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アッセンブル・インサート
全2巻/前編・後編各30分 1989〜1990年
原作:ゆうきまさみ
監督:知吹愛弓
脚本:島田満
メカニック・デザイン:出淵裕
【あらすじ】
近未来、パワードスーツで武装した犯罪組織「デモンシード」に対抗すべく、政府の特殊工作課が一般公募のオーディションで選んでしまった14才の少女が、常人離れした怪力というたったひとつの才能を武器に戦うアクション巨編……と思いきや、初戦でいきなり莫大な被害を出したせいで削られた予算を補填するために副業でアイドル活動をしてはうっかり売れっ子になってしまったりするSFコメディ。
【Review】
ちうわけで「アッセンブル・インサート」OVA版をようやく観るのこと。
アニメファン的には今更だろうけど、僕は今回が初見(^^;;
原作はゆるーい設定のワクだけ用意して遊びに走った大らかなギャグマンガでしたが、OVAはそのワクの中にうまいこと身を詰め込んで形を整えてますね。いやほんと、後半のなかば以降でお話をシメる段取りをもうけてるだけの違いなのに、アニメ版はちゃんとストーリー物の体裁になってるんだから、"風呂敷を畳む"というのがどれだけ重要な作業か分かろうというものです。(マンガ版は、あれはあれで縛りのなさが味になってるので良し悪しではないですけれど)
笠原弘子による声優のアイドルアピールも加えて、戦闘ヒロインがアイドル活動と本来のお仕事を天秤にかけて葛藤する部分を原作から抽出して強調してるのがまとまりのよさの理由ではないでしょうか。
注目はオープニング。主題歌がこれ以上ないほどキャラクターに寄り添った内容で感心しきり。たしかにこれ、すごく映像のテンポいいですねえ。ロゴの出し方がまたえらくカッコいいんだわ。
以下は、あんまり深く考えずに書き付けただけのメモなのでお見逃しを。
作り手も含めてアニオタが外(三次元)のアイドルと内(二次元)のアイドルに対して抱える距離感の変遷を考えるに、「アッセンブル〜」は、ものの見事に時代の狭間にすっぽりハマりこんだ逸品なのかもしんない。80年代最後と90年代最初の年をまたいだリリースというのがなんとも象徴的ではある。
また、「メカと美少女」という角度では、たぶん原作の時点ですでに三次生産か四次生産くらいの立ち位置にあった作品なんだろう(掲載誌はアニパロコミックスだし)。マニア向けの売れ線がエロゲやらラノベやらを経由してしまった現在では、これと同じストーリーのアニメを誰かがやろうとすると、かえってもっと真面目な方向へ重心をかけざるをえない気がする。あるいは徹底的に解体して乾いた笑いを取りにいくか。
いずれにしても、南風まろんの奇跡的にシンプルな顔面のデザイン(と、それが示す種類の"ゆるさ")は美少女キャラという売り物としてはなかなか許容されづらい時代になってるんじゃあるまいか(笑)
アッセンブル・インサート
DVD版(前後編収録) ¥5,040
出門博士と下河辺博士がいいキャラですよ。この二人はゆうきまさみの持ちキャラで、あちこちに顔出します。あ〜るを作った成原博士も二人のバリエーションです。手塚の得意技、スターシステムです。
やっぱ、こういう強引な狂言回しがいないと話は進まんのですよ。
>あ〜るを作った成原博士も二人のバリエーション
あっ、そうかそうか。
そういえば原作の作者コメントでもそういう風な楽屋話が載ってたなぁ。
成原博士は家族ぐるみで大好きなキャラです(笑)
画像の中に火浦功がいるのを見て思わず涙が。今何やってるんだろう。
火浦先生に限らず、最初の頃は作中に自分の知り合い結構出してたよな、作者。でもその多くが今何やってるんだろう状態になってるのは、ちょっと胸に来るものがあります。火浦先生の新作は、もう期待できないだろうな。
>今何やってるんだろう
ザ・スニーカーでコラム書いてるらしいですが……本来の小説はそっちのけっぽい(^^;;
http://www.hiura.org/count.html
初めまして。
これ、私の印象としては「キューティーハニー」(美少女の単独戦闘)と「魔法の天使クリィミーマミ」(アイドル活動)の合成と言う印象を持っているんですよ。
でも、これ、テレビで登場しませんでしたね。もしかして、……「アイドル伝説えり子」が登場してなかったら、テレビアニメ化されてたのでしょうか??
>「キューティーハニー」(美少女の単独戦闘)と「魔法の天使クリィミーマミ」(アイドル活動)
ああーなるほど。たしかにキューティーハニーは視野に入ってそうな気がします。
TVアニメ化は、素のままだとマニアをくすぐるための要素が強すぎるので、やったとしたらかなりアレンジされてたでしょうね。やっぱOVA向きかなあと。
>素のままだとマニアをくすぐるための要素が強すぎるので、やったとしたらかなりアレンジされてたでしょうね。
これの本編を持っていませんもので…。
うーん、先程述べたうち、「クリィミーマミ」と述べた要素、その文章で言うと、
>副業でアイドル活動をしてはうっかり売れっ子になってしまったりする
というのが、ちょうど「アイドル伝説えり子」と共通してしまいましたからね。
しかも「アイドル伝説えり子」の方が、かなりの大人気で、さらに、そちらの方で挿入歌になった曲の1つが現実の「レコード大賞」で発表されたりもしました。
なので、そのOVA化されたタイミングで「アッセンブル・インサート」がTVアニメ化されていたら、こちらはかえって人気が出なかったかもしれませんね。
一応、「笠原弘子My Best Friends」にある「アッセンブル・インサート」関連曲と、「田村英里子ゴールデン・ベスト」にある「アイドル伝説えり子」関連曲を聴いてみると(実は両方とも持っています)、……歌の実力はほぼ互角ですね(苦笑)。
この前者の方、 これが登場してから少し後から放映開始となったTVアニメ「魔法のエンジェル・スイートミント」の関連曲を目当てに買ったのですけどね。
Posted by: TM47-S50: 2007年03月16日 22:01>……歌の実力はほぼ互角ですね(苦笑)。
「歌唱力なんて飾りですよ!えらい人には」以下略。
まあ実際、当時求められてたモノの優先順位で巧さは二の次だったんでしょうしね(^^;;;
>「魔法のエンジェル・スイートミント」関連曲
パラダイスGOGOが好きです。ノリが良い。
ミントそのものは未見なのに、あのCDのおかげで主題歌だけ耳にこびりつくほど聴き倒しました(笑)
いつか本編をちゃんと観よう・・・
原作でもありましたな。
「歌がうまいってわけじゃない。ダンスができるわけでもない。演技力といったら、海のものとも山のものともつかない。これなら、何とかなるんじゃないの?」
日本的アイドルの特徴を見事に要約したこの台詞はスゴイと思いました。いきなり完成された芸を披露されたら、ツカミにならないでしょうが。
「歌は下手だしシャベリもぎこちないけど、一生懸命やってて、かわいいからいいじゃないか」
ぐらいがいいわけでね。
ヘタウマ…ともちょっと違うか。身近さを感じさせるご愛敬が大事なんでしょうね、日本型アイドルの場合。