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    2006年11月21日

    おとボクにみる、"無神経に忠実なアニメ化"の一例

    [ anime ]

     ちょうど漫画を読む方に注力しているかねあいで今期はアニメの視聴本数が激減してしまったんですが、『乙女はお姉さまに恋してる』アニメ版は初回から観ております。今までゲームのアニメ化作品はあんまり観てこなかったんで、どんなもんかと様子見しつつ。
     で、最新話(カナちゃんのリボンの話)まで観た印象は……うー。
     これ、どうなんかなあ。

     気になるのは、瑞穂くんとツンデレラ貴子が授業中に私語を繰り広げるシチュエーション。
     あれをそのまんまアニメにもってきてるのは、一回だけなら迂闊とみなすだけで済むけど、こう何度も繰り返されると無神経に感じられてきます。

     あれはゲームだと、(それでも不自然ではあるけど)まだいくらか免罪されるシーンなんですね。画面がひじょーに固定的な媒体だから、視点の主である主人公と目の前にいるキャラとの2者間でひとつの空間が出来上がっていて、その中のやりとりだけで空間が生きたものになる。そこでは瑞穂と貴子が会話しているという事と、会話の内容そのものがメインであって、背景(授業中の教室であること)はひとつの付随的な項目でしかないんですね。

     でもアニメにした場合は、カットは割るし教室の全景は見せるしで、どうしても「みんながいる」社会的な空間が展開されてしまうため、キャラが配置されている状況というものの比率が上がってきます。そこでゲームと同じように二人がえんえん長ったらしい会話を続けてると、「授業中なのに」という部分がきわだってしまって、ものすごい浮いてしまうんですね。あれだけ喋ってて何も気づかない教師は機械か何かかよ、という不気味さが滲んできたりして(^^;; みんながいるのに誰も生きたリアクションのない空間、死んだ空間になっているという不自然さが、アニメ版の私語シーンにはあります。

     まあ……たしかに、あの二人が会話する機会を授業中以外に設けるというのは面倒だとは思うものの、何とかアレンジしたほうがよかったんじゃないでしょうか。 あるいは、たとえば教師に気づかれそうになってヒヤヒヤするようなくだりを挟んで、ちょっと手先の工夫を入れるだけでもずいぶん違ったような。

     以上、えらそうなコロンブスの卵になっちゃうのは承知の上で、あえて書いてみました。
     これはあくまで分かりやすい一例であって、実際は劇中のそこかしこにゲーム→アニメの翻訳に関する"無神経な忠実さ"の芽がごろごろしてます。今後の展開でそれらを帳消しにしてくれると嬉しいのですが……

    コメント

    そのとーり
    あれは不自然極まりない

    Posted by: 名無しさん: 2006年11月22日 03:03

    お嬢さまとか優等生という設定があるから、よけいに気になるんですよねー(^^;;

    Posted by: みやも(管理人): 2006年11月22日 03:25

    2chおとボクスレで散々論破されてましたよそこら辺。
    オリジナル主体で進めた6話の不評に比べると随分と評判はいいし、
    逆に最新7話なんて他のゲーム原作アニメに比べても高水準です。
    むしろアニメ自体がゲーム原作に向かないと考えるべきだと思います。

    Posted by: シガ: 2006年11月22日 10:11

    >むしろアニメ自体がゲーム原作に向かない
    そのへん断言するだけの知識が僕にないので保留しときます(^^;;
    少なくともメディアの性質がちがう以上、忠実な再現が同じ感触を提供するわけじゃないのはたしかですよね。

    あと、純粋にゲーム原作アニメにまわされるコスト(経済的、人的)の平均値が……というのもあるか。

    Posted by: みやも(管理人): 2006年11月22日 11:56

    >そのへん断言するだけの知識が僕にない

    じゃあどのへんなら有るというのでしょう?
    挑発的なタイトルで煽っておきながら実は脊髄反射で書いたでしかないという記事なのですね。

    >何とかアレンジしたほうが

    と書くのでしたら、ご自分の思いつくそのアレンジ手法を書かれていると記事に説得力が増すと思いました。

    Posted by: 散文: 2006年11月22日 22:00

    ご意見、ありがとうございます。
    教室外でのアレンジについて対案がないまま批判に終わってるのはたしかに卑怯な書き方になってますね。当方の頭を冷やして頂きまして感謝いたします。

