![]() | おとなチャレンジ 4 (4) (アクションコミックス) 米餅 昭彦 by G-Tools |
僕が生まれて初めて読んだエロ漫画の単行本は米餅先生がなめぞう名義だった時代の『土木の神』でした(関係ない前フリ)
本作の主な舞台は保育園。人妻に異様な愛着をもつエロ保育士が立場がら生じる様々なシチュのなかで子持ち人妻たちと関係を重ねていき、やがて一人の純真な女性に趣味を超えて心惹かれるようになり、彼女と結ばれるまでの紆余曲折が描かれます。全4巻。
本命ママさんを射止めるための最後の難関として立ちはだかるのがその子供(IQ300の天才的マセガキで母親をねらう主人公を目の敵にしている)で、病的な人妻スキー保父と病的なマザコン園児が血と涙と情念をさらけだして年齢差おかまいなしに全面衝突するクライマックスは壮絶。最後にお母さんと結ばれるのはあくまでご褒美で、ドラマとしての感情的なピークは、この人妻/母をめぐる"男"と"男の子"との対決にある。
「おまえなんかに僕やお母様の気持ちがわかるものか!!」
という子供(光くん;あだ名はピカちゃん)の訴えに対する主人公のレスポンスは
「わからない!/わからないが抱く!!/君のお母さんの人生ごと抱く自信がある!!/君が育ったお腹をさすり/君にふれた手を抱きしめる/そして君が出てきた産道を感じる…/ピカちゃんの人生も一緒に抱くんだ/興奮する!!(中略)なんの──! 憎くないぞ藤島さんの産んだ物体だ!! ラビュ──ッ」
という包括的な解で、たしかにこれは論点が噛み合っていない詭弁ではあるが、器量を競うという意味で、主人公の「人妻/母」さらに「その子」までをまるごと飲み込もうとする愛欲の勝利であった。そうして我々はそこに、少年漫画で少年主人公が自己を先鋭化させて大人のロジックを破壊するのとは対照的な、成人漫画で成年主人公が子供のロジックに対して務めるべき下位互換のフレームワークを見出す。一見しておとなげない衝動を叩きつけているような主人公の台詞だが、その実質は大人でなければ見せられない器なのである。
なお、個人的な趣味を白状すると、色恋を描くにあたってヒロインもしくは主人公の身内を最後にして不倶戴天の敵にするといったタイプの筋立てはじつはあんまり好みではない(というか好みの正反対)のだけれど、だからといって作品が面白いか面白くないかはまた別問題。「趣味には合わないけど非常に面白い」という、なんだか不思議な体験をした漫画でありました。
園長さんが良い姐御キャラ。
エキセントリックでタチの悪い淫乱だが随所で懐の深さをみせる。かっこいい。
| 桜通りの女神 3 (3) (アクションコミックス) | |
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主人公はフランスへ渡って一流スーパーモデルとして活躍していた女の子ユリア。彼女はある日、生まれ育った商店街がさびれて潰れそうだという知らせを受けるや、急遽モデルを辞めて日本へ帰郷してしまう。そしてゴージャスな身体を全開につかって商店街主催の様々なエロイベントに協力し、元気をなくした住民達を癒し、励まし、救って、商店街の活性化に力を尽くすのだった……というエロ人情噺。全3巻。
世界的な艶をもった女の子が、ごく小さなスケールでそれを活用するというオーバースペックのおかしみを描く…あるいは描こうとした、のかな。後半はだんだん地元の美人キャラが増えていって、ユリアちゃんが桜通りの女神としてワンオブゼムになっちゃったのが残念。
ただし考えてみるに、もともと本題は商店街の活性化なので、最終的に「街にはまだこんなにも(ユリアに匹敵するほどの)女神たちがいたんだ! 希望はまだ絶えていなかった!」という立ち上げでしめくくるのは、それはそれで美しいような気もする。ヒロインを要とみるか、舞台全体を要とみるかの読み方にかかってくるだろう。後者ならユリアは地元の女性達が美しさを増す触媒になったのだから充分に役目を果たしたとみることができる。
ところで「わがままをいう男が子供の姿に視える」心の目をもった保母キャラの設定は良いな(笑) このキャラをもうちょい突き詰めてくれれば……とも思うが、それをやったら重い展開になるからお手軽エロコメの按配としてはこのくらいが適切なんだろうな。