今回は初期のタイトル(「大魔境」まで)をチェックしてみたんだけど、基本的にアニメ化には「省けるところは省く」姿勢が見られます。 そこには原作のぜい肉を落とす巧みな省略もあれば、原作でアピールの強かったキャラを犠牲にして表層にとどめる残念なオミットもあって、一口に良し悪しは定めきれません。
とりあえず目に付いた所を具体的に挙げておくと、
「のび太の恐竜」・・・
▼「なのら」口調が一カ所だけ混じっている(笑)
*1
▼主にメンバーの口論や確執の深刻さを減じる方針が見受けられる。おかげで空気が重くならなかった反面、ジャイアンの男気が輝く名場面「俺……歩いてもいいぜ」が丸ごとカット。
▼夏休みのちょっとしたサバイバル感覚がキモである大長編で、食料集めのくだりが削られているのは痛いと個人的に思う。
「のび太の宇宙開拓史」・・・
▼チャミーの感情の起伏が原作よりも大きい。序盤ではチャミー→のび太の好意が強調されている。
▼ブブ少年のルサンチマンが大幅に省略。
▼原作では冷徹なプロフェッショナリズムで魅せたギラーミンが平凡な悪役にスケールダウン。何て事を!
▼ギラーミンを倒す人間がのび太ではなくロップルに変更
*2
。
▼最後の危機の回避が、偶然ではなくロップルの機転による必然的解決に変更されている。……なんかロップルが優遇されてるなあ。正しいと言えば正しいけど。
「のび太の大魔境」・・・
▼ギャグの毛色が違う。原作における「真顔ボケ」の間
*3
を再現せず、直球のドタバタコメディで攻めてくる。子供には馴染みやすいか?
▼出来杉くんの「良識的な否定」機能が省略。ストーリーを前進させるためにのみ登場する。
▼どこでもドアが使用不能になる経緯が、原作よりも自然な流れに組み込まれている。これは巧い。
▼サベール隊長のデザインやキャラ立てのクールさが減衰している。ギラーミンといい、こんなんばっかりか。
▼クライマックスの戦闘でのび太とクンタック王子の行動がやや変えられている。
▼原作にはない巨神像の操縦(?)シーンが見られる。
はじめまして。
映画ドラえもん、原作との相違について、みやみ様がおそらくご存じでないことがありますので書き込ませていただきます。
ドラえもんの映画原作は、コロコロコミック掲載分のみで単行本化するとページ数が少ないため、単行本化される際に大幅に加筆を行っています。また、魔界大冒険までの大長編はてんとう虫コミックスとして出版されるまで時間がかかっており、映画になかった場面がいろいろと追加されているのだと思います。従って、コロコロコミック連載時の内容と映画はそれほどシナリオに変化はないものと思われます。
こちらに加筆されたページ数など詳細が載っております。
http://www.na.rim.or.jp/~hballoon/DORA/comics/chouhen.html
いわば、単行本版の映画原作はディレクターズカット版といったところでしょうか。
※すみません。lコメント欄に気づかなくて掲示板の方にも投稿してしまいました。
Posted by: ケデラッタ: 2004年08月21日 14:22お名前を間違えてしまいました。みやも様ですね。重ね重ね失礼いたしました。
Posted by: ケデラッタ: 2004年08月21日 14:25ご指摘ありがとうございます。恥ずかしながらこの加筆関連については全く知りませんでした。紹介くださったサイトを興味深く読んで勉強させて頂きました。多謝。
Posted by: みやも: 2004年08月21日 22:27http://web.archive.org/web/20050311081028/http://
www.na.rim.or.jp/~hballoon/DORA/comics/chouhen.html
補完ありがとうございます。
Posted by: みやも: 2006年01月06日 01:45おひさです。以前こちらに書き込んだURLですが、こちらに移転しました。
http://hanaballoon.com/dorachan/data/comics/chouhen.html
Posted by: ケデラッタ: 2006年02月05日 21:41ご連絡ありがとうございます。
とうとう新しいキャストでの劇場版公開が近づいてきましたねー。