    Posted by: みやも(管理人): 2006年11月22日 23:30

    >2chおとボクスレで散々論破されてましたよそこら辺。
    具体的説明を全くせず一方的に勝利宣言をする。管理人が2chを観る必要性もない。
    >オリジナル主体で進めた6話の不評に比べると随分と評判はいいし
    同作品内での不評に比べての評判といううしろむきな肯定意見、多数派が正しいといわんばかりの管理人の評価を無視した他力本願な主張。
    >逆に最新7話なんて他のゲーム原作アニメに比べても高水準です。
    溢れるばかりのゲーム原作アニメから例のひとつも出さず、どういった判断基準も出さず高水準と断定。
    >むしろアニメ自体がゲーム原作に向かないと考えるべきだと思います。
    唐突にアニメ全体まで及ぶまとめを打ち出し考え方を強制。
    >じゃあどのへんなら有るというのでしょう?
    何故か管理人の知識に対する言及という論点に関連しないことについて話をすり替える。答えは保留といっているのにそれを無視している。
    >何とかアレンジしたほうが
    アレンジについては一つ上がっております。脊髄反射でレスする前によく読みましょう。
    釣りにしてももうちょっと工夫を入れるだけでずいぶん違ったような。
    シガさん、散文さん、反論以前に、論理性のかけらが無さ過ぎて哀れです。主張をまとめて推敲してくれないとそもそも議論が成立しないよ〜。

    Posted by: sirann: 2006年11月23日 00:08

    「授業中の会話が注意されないまま」がこのアニメのだけが特別不自然って事も無いと思うんです。他の映画・アニメ・漫画・ゲーム・小説でもこう言ったシーンは出てくると思いますし……。

    このアニメでは一応声をひそめる演技をしていますし、先生の授業方法も生徒に何か音読させたり答えさせたりしないで板書しながら延々喋り続けるだけで生徒に注意は向いてないっぽい、席は一番後ろ、等、"言い訳"が出来る要素はあると思うんで、それを受け入れてやるのが、お話を楽しむ方の"やり方"なんだと自分は思っています。

    Posted by: ひだ: 2006年11月23日 01:12

    私もひださんに同意ですね。むしろ女の子同士のひそひそ話というある意味学校らしい空間を醸成させているように思えるのは私だけでしょうか?
    それから他の「無神経な忠実さの芽」が何かを具体的にお聞きしてみたいです。少し考えてみたのですが全く思い当たらなかったので。
    加えてタイトルで「無神経に忠実なアニメ化の“一例”」とされていますが、一例ということは他にも例があるのですよね?この記事では今ひとつ無神経さが伝わらなかったので、宜しければ他の例を教えて頂きたく思います。


    >sirannさん
    横槍失礼ですが、貴方の指摘は最もなのに「哀れ」などとムダに煽るのは如何なものでしょう。相手が牽強付会だからこそ、指摘する人は冷静であるべきだと思いますよ。

    Posted by: 浅野: 2006年11月23日 08:04

    ・瑞穂と貴子が授業中に私語を繰り広げる。
    ・ゲームでは、主人公と目の前にいるキャラだけの空間でやりとりが描写されている。
    ・その場面のメインは瑞穂と貴子、他は背景。
    ・背景から授業中という雰囲気は伝わるが、それが二人だけの空間という要素を引き立てる結果となっている。
    ・アニメでは、教室という空間でやり取りが描かれている。
    ・メインは教室という空間と瑞穂と貴子。
    ・でも、その空間で生きてる(生命的にでなく、表現的に)キャラは二人だけ。
    ・どう見ても違和感ありすぎ。
    と解釈した場合、この部分に関して管理人さんの言っていることは正しいと感じます。
    ですが、これが無神経だと言われると違う気がします。
    なぜなら、これは無神経と言うより手抜きと言ったほうが語弊が少なく感じられるからです。

    最後にsirannさん、議論をすると言うのなら論破を目的とした他意見の否定だけの発言はどうかと思われます。相手の意見に問題があるのはわかりますが、それでは討論になってしまいます。

    では、長文失礼しました。

    Posted by: ナナシ: 2006年11月23日 13:54

    ナナシさんが簡潔にまとめてくださったので助かりました。
    無神経という表現で煽りっ気を強くしてしまったのは完全に僕の落ち度です。みなさん申し訳ありません。

    浅野さんのご質問ですが、

    >むしろ女の子同士のひそひそ話というある意味学校らしい空間を醸成させているように思えるのは私だけでしょうか?

