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ふだん少女マンガは単行本でしか読まない僕が、例外的に雑誌で熱心に追いかけているタイトルが2本あります。
それが、先だって言及したLaLa誌の「eensy-weensyモンスター」と、「キスよりも早く」。
ewモンスターについては、津田雅美さすがの貫禄というか、これからいくらでも取り上げてくれる人がいそうですから、きょうは個人的にもうちょっと話題を招いてほしい田中メカ先生の「キスよりも早く」をエントリーしてみます。
ちょうど単行本の1巻が発売されたばかりなので、その記念ということで(笑)
■おはなし紹介
両親を事故で亡くした女子高生・梶文乃(かじ・ふみの)は、まだ幼い弟を抱えて姉弟ふたりきり、行くあてもなく路頭に迷っていた。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、担任の教師・尾白一馬(おじろ・かずま)。先生は文乃たちに自分のところで暮らすよう勧めるも、その誠意を量りかねた文乃が「中途半端な安い同情しないでよ、だったら結婚でもして養ってくれるの!?」と噛み付くと先生は「あーしてやるよ!」と即答!(笑) ふたりは売り言葉に買い言葉で入籍してしまい、かくして16歳の奥様と先生のダンナさまという夫婦が誕生する。
はじめは、幼い弟を食わせてやるためとお金目当てのつもりだった文乃だが、先生の惜しみない愛情はかたくなだった彼女の心を溶かし、やがて二人の仲はさまざまな出来事を通して深まっていく。
さて、キスよりも早く結婚したこのカップルの行く末やいかに!?
……というお話。
単行本の前書きによると「このお話はひとことでいうと『激甘』です。スーパースイートなので耐性のない方、どうぞご注意を!」だそうです(笑)
■男性読者でもなじみやすい
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ヒロインの文乃ちゃんは、学校では男相手のケンカ沙汰もしょっちゅうで乱暴者のレッテルを貼られるほど強くてたくましい少女ですが、根っこのところでは寂しがり屋で、自分を救ってくれた先生になんとか感謝と愛情を伝えたいといつも一生懸命考えているかわいらしい娘さんです。
一方、先生はというと、一見すると頼りない優男ふうなのに、若いころには100人のゾク相手に無傷で勝った伝説のワル(笑)だったという最強気味の過去をもつ男で、文乃ちゃんにどんなピンチが起きても即攻で助けに飛び込める甲斐性があります。性格的にはちょっとS気味で、ウブな嫁さんにちょっかいをかけて恥ずかしがらせているんですが、実際のところ彼は彼で油断すると大人の立場を忘れてしまいそうになるほど文乃に惚れこんでおり、つまりは相思相愛で作者がいうとおり激甘な夫婦なわけです。それでいて、まだキスもしてないという初々しさ。
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強気な女の子が恥ずかしがってガーっと吹き上がったり二人きりのときに一途な本音を見せたりする関係なので、狭義のツンデレ観点で男性読者も楽しみやすい作品だと思います。
しかも、それでいてヒロイン自身の我もはっきり描いてあって、少女マンガとしての立ち位置も外してない。とても間口の広いラブコメになっております。
「先生 あいさつするとき私のケツけっとばしてよ」
気がねないスキンシップをしたいと望んだ文乃ちゃんの発言。
かわえー(笑)
■コスプレもある、ショタもある
尾白先生は家事全般をしてくれる良くできたダンナさんなのですが、それにあたって文乃ちゃんとの間にはひとつのルールが存在しています。
それは、
文乃が新妻コスプレで夫をお出迎えしないと晩ごはんをつくってもらえないのだ!
しかもこれが毎回のお約束シーンになっており、エプロン→セクシー下着→猫耳と、だんだんあらぬ方向へエスカレートしていくのがおもしろい。
毎回、顔を真っ赤にしてヤケになっている文乃と、その横で同じ格好をして無邪気に楽しんでいる弟・鉄兵くんの対比が素晴らしいです。
ああそうそう、その鉄兵くんがまたいい味を出してるキャラでして。
この子は本作のマスコットキャラクターであり、文乃ちゃんの弟で、4歳の幼稚園児。
まだ幼いながらもしっかり者で、姉と義兄が仲良くするのをしあわせそうに見守る、健気なお子様です。
かわいすぎ。何この萌え生命体。
なんつうか、全身から純真無垢な天使的オーラが出まくってて、この子が出るコマ出るコマことごとく胸がキュンキュンさせられます(笑)
というわけで、非常にみどころが多く、楽しく読める作品です。
すでにLaLa読者には一定以上の人気を集めているようですが、それを超えてより広い層に親しまれるといいなあ、と一ファンとして願っております。
おすすめの一本。
え?イチロー?守備範囲広いにもほどがありますよ、と。『ふだん少女マンガは単行本でしか読まない僕』ってどんだけ〜!確かに、紹介文を読んだだけで面白いことがヒシヒシと伝わってきます。まして画像の「それとも鉄平にするー」なんて腹筋切れるかと思いました。
しかし、少女漫画もチェックする姿勢には頭が下がります。僕が読んだ少女漫画CCサクラ ハチミツとクローバー。
コメントありがとうございます。
僕はまだまだ少女マンガの初心者もいいところなのですが、逆にいうとその僕が楽しめたということは多くの男性層にも親しめるんじゃないかなー、と思って紹介してみました。
>CCサクラ ハチミツとクローバー
これは方向はそれぞれ違っても広い層に読まれたケースですよね。映像化されたのも大きいか。