![]()
OVA『ミノタウロスの皿』
藤子・F・不二雄SF短編シアターVol.3
入手難易度:C−
(近所のレンタルビデオ屋で見つかる級)
【備考】
・1990年7月ビデオリリース。未DVD化(のはず)
・収録タイトル「ミノタウロスの皿」「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」
・主題歌「♪スナオだからコワイ」(歌・GROUND NUTS)
カルチャーギャップを極限化した悲劇だけど、現地人の側からすれば「伝統行事にイチャモンつけてくる外人をものともせずセレモニーを遂行した」というハッピーエンドだよね。
原作でもアニメでも、藤子先生のSF短編未経験者にはとりあえずこれか「カンビュセスの籤」で洗礼するとよろしかろうかと思いますが、いかが(笑)
アニメの方は、BGMがちょっと間が抜けているのが唯一マイナスかな。あくまで雰囲気をさらっとしておきたかったのか、あるいは画と音の対位法を狙ったにしても軽すぎる。
「ウルトラ・スーパー・デラックスマン 」
藤子スターシステムの名脇役「ラーメン大好き小池さん」(モデルは漫画家・鈴木伸一)がタイトルロールをはる希有な作品。
平凡なサラリーマン・小池さんは不死身の肉体と強力な超能力を手に入れて以来、身勝手な正義をふりかざしていた。やがて彼はこの世の誰も手出しできない暴君と化していくが、そのために皮肉な死を迎えるのだった……というお話です。
テレビで見かけたアイドルを電話一本で呼びつけてベッドに入るシーンが鮮烈。ものすごくドライな描写なんで余計にいやらしさが際だってる(^^;;
アニメでは微妙に、小池さんが抱える「超人の悲哀」への同情的な視点を入れて演出しています。ペーソスを抜いて人情でラストをシメたのは……微妙だけど、僕はこれもありだと思うな。
原作には、前日譚にあたる「カイケツ小池さん」というのがあって、アクの強さでは本作に負けず劣らずかなりのものでした。ただしそっちはあまりアニメ映えする話ではないので、初手から「ウルトラ(略)」を映像化したのはたぶん正解。
ビデオ全体の印象
「(主人公の)独善」というコンセプトでまとめているとみれば、この2タイトルが詰合わせてあるのが腑に落ちます(笑)