    いえ、まっとうな受け取り方だと思います。
    というか、「そういう意図で描かれているシーン」というところまでは僕も分かります。
    あとは個人的な受け取り方として、僕にはその「ひそひそ」がうまく機能してないんじゃないのかな、と思えたということです。あの教室内が、声をひそめて話す必要がある空間としてうまく描かれてないんじゃないか、と。
    いささか神経質な見方ではあると自覚しておりますので、こういう見方をするやつもいる、というくらいにお考え下さい。
    実際のところ、ひださんや浅野さんのように建設的な姿勢のほうが楽しめますね。

    >それから他の「無神経な忠実さの芽」が何かを具体的にお聞きしてみたいです。少し考えてみたのですが全く思い当たらなかったので。

    「芽」と書いたのは、明確にこれという場面にあらわれてないところも含みに入れてます。
    たとえば紫苑様の立ち位置をそのままもってきたら個別シナリオがないアニメでは存在意義がひどく軽くなるんじゃないか、とか。(これは今後の展開しだいで撤回します)
    6話のオリジナル展開で貴子とまりやが一脈通じたような流れにしておいて、直後の7話ではそこからワンクッションなしに原作に沿って、まりやに貴子の狙いについてこきおろさせてるあたりは感情がつながってないんじゃないか、とか。(劇中のカレンダー上で開きがあるといっても、ドラマの上では"次の話"なわけですから)

    >加えてタイトルで「無神経に忠実なアニメ化の“一例”」とされていますが、一例ということは他にも例があるのですよね?
    >この記事では今ひとつ無神経さが伝わらなかったので、宜しければ他の例を教えて頂きたく思います。

    媒体ごとに挙げてみると、
    ゲーム原作;Fateの説明調(設定に忠実であろうとしすぎた結果?)
    漫画原作;ARIA第二期のシリーズ構成によるキャラのぶれ(アリスや藍華のメイン話をみると、成長というか変化が前後してるところがある。個別の忠実さが全体では破綻している)
    小説原作;マリみての「レイニーブルー」で玄関の床を叩く場面(そのまま映像化したらかなり間が抜けていた。すいません、思いっきり主観です)

    ……などは観ていた当時、気になったように記憶してます。
    うーん、だんだん僕の偏見が露呈するだけっぽい気もしてきたな。しかも別にどの作品も嫌いってわけじゃないし。←ARIA大好き
    浅野さんは何かありませんか?(^^;; 原作物を観ていて「原作と同じことやってるのに、なんかちょっと」という経験。

    Posted by: みやも(管理人): 2006年11月23日 14:04

    あくまで一般論(ここで述べている乙ボクの話題から離れて)ですが、授業中の私語は私には”無神経”とは思われません。

    勿論、描き方にもよります。例えば、声に出さずノートの切れ端を交換したりとか。ただ、込み入った案件の場合はこれでは描きにくいですよね。

    何故、無神経だと思わないかなのですが...、教師の述べている話に自分なりの意見を付き足したり、反論してみたり、そこで述べれている仮設とは対照的な仮説を自分の中で組み立てたり、こういう作業を複数の他者とインフォーマルな会話(私語)を通じて行える能力が真の理解力だと思いますので。

    で、貴子と瑞穂は多分、歴史の授業に関しては非常に優秀な生徒なのでしょう。何故って教師の話している内容を理解しながら、自らの具体的問題(「秦のリボン」)と結びつけて論じ、
    物事には多様な価値観がある=革命家の性急な設計主義が歴史的惨劇を生み出したということへの理解にまで及び、さらに多様な立場があるにも関わらず、それぞれの立場に合った歴史的役割というものもある、という単なる価値相対主義以上の答えを出したわけですから。

    Posted by: とくもと: 2006年11月23日 19:33

    >>とくもとさん
    同じく一般論としてですが、 その手の"インフォーマルな会話"なら休み時間でも放課後でもホームルームでもいいような気がします。あえて授業中を選ぶ必要があるのでしょうか。理解力と私語の是非はまた別ではないかと。

    >教師の話している内容を理解しながら、自らの具体的問題(「秦のリボン」)と結びつけて論じ、

    瑞穂のほうは、あとで紫苑に「十月革命」の話題を出されて「え?革命……ですか?」ときょとんとしていました。つまりそれまでは歴史とリボン騒動を結びつけてはいなかった気配が濃厚です。
    さらにいうと、瑞穂と貴子の私語は今回のエピソード一回だけでなくこれまで複数回にわたっていて、毎回が授業内容とからませて話をしていたとは言いがたいです。それでもなお二人を優秀な生徒と思わせたいというのは演出上のバクチになってしまいますよね。声をひそめている以上は教師や周囲のクラスメイトに対して規範を破ってる意識があるんだから。最終的に現前するのは「生徒会長と最高名誉生徒が私語しまくり」という事実だけになってしまいます。それをドラマのために必要な行為として納得させられるかどうかは、二人の形成する空間の緊張感にかかってくるのに、ゲームとアニメの違いに考慮が及んでいない描き方になっていて違和感を(悪い言い方ですが無神経さを)感じた、というのが上の記事なわけです。

    ただ、今回に限っては、紫苑に話しかけられる前に瑞穂が一人で世界史の教科書を開いていた理由を裏読みすると、とくもとさんの仰る解釈が成り立つ含みはたしかにあると思います。

    Posted by: みやも(管理人): 2006年11月23日 20:28
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