の物の考え方があまりにも理不尽かつアホ過ぎるので(まぁ、脱ぎ雀ゲームだし・・・)ブチ殴られるのも仕方が無いんですけどね。(汗) ヒロイン達"も"被害者なわけですし。(性的な意味で)

    それでも私はこの2作品が好きです! あ、もちろんパッチは当てていますよ。(笑)

    Posted by: 名詰 漢: 2009年11月20日 06:52

    WEBコミックですが。
    「デイズ・オブ・メイドさんだー」
    http://pasta.rdy.jp/comic/domt/index.html

    こういうタイプの「愛情表現がやりすぎて暴力になってしまっている」というタイプのヒロインが登場する漫画って他にありますかね?

    Posted by: S.タニムラ: 2009年11月20日 10:40

    後で気が付いたのですが、「性描写無し」の所を見落としていました!! この場を借りて謝罪いたします。
    場違いなツッコミをしてしまい、大変申し訳ありませんでした。

    ・・・そうなると、この頃のラブコメで私が思いつく作品が頭に浮かんできませんでした・・・。(泣) 近頃マンガやアニメはあまり観ていなかったので。(エデンの檻は別) 少なくともラブコメ的なものは記憶にありませんでした。

    Posted by: 名詰 漢: 2009年11月20日 17:15

    とんだ勘違いをしていたのですが「うる星やつら」のラムとあたるって正式な婚約をしているわけではなくて、ラムが一方的に「うちはダーリンと結婚するっちゃ」って押しかけているだけで、あたるが己の自由恋愛を求めて女子に声をかけただけで「この浮気者めー!」って電撃かます権利はラムにはないっちゃないんですよね。
    これが僕の思いつく過剰報復型ヒロインの元祖かと思ったら、別に自分は被害にあっていないから「報復」ではなく「理不尽型」なのかな?

    逆に、ラブコメの最前線?をいくハヤテのごとくのハヤテは、ナギの入浴を普通に見ても「相手が子供だと思っているからなんとも思わない」という理由で、お咎めゼロ。
    あと、西沢さんの下着姿も見たけどお咎めゼロ。
    時代は変わったと思いましたよ。

    Posted by: 名無しさん: 2009年11月20日 23:38

    美神と横島の場合は順当なのか過剰なのか難しいところですね。

    Posted by: 名無しさん: 2009年11月21日 09:16

    >名無しさん : 2009年11月20日 05:03
    まあこの場合はあくまで役割の問題についてですので、みていて心情的にどうかというのはまたケースバイケースになりますよね。
    ひとつの分岐点としては「モテ男のラッキースケベ」と「モテない男のラッキースケベ」でヒロインからの制裁の印象はまた違ってくるだろうな、という感じでしょうか。

    >名詰 漢さん
    上ではエロ作品を除外するようなことを書いてしまいましたが「本番エロシーン以外の場面で」という意味では実際エロゲやエロ漫画の例も見ておくべきかなと思います。日常シーンでは基本的にラブコメ文法を使いますからね。

    >S.タニムラさん
    >愛情表現がやりすぎて暴力になってしまっている
    少年サンデーの「オニデレ」はそういうところもあるかなと。

    >名無しさん : 2009年11月20日 23:38
    おとがめゼロ系のひとつの形としては、ヒロインが年上のおねーさんで主人公がおこちゃまなのでハプニングが大目にみられるというパターンがありますね。
    ネギくんとか「あねどきっ」の主人公とか。

    >名無しさん : 2009年11月21日 09:16
    横島が異常にスケベなので、あのくらいキツい制裁でバランス取れてる感じかなと(笑)
    あと、椎名先生のギャグは明確に漫才ノリのボケ・ツッコミのテンポになってて、それが印象を軽くしてくれてますね。

    Posted by: みやも(管理人): 2009年11月22日 06:50

    >ラムが一方的に「うちはダーリンと結婚するっちゃ」って押しかけているだけで、

    「一方的」というわけでもない。諸星あたるの方も歴史的ツンデレ。

    一度、ラムが里帰りした時に本音が見えるが、
    あれでツンデレと気付けという方がムリだろ。w

    Posted by: 名無しさん: 2009年11月26日 03:34

    >名無しさん: 2009年11月26日 03:34
    シティーハンターもそうですが、スケベ主人公のなかには「一番大事な女にはスケベの矛先を向けない」タイプがいますね。まあ話が終わってしまうからってのもあるでしょうけれど。

    Posted by: みやも(管理人): 2009年11月26日 10:40

    横島に関しては横島の母とのやり取りで「美神の立場でそこまでするのはいかがか?」と言う疑問も作中で出ているので、懲罰的行為の中に気持ちを認められない部分があると言う意味でツンデレ故に過剰懲罰になっている、と言うのが序盤以外での暴力の形なのかも。

    しかしそういう方向で見ると濫造されたツンデレキャラには、誤解による懲罰ですらなくただの照れ隠しという形で過剰な暴力を振るう、と言う業を背負わされてしまったキャラも少なくないような。

    Posted by: 名無しさん: 2009年11月27日 14:00

    うーん、スケベ男がイタズラするのは「男キャラが悪い」で
    暴力ヒロインが理不尽にぶん殴るのは、「それをさせる作者や読者が悪い。不名誉な業を背負わされたヒロインが可哀想」とはこれ如何に。
    男の欲望を満足させる為の、男に都合の良い作品上での話故とは思いますが。

    なんか、余裕ぶった男の内罰性というか、根底にマチズモが見え隠れしてモヤモヤしますなあ。
    男が「強い男」を気取って、進んで理不尽な不利益を自ら背負っていく内に、フェミニズムが浸透した現代では、どんどん都合よく男の立場は悪くなって行く様な気がします。
    セクハラも痴漢も女性の主観で決まるとか、堂々と言い放たれる事に異も唱えられないような。
    いい加減マチズモ幻想は捨てて、カッコつけずにフェアな評価でいいんじゃないでしょうかねえ。

    Posted by:  : 2009年11月27日 21:13

    >名無しさん: 2009年11月27日 14:00
    そういえばツンデレについては触れてませんでしたが一考の必要がありますね。

    >  さん
    >男の欲望を満足させる為の、男に都合の良い作品上での話故
    前提はそこですね。ジャンルの目的上フェアになり難いので。
    ただし、こちらの書き方が拙くてちょっと語弊があったようですが、そもそも上で書いたことには「男キャラが悪くない状況なのに冤罪で罰せられるのはもやもやする」という旨を含んでるんすけどね。けっして男を悪者にせよという話じゃなくて、男女どっちにしても因果の因がないところにまで理不尽な不利益を与えてくれるな、という。

    Posted by: みやも(管理人): 2009年11月27日 22:16
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