『江戸の性愛術』をちまちま読み進めております。刺激的でおもしろい。
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江戸時代の中期(宝暦二年;1752)に刊行されて写本で伝わる遊郭の秘伝書「おさめかまいじょう」の内容を紹介した本で、当時の遊郭の経営者の視点で、遊女がどんなセックステクニックで男客へ対応すればいいのか超具体的に記述してあります。
男女の性器の見きわめから、手の使い方、口の使い方、胸の使い方、尻の使い方、器物・薬物の使い方、複数人での交わり方、そのほか諸々、とりあえず現代人が思いつくほとんどすべての性技はすでに網羅されていたのが分かります。
当時の文献で、男が女をどう攻めるかというテクニック本はいろいろ巷に流通していたけど、こういう女性側からの積極的なテクニックを記した本は珍しいそうな。
で、「おさめかまいじょう」は技術書であると同時にお店の心得を示したガイドラインでもあり、とにかく遊女には普段から養生させるよう口をすっぱくして説いているのが興味ぶかい。
「新入りにはまず好きなだけ飯を食わせろ」という。
たいがい田舎上がりの娘は食糧事情が悪いところから来るので痩せこけていることが多く、まずは体格と体調を整えさせろということらしい。
テクニックの指南にしても、客を満足させる大前提として、いかに遊女の負担を減らすかという点が軸になっている。
交合するのが難儀な客──性器のサイズが極大な客や、精力旺盛すぎたり色事に熟達してたりで遊女を疲れさせしまう客など──が来た場合に、どういう技で応じれば女体が損なわれずに済ませられるかが事細かに書いてある。
いわく、
商いはんじょうは、一に、男衆をして喜ばす事に尽きるなり。然れども、その基は、おなごをして、いろいろ習わしめ、丈夫に長持ちさせるに尽きるなり
基本は「遊女を酷使して使い潰すな。客に潰させるな」という姿勢で、でもこれはもちろん人道的な理由ではなく"大事な商品だから可能なかぎり良い状態で長持ちさせろ"というクオリティコントロールの問題意識からきており、単純に激しい奴隷的搾取をおこなう凄絶さとは異質な、人間を商具として"手厚く管理する"粛々としたありさまがいっそスリリングですらあります。
【関連】
江戸の性愛術:アルファルファモザイク
なるほど。今も昔もやることは一緒。
三百年かけても、新しく生み出せたのはマットプレイだけということなのですね!
いや、まさか、あのエアーマットがないだけでそれすらも!?
さあ、あったかもしれませんよ(笑)
Posted by: みやも(管理人): 2008年05月24日 21:49