エメリッヒ大健闘。
2004年、アメリカ 124分
製作・監督 ローランド・エメリッヒ
脚本 ローランド・エメリッヒ、ジェフリー・ナクマノフ
音楽 ハロルド・クルーサー
出演 デニス・クエイド
ジェイク・ギレンホール
イアン・ホルム
エミー・ロッサム
サラ・ワード
配給 20世紀フォックス映画
公式サイト
[あらすじ]
地球温暖化の影響で海流が変化して異常気象が発生、北半球が氷河期へ突入しちゃったもんだから大変な目に遭うけど頑張るアメリカ人のお話。
[感想]
いやいやいやいや、あまりにもまともなんで驚いてしまいました。ローランド・エメリッヒなのになぁ。
映画の前半、ロスの暴風雨からニューヨーク大洪水までのステップはまるで異常気象を巨大モンスターに見立てた怪獣映画のような段取りで惹きつけるし、市街が凍結してからの展開はハリウッド式に『復活の日』を作ってみたかのようでなかなかに素敵なドン詰まりっぷりが良い感じ。人智のおよばない大災害の超越性は崩さずに、あくまでそのシチュエーションの中で可能努力をはかる人間の群像劇というスタンスが好感を呼びます。かりに災害映画を『アルマゲドン』(もしくは『ザ・コア』)型と『ディープ・インパクト』型に分けるなら、本作は後者にあたるといえるでしょう。ちなみにエメリッヒ監督自身はパニック映画のお手本として『ポセイドン・アドベンチャー』の名を挙げております。なるほどそういえば、というシーンが実際いくつもありました。
さらに、そうした基本姿勢の上で、物語の波及範囲を北半球で区切ったのが巧かった。この設定のおかげで、絶望的状況を徹底しながらも最後にデウス・エクス・マキナ的解決法に頼らないで希望のある結末へたどり着くことに成功しています。……とてもじゃないが宇宙人の母船にコンピュータウィルスをバラまいて地球を救う映画を撮ったのと同じ監督とは思えない謙虚なストーリーテリングだぞ。
[総評]
これでGODZILLA(ゴジラ)の失態をようやく返済できましたな、エメさん。