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初の長編小説。イラストは上連雀三平先生!
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    2009年01月16日

    物語の「白鳥キャラ」と「アヒルキャラ」

    [ note ]

     みにくいアヒルの子はもともと白鳥で、それが本質を露出させていったのであって、決してアヒルが白鳥に化けることができるという話ではない。

     「みにくいアヒルの子」という物語の感動はみかけ上の上下関係が本質的な格の上下に適正化されるところにあるのであって、ゼロベースから成り上がってランクアップすることの喜びとは別の相を示している。

     白鳥の子は最初から自分自身で在ることだけで既にアヒルに対する優位を内包していた。
     あとは運命のかけてくる負荷を受けきれるかどうかの戦いだけだったのだ。

     白鳥の子の勝利は、白鳥になるという約束された結末ではなく、白鳥になるまで死なずに生きぬいたという過程のうちにこそある。

     これは童話に限らない。
     いわゆる少年漫画にみられる成長物語や、『小公女』のような身分の浮沈がある物語における、主人公と主人公でないキャラの質の差についていろいろと示唆深いものがある。
     「みにくいアヒルの子」タイプの物語においては、主人公がどうせ勝つと最初から決まっているという運命のデキレースに眉をひそめるのは筋違いだ。その勝つまでの魂の燃焼にこそ意義があるのだ。

     問題は、おうおうにして、アヒルなのに自分は実は白鳥なんだぜと思い込むキャラクターがいることで、そういう者は格差のギャップぶんの手痛いしっぺ返しをくらうことになる。

    【関連】
     ・<逆予言>のメカニズム(フラグ論・補記)

     よーするに、白鳥の勝利が運命のデキレースならアヒルの敗北も予定調和に入っているので勝てないもんは勝てないのである。


     ……と、ミもフタもないことを確認した上で、その先に進もう。
     それでは、もしもアヒルがアヒルでしかありえず、そのうえでまだなお白鳥に勝とうとするなら、どうすればいいか。それには根本的なルールの書き換えが必要で、アヒルであることが勝ちである世界に線路を切り替えるしかない。 水辺でガァガァ鳴くアヒルの生態こそが至上に美しいとされる基準に作品世界がシフトすれば、白鳥は貧相な存在になり、両者の格は本質的に逆転する。

     たとえば「ミニ四駆の天才」という白鳥キャラと「囲碁の天才」という白鳥キャラがいるとして、彼らの格の位置はそれぞれが所属する作品のルールによる。
     「ヒカルの碁」世界だと爆走兄弟や四駆郎はただのブーブー好きのやんちゃな子供であり、「爆走兄弟レッツ&ゴー」世界ではヒカルはただの囲碁好きの独り言をぶつぶつ言ってる中学生のあんちゃんである。

     ミニ四駆の白鳥はミニ四駆を本題にした線路でなければ白鳥としての強みを発揮できないし、囲碁の白鳥は囲碁を本題にした線路でなければ白鳥としての強みを発揮できない。

     「ヒカルの碁」世界にはヒカルより囲碁はヘタだがミニ四駆は上手なアヒルキャラがいるだろう。「爆走兄弟レッツ&ゴー」世界には兄弟にレースで勝てないが囲碁なら勝てるアヒルキャラがいるだろう。線路の切り替えさえ行われれば、今度は逆に白鳥が白鳥でしかありえないことのおかげで、アヒルは自分の得意分野で勝つ目が出るのである。


     とはいえ、実際には、白鳥キャラがアヒルキャラによって本質的に格を脅かされるケースはほとんどない。
     上に述べたような"線路"は作品そのものの前提なので、いったん物語が幕を開ければ途中変更はきかないのがふつうだからだ。それが安易にできてしまえば主人公や作品のテーマがほいほい入れ替わるような事態を許すことになり、そういう首のすわりの悪いドラマはあまり面白いとは評価されづらい。

     ことにスポーツ系やホビー系の題材をあつかった作品においては、そういう「ほかの分野にいけば優位と劣位が根っこから入れ替わることがある」という相対性はドラマの本筋からはスポイルされやすい。
    (あるとすれば「別ジャンルで達人だった人物が作品の本筋であるジャンルに入ると素人あつかいされる」という引き込み式か、「別ジャンルの才能が作品の本筋であるジャンルに応用される」という持ち越し式がつねだろう。あるいは「天才は何をやらせても天才」と万能式にする場合もある)

     ただ、長いシリーズのなかの外伝的な1エピソードとして「いつもは冴えないあいつにこんな分野でこんな才能があったなんて!」というような、ルールの違う状況が挟まれて、そこで一時的に白鳥キャラ(主人公)とアヒルキャラ(脇役)の格の上下が入れ替わる寄り道くらいはたまにある。


     さてさて、以上のことを現実に照らしたときに得られる戦略は何だろう。
     古来から様々な賢人のいうように「他人の土俵で戦ったら負ける。できるだけ自分の得意分野に引きずり込め」というあたりであろうか。


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    コメント

    要約すると
    「不細工は芸人を目指すか、全てを諦めて一人で死ね」
    ということでよろしいでしょうか。

    平凡だと思っていた主人公が実は天才で凄い力を隠しえいた系の話はそうやって楽しめばいのですね。
    学園都市の普通科の一年生は、実は世界一の武闘都市に十二人しかいない英雄の一人だった!
    という話を見るときに思い出します。

    Posted by: 名無しさん: 2009年01月17日 14:42

    この件を説明するのに
    のび太がアヒルで秘密道具がルールの根本的な書き換えをする装置で……
    とか思ったけど
    劇場版におけるジャイアンで説明したほうがより適切なのかな

    Posted by: 名無しさん: 2009年01月17日 15:01

    「プリンセスチュチュ」って、そのものずばりの奴なかったっけ。
    「小公女セーラ」がありなら「奏光のストレイン」も入れたいなあ。
    #問題が違う。

    >「他人の土俵で戦ったら負ける。できるだけ自分の得意分野に引きずり込め」というあたりであろうか。

    吸血鬼を殺すには昼間を狙えというわけですね。Dのように。
    #反論:JOJO2部。

    Posted by: 名無しさん: 2009年01月18日 10:53
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