どこかで聞いたことがあるような題名ですが、深くツッコまないよーに。
PCゲーム/18禁
『おまえのなつやすみ』
発売 2004/03/26
対応OS Windows98/Me/2000Pro/XP日本語版
価格 3980円
ブランド FlyingShine黒
シナリオ:石埜三千穂/原画:長岡建蔵/音楽:さっぽろももこ
[あらすじ]
「夏休みはハワイで過ごすぜ!」とご近所中に自慢しまくっていた兄妹が不測の事態で旅行に行けなくなった! 恥をかくのを恐れたふたりは、やむなく窓もカーテンも閉めきった暑苦しい家の中に閉じこもって予定の期間をやりすごそうとする。しかし、兄はハワイへの夢と欲望をなんとか補完したくてたまらず、妹にキテレツな行動を次々強要していくのだった……というお話。
[review]
こりゃ面白い。
出発点となる設定の奇に頼るだけでなく、その設定を足場にしてきちんと各々のキャラクターを活かし、エロコメディーを構築している良作です。
基本的にお話は、主人公と妹、それに途中で登場する従姉の計3人がひたすら家の中に引きこもってヨタ話を繰り広げ、合間合間にはずみで濡れ場に突入するという流れを延々繰り返すだけ。けれど、ボンクラを徹底しつつも実は計算高いダイアローグの積み重ねによって、単調なのにまったく飽きが来ない内容になっています。
つーか、「ハワイ」というコトバひとつをこんなに強烈な原動力に使ってる物語は初めて見た。
もちろん主人公のビジュアルが不動アキラ(デビルマン)である必然性はまったくない(^^;んですが、これは劇中の濃さと暑苦しさをより高めようという演出上の判断でしょう。性格的には、不条理なオレ様ムードで強引な理屈を展開して女の子を丸め込もうとする様子が「ゲノム」のパクマンを彷彿とさせます。(アレよりはもうちょっと鬱屈してますが……)
で、そんな主人公に騙されまくる妹キャラも兄に負けず劣らずのボンクラ指数を誇っていてステキ。リアクションのさじ加減が絶妙で、うっとうしくなる寸前で可愛さに転じているので愛着を持てるのが良いですね。
濡れ場での二人称変化「兄貴」→「お兄ちゃん」の使い方とか、ごくまっとうなツボもきちんとおさえながら造形してあります。巧い。
いやぁ、これは本当に気に入った。
最近の喜劇系エロゲーでは久々のホームランです。
追記:
絶頂シーンの花火が脱力感満点……(^^;