おともだちに貸してもらった漫画を読んだ。
▼山野一『四丁目の夕日』
印刷工の息子が、貧しいが夢をもった優秀な苦学生から一転、家族も恋人も将来も失って人生のどん底のさらに底へ転げ落ちていくさまを描いた暗黒半生記。
不幸の連鎖がどこまでも続く主人公の彼岸に、金持ちでイケメンで順風満帆な日々を淡々と送る友人が出てくるんだけど、これは別に対比して主人公の惨めさを強調しようとしてるわけじゃなくて、恵まれてようが恵まれてなかろうがどっちにしても人間レベルの生なんぞ無情無意味だという全体的な俯瞰のためのキャラであって、どちらかといえば不幸サイドによりがちな一般大多数にとっては、むしろ恵まれた者がドライに相対化されていることに救いを感じていいんじゃないかと思った。