友達に借りて読んだ。ノリが良くてとてもおもしろい。
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カンフー趣味が高じて実際に修行することを志した女子高生が場末のラーメン屋のおっちゃん(じつは中国拳法界有数の遣い手)に師事してさまざまな拳理と道理を学びつつ、イケメン僧侶見習いと恋をしたり友人の代理試合をしたり格闘大会に出たりしてユニークきわまりない青春の日々を過ごしていく……というお話。
僕は昔から、師弟関係のエロスを描いた作品には強く心惹かれます。ここでいうエロスってのは淫らな意味じゃなくて、なんちゅうか、血よりも濃くてぬくい身内の匂いというか何とかいうか。説明しづらいけどまあそんなものです。
んでもって、そういう関係の中でもとくに弟子が師匠に影響のフィードバックをもたらす還元的な構図が好きなので、良子を弟子に取ったことで王さんの人生が立ち直ったことが言及されるくだりはツボに入りました (「史上最強の弟子ケンイチ」も逆鬼さんあたりでケンイチを弟子に取ったことの逆影響について語られることがあるけど、コメディでさらっと流しちゃうから微妙にもどかしい)。
なお、ちょっと気をつけて読めば分かりますが、この小説で一番のファンタジーは王さんじゃなくて良子ちゃんの方なんですよな。
拳法の達人で師匠になってくれるオッサンは頑張って探せばリアルに見つかるかもしれんが、ここまで異常に飲み込みの良い弟子(しかも美少女)なんざ滅多におるかー!(笑)
[追記]
伝次郎かわいいよ伝次郎
[追記その2]
正直、表紙だけは趣味がよろしくないと思った。
恋愛的要素はまったくなくて、単にビジュアルなエッチを狙ってるっぽいんですが、「ツマヌダ格闘術」はどうすか?
コミックス表紙でドラヱさんが構えている刀って何なのだろうとか、現地に到着してはじめてわかる格闘街のルールって何だろうとか、路上で投げ技なんかやったら、それだけで死者が出るとか、ケチを付け出せばきりがないですが、まじめに格闘技やろうとしてるところはいいです。
あ、上山先生なんですね。>ツマヌダ格闘街
おもしろそうなのでそのうち読んでみます。
カンフーガール読みましたよ。
良子ちゃんがカンフーを始める動機が弱いなあ。
ちょっとばかりカンフー映画にはまっていて、格闘技が好きって程度の女の子ならゴマンといるけれど、毎日数時間を練習に費やすほど入れ込むんだったら、もっと何か強い動機が必要だ。
あの友人の剣道少女みたいに、それで身を立てて行こうとか。
後半になって、武術を極めることに形而上的な意味を見出してからはそれでいいと思うんですが。
「実戦を目的とする武術は奥の手は絶対に教えないから、街の道場で習うことはできない」
ってのは本当だと思いましたね。技は一度使ったら二度目は通用しないとか。
>良子ちゃんがカンフーを始める動機が弱いなあ。
個人的には、だからこそ彼女のバケモノじみた出来のよさが浮き彫りに描かれていて恐いと思うんですよ。
常人の人格的な成長劇だと執念でバネを押し込む過程が不可欠ですが、これはあくまで天才がパラメータアップする物語なので必要なのは機会だけだったということでしょうね。
後半はだんだん武術のヤサグレた面がむきだしになっていくのが面白かったです。
Posted by: みやも(管理人): 2007年10月06日 08:12良子ちゃん、キャラ立ってますねえ。
武術にあこがれながら、国際経済官僚志望で、酒もガンガン飲むけど、男をはべらせて街を歩く(アクセサリとして自慢したい)のも好き。
このくらい複雑な性格でないと、読者は飽きますよ。YAWARAが非常に退屈に感じられたのは、猪熊柔のキャラクターが非常に素直でわかりやすいかわりに、奥行きがないせいですし。
Posted by: Inoue: 2007年10月06日 11:21>猪熊柔
ああ、だからお爺ちゃんがああいうエキセントリックかつアクティブなのはどうしても必要だったんでしょうねぇ。